2022.6.10
最近よく聞くネイティブ広告(ネイティブアド)とは?
この記事ではネイティブ広告(ネイティブアド)の基礎知識や強み、そして誘導先の記事LPで成果を高めるコツを解説します。
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「ネイティブ広告(ネイティブアド)」とは、Webメディア内の一般記事に溶け込む形で表示される広告のことです。
商品・サービスとまだ接触していない潜在層へのアプローチが可能で、メディアを閲覧する体験を損なうこと無く、自然な流れで記事LPへ誘導できることが最大の利点です。
ネイティブ広告(ネイティブアド)の表示スタイルには、大きく分けて6つのタイプがあります。
6つのタイプの事例を紹介します。
メディア内の一般記事に溶け込んで表示されます。「PR」と表示されているコンテンツが広告です。「記事広告」や「SNS広告」が該当します。
SNSのタイムラインを閲覧中に見かける次のような広告もネイティブ広告です。タイムライン(フィード)に溶け込んで、一般投稿と並んで表示されます。いずれも「プロモーション」「広告」と明記されています。
GoogleやYahoo!の検索結果内に、広告以外のコンテンツと並んで表示される「リスティング広告」のことです。
例えば「コーヒー豆 お取り寄せ」などと、ユーザー側が「欲しいもの」「気になるもの」を意識して検索した結果、表示されます。
そのため、「ニーズが顕在化しているユーザーに対して訴求する」ということになります。
媒体内の特定の記事を読んだ後、画面下部に「この記事もオススメ」といったレコメンドブロックが存在する場合があります。
そのブロック内において、一般記事に溶け込む形で表示される広告です。
表示箇所が記事の画面下部なので、ユーザーにとって必ずしも大きく目に付く場所ではありませんが、興味関心に沿ったコンテンツを配信するので、潜在層を誘客するために有効です。
サイト内検索結果に出てくる広告のことで、一例として「ぐるなび」や「Amazon」などが挙げられます。
同一メディア内のページ(例:「ぐるなび」掲載の、店舗の個別ページ/Amazon内の商品ページ)へ遷移することが、「ペイドサーチ型」との違いです。
ディスプレイ広告のような見せ方で、メディア内の一般記事と親和性の高いコンテンツを広告として配信するものです。
日本ではまだあまり例が少ないパターンです。
特定アプリ内の一般コンテンツに溶け込んで表示される広告です。
身近な例ではSpotifyのアプリ内に出る「Branded Playlist」や、LINEのアプリ内に出る「スポンサードスタンプ」などが挙げられます。
ネイティブ広告(ネイティブアド)のメリットは以下の点です。
ネイティブ広告(ネイティブアド)は、WebメディアやSNSの一般記事に溶け込む形で表示されるため、メディアを閲覧する体験を損なうこと無く自然とユーザーの目を惹き、商品・サービスに対してまずは知ってもらうことができます。
特に、商品・サービスについてまだ知らない潜在層へのアプローチに有効で、新たな認知獲得につながります。
ただし、「ペイドサーチ型」「プロモートリスティング型」に関しては、ユーザー側が「欲しいもの」「気になるもの」を意識して検索した結果として表示されるため、顕在層へのアプローチに適していると言えます。
「記事広告」や「SNS広告」など、内容がユーザーの高い共感を集めるような良質なものであれば、広告自体が拡散される場合もあります。
その場合、リーチ数、インプレッション数が伸び、認知度が当初の見込み以上に高まるなど、広告出稿費用以上にプラスアルファの効果も期待できます。
ネイティブ広告(ネイティブアド)の注意点です。
「ステルスマーケティング(ステマ)」とは、広告・PR投稿であるにも関わらず、「広告」「PR」「AD」「Sponsoerd」など明記すること無く、ユーザーを欺く行為です。
一方、ネイティブ広告(ネイティブアド)は事例で挙げたとおり、すべて「広告」「PR」「AD」「Sponsored」「お知らせ」など、広告コンテンツであることが明記されています。広告であることがユーザーに伝わるように表示することが重要です。
「どんな人の」「どんな悩みを」「どんな手段で解決できるか」といったポイントを明確にし、ユーザーのニーズに刺さる良質なコンテンツを丁寧に作り込まなければ、共感・信頼にはつながらず、成果は得られません。
ユーザーに対して押し付け感や、ストレスを与えること無く、自然に商品・サービスに目を向けてもらえるよう、メディアとの親和性も深く検討する必要があります。
そのため、ある程度コンテンツ作り込みの時間・人手・コストがかかる取り組みであることを理解しましょう。
広告のキャッチコピーや画像クリエイティブを企画する際、さまざまな工夫を凝らして「より刺さる表現にしたい!」と考えるものですが、以下の商品カテゴリに該当する場合には「薬機法」の理解が必須です。
→認められた効果・効能について虚偽・誇大な表現ではないか
→医薬品や医療機器と誤認を与える表現ではないか
広告を制作するうえで、上記のポイントに細心の注意を払う必要があります。
そして、薬機法の対象は広告主のみではありません。広告代理店・媒体社・アフィリエイターなどの個人も対象となります。「アフィリエイターが勝手に不当表示をした」などと広告主が責任逃れをするようなことが起きれば、生活者からの信頼を裏切ることにもなりかねません。
広告の「虚偽・誇大表現」「誤認を与える表現」に関しては、以下3つの法律も理解したうえで、注意が必要です。
広告の成果を追及することも大切ですが、企業として最も重要なことは「生活者からの信頼を得ること」であるはずです。そこに立ち返り、法令遵守意識を常に高く持って広告制作に臨みましょう。
ネイティブ広告(ネイティブアド)は、大きな成果が出るまでにある程度時間がかかる取り組みです。「潜在層の関心をまずは惹き、商品・サービスについて知ってもらうこと」が主な目的だからです。
広告経由で商品・サービスを新たに知ってくれた人の誰もが、衝動的に購買行動に移るとは限りません。購買までの“もうひと押し”として、「共感・信頼できる」「納得感を持てる」ための工夫が必要です。その具体策は、詳しくは後述します。
「広告施策ですぐ売上につなげたい」という状況であれば、顕在層に向けた「ペイドサーチ型」や「プロモートリスティング型」にすることで、比較的早期の成果につながりやすいでしょう。
ネイティブ広告(ネイティブアド)の主な着地先として「記事LP」のパターンが多いと言えます。
記事LPとは「読み物型」のLPです。
一方的な商品・サービスの提案を敢えて行わず、まずは、商品・サービスに対する興味関心を喚起してから、購入ページ(通常LP)へと導くためのページです。
ユーザーが潜在的に抱える悩みを想定し、それに対して具体的な解決策(=自社の商品・サービス)を提示することで、自然と理解が深まるように作成することがポイントです。
ネイティブ広告(ネイティブアド)から記事LPに来たユーザーにはその後、通常LPに誘導して購買行動に移ってもらうことが重要です。
記事LPで成果を出すためのコツをお伝えします。
UGCを活用することで、記事LPから通常LPへの遷移率が向上します。
UGCは、一般の人からのクチコミであり、企業側からの一方的な売り文句に留まらない訴求が可能になります。
「商品に対する正直な声」「客観的な評価」として、ユーザーからの信頼獲得に大きく寄与します。
[画像出典]【記事LPから獲得LPへの遷移率1.15倍に向上】BOTANISTのUGC活用事例
ヘアケア・スキンケア・ボディケアブランド「BOTANIST」は、記事LPにレビューを掲載しました。
購入者による「満足度の星評価」や「具体的な使用感」「使用後の変化」など、既存顧客の信頼度が分かる感想を選定。
その結果、潜在層に対して自然な形で興味関心を高めることができ、記事LPから獲得LPへの遷移率が1.15倍に改善。新規獲得効率の改善を実現しました。
化粧品や美容健康食品のD2Cブランドを展開する「株式会社ベルタ」では、主力商品である妊活サプリの記事LPにおいて、UGCを動的に掲載しました。
妊活サプリという商品特性に鑑み、「購入に至った背景」や「商品の魅力」「サプリを飲み始めた感想」など、読者が求める情報が詳細に書かれたUGCを、テキスト中心に掲載。
さらに、動的表示によって、クチコミ表示箇所のクリック数などの数値計測が可能となり、数値に基づいたコンテンツの更新など公式LPへの遷移率向上に取り組んでいます。
[画像出典]記事LPとは?【売上UP】のための作り方や成功事例を解説
記事LPでさらに成果を出すためにもう一つおすすめしたいのが、簡易的な動画を用いてユーザーの目を引き、記事や写真への興味を高めることで読了率やCVRを上げる方法です。
簡易的な動画とは、次のようなものです。
※事例:チュラコス株式会社
記事内に埋め込むことで、ユーザーが記事を読み飽きるのを防いだり、より詳しく見てもらいたい画像やテキスト、ボタンへの注意を引くことができます。
ネイティブ広告は、商品・サービスをまだ知らない潜在ユーザーを、効果的にLPへ引きつけるために有効な施策です。
運用型広告による新規顧客獲得の難易度が高まりつつある昨今、潜在層へリーチし、成果につなげやすい手法として「記事LP」に取り組む企業が増えています。
記事LPで成果を上げるためには、UGCや動画の活用が有効だと述べました。もし、社内工数にハードルを感じているなら、運用型UGCツール「Letro」や動画制作ツール「LetroStudio」の活用がおすすめです。社内工数を抑えつつ、効率的な運用が可能になります。
2つのツールを活用して成果につなげている企業の事例を、お役立ち資料で詳しくご紹介しています。ダウンロードは無料です。ぜひ、お気軽にご活用ください。
記事公開日:2022.06.10