化粧品・コスメブランド InstagramのUGCを上手にマーケティングに活用している事例7選!

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Instagram UGC活用事例

InstagramのUGC(※)をマーケティングに上手に活用しているコスメ・化粧品ブランド事例を活用手法別に7つまとめてご紹介します!

(※)UGCとは:
UGC(User Generated Contents)とは企業ではなく、一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことを言います。 最近はInstagramなどSNSに投稿された写真や動画などが UGCとして注目されています。

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コスメ・化粧品ブランドにとって、今なぜUGCが大切なのか?

生活者がインターネット上でさまざまな情報を集められる現代は、企業が、自社のホームページや広告を通じて自社の商品を自画自賛しても、生活者には受け入れられにくくなりました。特にコスメについては、様々な口コミがインターネット上にあふれており、「顧客が自ら情報を収集したうえで、最終的な購入判断をする」というプロセスが当たり前となっています。

さらに、生活者は「その口コミが本当の情報か」を見抜く目を持っています。企業にとって都合のよい情報だけを切り取った口コミは、生活者からは「広告」として受け取られてしまうのです。

今必要とされているのは、「商品を使うことで、どのような体験ができて、生活がどのように変わるのか」がリアルに理解できる口コミです。そして、そのような「生活者のリアルな声」を収集する場として存在感が高まっているのがInstagramです。

生活者は、気になる商品の情報や口コミを、Instagram上の「ハッシュタグ」を使って検索しています。日本のInstagramユーザーがハッシュタグ検索をする回数は、グローバル平均の3倍もあり、Instagramは今や多くの人にとっての「検索プラットフォーム」としての役割も果たしています。(出典:/2018年5-6月)
実際に、以下のデータから18~39歳女性の約半数が店名/ブランド名などの固有名詞ハッシュタグを使い、最新情報を確認したり、写真や口コミを参考にしていることがわかります。Instagram上のUGCは、生活者の購入を後押しをするコンテンツとして大きな役割を果たしています。

SNS利用調査

コムニコ/アゲハ「18~39歳女性のSNS利用スタイル調査」(2018年12月)
https://blog.comnico.jp/news/sns-research-20181204

それでは早速、InstagramのUGCをどのようにマーケティングに活用できるのか、活用法別に事例をご紹介していきます。

活用法1:LPに「リアルな口コミ」としてInstagramのUGCを掲載、購買を後押ししてCVRアップ

事例① 株式会社ランクアップ(マナラ/ホットクレンジングゲル

販売本数1,000万本を突破「ホットクレンジングゲル」で有名な株式会社ランクアップは、LPにInstagramのUGCを掲載しています。リアルな口コミコンテンツはLPを訪れた人にとって確実に購入の後押しとなっており、UGC掲載後のコンバージョンレートは、掲載前に比較し110%向上。複数あるLPの特徴に合わせて掲載するUGCも変える等、工夫されています。

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株式会社ランクアップの事例について詳しく知りたい方はこちら
【CVR110%を実現!】マナラ/ホットクレンジングゲルの「新・LPクリエイティブ戦略」とは

事例② 株式会社I-ne(BOTANIST)

2015年以来の累計販売本数5,000万本突破、快進撃が続くシャンプーブランド「BOTANIST」を展開する株式会社I-neは、クリスマスコフレのLPでファーストビューの次にInstagramのUGCを配置、写真に加えてユーザー名やコメントもあわせて表示させました。その結果、ページのCVRは開始後1カ月で約2倍に。ヒートマップでも該当箇所が真っ赤になっており、多くの消費者に「商品を使うことでどのような体験ができるか」「どのようなメリットがもたらされるのか」を具体的にイメージしていただけるコンテンツになったのではと語っています。

株式会社I-ne UGC活用事例

株式会社I-neの事例について詳しく知りたい方はこちら
「次なる一手はInstagram UGCの活用」:快進撃の続くBOTANISTが挑む、新たなマーケティング戦略とは

活用法2:ECサイトにInstagramのUGCを掲載し「他の口コミサイト」への離脱を防止

事例③ SC. Cosmetics株式会社(STEAMCREAM)

インスタ映えするこだわりのデザインが人気、蒸気のチカラと自然の恵みから生まれた全身用保湿クリーム「STEAMCREAM」を販売するSC.Cosmetics株式会社は、ECサイトトップページにInstagramのUGCを表示、さらにそのUGCから個別の商品ページ~購入ページへ直接飛べるスムーズな導線設計をすることで、お客様の他口コミサイトへの離脱を防止。1ヵ月でCVR115%向上の成果を上げています。

SC.Cosmetics株式会社 UGC活用事例

SC.Cosmetics株式会社の事例について詳しく知りたい方はこちら
CVRが115%向上!UGCの運用・最適化で売上貢献を可視化

活用法3:SNS広告のクリエイティブにInstagramのUGCを活用し、広告効率アップ

事例④ 株式会社Flair(Prime Ordine)

ビタミンC誘導体と優しさにこだわったスキンケアコスメのPrimo Ordine(プリモディーネ)を販売する株式会社Flair マーケティングは、SNS広告のクリエイティブにユーザーがInstagramにアップした動画UGCを活用することで、SNS広告経由での流入によるCVRは1.6倍改善し、CPA(顧客獲得単価)は41.4%削減する成果を上げました。動画UGCをクリエイティブに用いることで、お客様により自然な形で「使用感」をお伝えできたこと、お客様に商品を「自分ごと」として捉えていただきやすい訴求ができたことが結果に繋がっていると分析しています。

株式会社Flairの事例について詳しく知りたい方はこちら
「動画UGC」活用でCVR1.6倍、CPA41.4%削減!ー成功のカギは「消費者目線」の訴求ー

事例⑤ 株式会社バルクオム(BULK HOMME

20~30代の男性に話題、急成長中のメンズコスメブランド「BULK HOMME」を展開する株式会社バルクオムは、SNS広告のクリエイティブにUGCを活用することで、CTRは165%、CVRは407%改善、CPAを約1/3に削減する成果を上げました。
同社のマーケティング担当者は、“ブランドのかっこいいイメージを押したクリエイティブでは、リアル感が伝わらず、顧客にとって「この商品かっこいいな」で終わってしまっていたのでは。「実際に手に取ってこれから使いますよ」というクリエイティブにすることで、顧客の自分ごと化を促進でき、その結果、CTRやCVRの改善につながったと考えている”と語っています。

株式会社バルクオム UGC 広告活用事例ブランド寄りの訴求をしたクリエイティブ(左)から、UGCを活用したフィードに馴染むクリエイティブ(右)に変更したところ、クリエイティブのCTRは165%、CVRは407%改善し、またCPAは約1/3に削減

さらに、この成果の上がったクリエイティブのパターンを展開し、ハッシュタグ風のテキストを加えたクリエイティブを作ったところ、CTRは110%、CVRは125%改善、CPAは約1/2に削減されました。UGCをそのまま活用するだけでなく、テキストを加えるなどの加工をして活用することで、ユーザ色が強すぎる、広告色が強すぎる、のちょうど中間を狙うことが事例と言えます。

 BULK HOMME UGC活用成功事例

UGCを活用し成果が上がったクリエイティブ(左)に、ハッシュタグ風のテキストを加えたところ、CTRは110%、CVRは125%改善、CPAは約1/2に削減

株式会社バルクオムの事例について詳しく知りたい方はこちら
Instagram広告成功のための3つのキホン

活用法4:SNS公式アカウントの投稿にInstagramのUGCを活用し、顧客とコミュニケーション

事例⑥ コーセープロビジョン株式会社(米肌)

コスメブランド「米肌」のInstagram公式アカウントでは、ユーザーがInstagramに投稿したUGC(写真+コメント)を自社の投稿に活用、自然にフィードに馴染む形でユーザーの声をフォロワーに紹介しています。さらに、そのUGCを投稿してくれたユーザーにタグ付しており、ユーザーとのコミュニケーションも発生しています。

コーセープロビジョン株式会社 SNS広告 UGC活用事例

米肌 https://www.instagram.com/maihada/?hl=ja

事例⑦ 株式会社コーセー(JILL STUART Beauty

コスメブランド「JILL STUART Beauty」は公式アカウントの他に「公式リポスト専用アカウント」を設け、商品写真を投稿しているユーザーの写真をリポスト形式で紹介しています。ユーザーの写真を募集し、その写真を公式アカウントからタグ付した上でリポストすることで、ユーザーとのコミュニケーションに繋がっています。

JILL STUART Beauty 公式 リポスト専用

その他、UGCを公式アカウント運用に上手に活用している事例はこちら
UGCを上手に活用したInstagram企業アカウント事例10選!+活用方法も解説!

以上、今回はInstagramのUGCをマーケティングに上手に活用しているコスメ・化粧品ブランド事例を7つご紹介しました。
生活者が自らInstagramに上げてくれているUGCは企業にとっての資産です!
ぜひ、さまざまなアイデアでマーケティングに活かしていきましょう。