2022.10.19
動画といえば、YouTubeやCMなどの横型動画を想像する方も多いのではないでしょうか。
昨今、スマートフォンの向きを変えずに視聴できる「縦型動画」の需要が伸びており、Instagramでは「リール」、YouTubeでは「ショート」と縦型動画に特化した機能が追加されてます。
「縦型の動画に挑戦したいけれど、ノウハウがない」
「横から縦にするだけで本当にメリットはあるのだろうか」
といった方に向けて、本記事では縦型動画のメリットや作り方のコツ、事例を詳しく解説いたします。
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縦型動画とは、その名の通りスマートフォンを縦のまま視聴できる動画です。
スマートフォンが普及する前は、パソコンもしくはテレビで動画を視聴していたため、横型の動画が一般的でした。
現在、縦型動画がトレンドになっている理由は、縦型動画のプラットフォームの増加にあります。
TikTokに始まり、SnapchatやFacebookのストーリーズ、Instagramのリールなど、縦型の動画を投稿できる媒体は様々です。
広告の配信面でも縦型の割合が増えてきており、動画広告市場そのものを拡大させる要因の一つとなっています。
縦型動画は横型動画と比較して90%視聴完了率が高い(※1)とされています。
縦型動画のプラットフォームの特性上、動画の尺は長くとも1分程度です。
1分の中で起承転結が完了するため、視聴する側は気軽に最後まで視聴できます。
加えて、スマートフォンを横にせず片手で持ったまま視聴できるため、動画を視聴しやすくなり、必然的に視聴完了率の向上につながっています。
(※1)出典:The Rise of Vertical Video Content on Social Media|Spiceworks
スマートフォンを縦のまま使うプラットフォームが充実するに伴い、タテ向き視聴者も必然的に増加しています。
「モバーシャル調査」によると、20代の男女においてスマートフォンを「タテ向きのみ」にして動画視聴する人の割合は39.2%で、他の年代よりもその割合は多いようです。
(※2)出典:スマートフォンのタテ向き視聴者が大きく増加、横向き視聴者は大きく減少!SNSのタイムラインをきっかけに動画を視聴する人が3倍近く増加『モバーシャル調査』|MOBERCIAL
実際、縦型動画の先駆けであるTikTokでは、10代の利用者割合が62.4%、20代の利用者割合が46.5%(※3)と、他の年代と比較して顕著に縦型動画に慣れてきています。
若年層をターゲットにした商材の場合、TikTokやInstagramリールといったSNSで情報発信をすることで、より受け入れられやすくなるでしょう。
(※3)出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省
縦型動画は、スマートフォンの向きを変えずに視聴するため、フルスクリーンで再生されます。
向きを変えずに横向きの動画を視聴する場合と比較して、画面サイズが300%上がるとも言われています。
画面上に動画以外の情報が表示されないため、より動画に集中してもらうことが可能です。コンテンツへの没入感も得やすくなるでしょう。
YouTubeショートは、YouTubeで最大60秒までの縦型動画をアップロード・視聴できる機能です。
アプリ起動時から見られるのではなく、専用のショートタブをタップすることで機能を利用できます。
チャンネル登録してくれているユーザー以外にも動画を届けられるため、より自身のチャンネルを露出させることが可能です。
まずはYouTubeショート動画を通してチャンネルが発信している内容や動画の印象を知ってもらい、長編の動画やチャンネル登録につなげていくといった戦略で使われています。
さらに詳しく知りたい方は次の記事がおすすめです。
▶【2022年最新版】YouTubeショート動画とは?投稿方法やコツ、成功事例も解説!TikTokとの違いは?
Instagramには縦型動画を投稿できる機能が2つあります。
一つ目はストーリーズで、Instagramを起動した画面の上部に丸いアイコンで表示されます。
ストーリーズは24時間で消えるため、その日あった出来事のシェアやフォロワーとリアルタイムなコミュニケーションを取りたいときに使用されます。
もう一つはリール機能です。
アプリ内にある専用のリールタブに移動すると、縦型動画がひっきりなしに流れてきます。ユーザーは気に入った動画に出会うまでスワイプし続け、興味のある動画に出会ったら「いいね」や「コメント」「保存」といったアクションを起こします。
InstagramにはTwitterのようなシェア機能がなく、フォロワー以外に人に投稿を届けるのが難しいアプリです。リールを使えば、フォロワー以外の人にも情報が届きやすく、フォロワーやエンゲージメントの増加につながりやすくなります。
さらに詳しく知りたい方は次の記事がおすすめです。
▶インスタグラムのリール|活用のコツ、注意点とは?企業事例5選つき
TikTokは中国のBytedance社が提供する縦型動画アプリです。
他のSNSと違って、アプリを起動した瞬間から縦型動画が再生されます。
アルゴリズムが優秀で、ユーザーの過去の「いいね」や「コメント」などから趣味嗜好を分析し、ユーザーが気に入りそうな動画と全く新しいジャンルの動画がランダムに再生されます。
動画を発信している「人」よりも、一つ一つの「動画の内容」が重視されるため、フォロワーが少なかったとしても、動画コンテンツが面白ければ再生回数・フォロワーの増加につながりやすい縦型動画アプリです。
縦型動画広告とは、先述したInstagramのストーリーズやリール、TikTokに流せる縦型の動画を使った広告を指します。
ユーザーの投稿と投稿の間に流れてくるため、広告感を抑えてユーザーの投稿に溶け込んだ自然なクリエイティブにするのがポイントです。
こちらの記事もおすすめです。
▶【3分でわかる】TikTok広告の基本を解説!コツやメリットとは?
「1から動画を作るリソースがない」という場合は、すでに手元にある横型の動画をリサイズするのがおすすめです。
リサイズとは、投稿する媒体に合わせて画角(アスペクト比)を調整することを指します。
リサイズ方法は大きく2通りです。
動画の中で特に注目してほしいシーンを縦型にトリミングする、もしくは横型のまま使用して上下に画像を挿入します。
リサイズ方法が知りたい方は以下の記事がおすすめです。
▶動画サイズの変更方法まとめ|軽量化・リサイズからアスペクト比変更まで
InstagramのリールやTikTok、YouTubeショートなど、スワイプするだけですぐに次の動画へと遷移できる動画SNSでは、冒頭の掴みが重要です。
ユーザーは最初の2〜3秒で「動画が自分にとって関心のある内容か」「自分に役に立つ内容か」を判断します。
自身が普段のSNS利用において、何気なく「いいね」や「コメント」をした動画の構成を真似してみるのがおすすめです。
例えば、最初の数秒でユーザーが気になる質問を提示し、その回答を結論ファーストで述べ、詳細を後半で説明し、最後に「ユーザーがコメントしたくなる」オチをつけるなどが挙げられます。
ユーザーに長く滞在してもらえるほど、他の人のおすすめ動画にも載りやすくなり、フォロワーやファンの増加が期待できるでしょう。
TikTokやYouTubeショート、Instagramリールでは、長尺動画を投稿できない仕様になっているため、長くとも1分以内に収めましょう。
10分の動画の情報量を1分に詰め込むと、視聴者は「何を見ればよいのか」がわからず、動画をスキップする要因になります。
ユーザーは電車に乗っている間や休み時間に気軽に見られる動画を求めているため、10〜30秒の動画でも、内容次第で十分に興味を持ってもらえます。
また、動画が短いほど、必然的に最後まで視聴してもらいやすくなるでしょう。
代替肉の研究開発・販売をしているネクストミーツ株式会社は、Instagramのリールに動画を投稿し、1万回再生以上を得ています。
【Instagramのリール動画投稿事例】ネクストミーツ株式会社|LetroStudio
最初の数秒で「重大発表」というテキストを素早いアニメーションで魅せることで、視聴者の興味を引いているのが特徴的です。
動画の前半ですでに興味を持ったユーザーに対して、動画の最後に「1/18より全店舗で提供開始!!」という訴求を持ってきているため、より伝わりやすいメッセージとなっています。
本事例の詳細はこちら
▶【Instagramのリール動画投稿事例】ネクストミーツ株式会社
この動画は企業に特化した動画制作ツール「LetroStudio」を使って制作されたものです。LetroStudioには各SNS媒体に合わせた縦型動画のテンプレート/フォーマットが多数用意されています。
参考:最初から外国人を組織に入れるべきか?|PIVOT公式チャンネル
Pivot株式会社はビジネスメディア「PIVOT」を運営する企業で、YouTubeでの情報発信も積極的に行っています。
上の動画は、すでに公開している動画を縦型に編集し、YouTubeショートとしてアップロードされたものです。
動画の上下に黒背景を設置することでデザインが締まり、文字を入れることによって動画のテーマがひと目見た瞬間にわかるようになっています。
長編の動画の一部を切り抜いたショート動画をきっかけに、本編の動画への流入が期待できるでしょう。
株式会社クラシコムはECサイト「北欧暮らしの道具店」を運営しており、上の画像は公式Instagramのリール投稿です。
「着るだけでマンネリ解消?当店のニットベストはここにこだわりました!」という動画のタイトルを最初に明示することによって、ユーザーに動画の内容が伝わりやすくなっています。
シーンが2〜3秒で切り替わるため、見ていて飽きにくい点も特徴的です。
マナーモードで視聴しているユーザーに配慮して、演者のセリフに対するテロップもつけています。
スマートフォンでの動画視聴がますます当たり前となる中、企業は縦型動画の活用は避けて通れません。
でも、縦型動画はどんな構成で作ったらよいのか?イマイチ分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
法人に特化した動画制作ツール「LetroStudio」ではSNS・デジタル広告の豊富な支援実績をもとに、最新のトレンドを反映した動画テンプレートの更新を毎月実施しています。
2022年9月時点で1,000点利用可能。もちろん、各SNS媒体にあわせた縦型動画のテンプレートも多数ご用意しています。
操作も簡単で、パワポ感覚で動画テンプレートに素材をドラッグ&ドロップするだけ。シーン数や文字、エフェクトなど全ての要素を調整可能で、編集も自由自在です。また、動画テンプレートからのカスタマイズも自由です。
また、LetroStudioでは無料トライアルを実施中です。是非実際にLetroStudioの管理画面を触って、動画を作成してみてください!
なお、以下に「SNS広告を運用している方」「SNS公式アカウントを運用している方」に向けた無料のお役立ち資料をご用意しています。
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記事公開日:2022.10.19