2021.04.22
Instagramアカウントを作り、新規のお客様からの購入や来店を期待して日々運用しているが、イマイチ成果が見えない。これから何をどのくらいの期間頑張れば、思うような成果が得られるのか、先が見えない…。
そんなお悩みをお持ちの方は、もしかしたらInstagramアカウントの成長段階からズレた施策にばかり、注力してしまっているのかもしれません。
本記事では、Instagramアカウントの順調な成長に欠かせない、フェーズ毎にやるべき施策をチェックリスト形式でご紹介します。
まず始めに、なぜ大企業~ローカルビジネスまで、企業によるInstagram活用がこれほどまでに進んでいるのか、その背景を振り返りましょう。主に3つの理由が挙げられます。
各SNSの中で、Instagramはもっとも生活者の購買行動に影響を与えているプラットフォームです。
全国に住む16~59歳の男女を対象に2022年1月に実施した調査によると、Instagramで企業公式アカウントをフォローしている人のうち、81.9%が「Instagramの企業公式アカウントによる情報をきっかけに商品・サービスを購入したことがある」と回答しています。これは、Twitter、LINE、企業が提供する自社アプリと比較しても、もっとも高い数値です。
出典:『2022年最新版 生活者による企業アプリと企業SNSアカウントの利用実態調査』(2022年1月)|アライドアーキテクツ株式会社
また、日本のInstagramユーザーはショッピング機能の利用が非常に活発です。Meta社の発表によれば、ショッピングタグを利用した投稿から商品詳細を見た国内利用者は2019年と2020年の比較では65%増加し、他国との比較でも3倍です。
さらに、日本のInstagramユーザーはハッシュタグ検索も非常に活発に利用しており、2020年時点で世界平均と比較して5倍だと言われています。
画像引用:Facebook Japanラウンドテーブル配布資料より
コロナ禍を経て、Instagramはよりショッピングの情報を得る場所としての利用が進んでいます。
全国に住む男女を対象に2020年7月に実施した調査によると、全体の34%が「新型コロナウイルス感染症拡大以前と比較して、SNSを利用する時間が増えた」と回答しました。
出典:『新型コロナウイルス感染症拡大以降の「新しい生活様式」における、消費者のSNS利用実態調査』(2020年7月)|アライドアーキテクツ株式会社
中でも、Instagramは「サービス内容・クチコミチェック」のために使う時間が増えたと回答したユーザーが多いことが分かっています。
新しい生活様式において、人々はお店に買い物に行く前に下調べをしたり、ECで買い物をする率が高まっています。Instagramはその際の情報収集源として利用が進んでいます。
出典:『新型コロナウイルス感染症拡大以降の「新しい生活様式」における、消費者のSNS利用実態調査』(2020年7月)|アライドアーキテクツ株式会社
Instagramには、Instagramショッピング機能をはじめとしたInstagram×コマースをサポートする多彩な機能があります。
コロナ禍以降、活発に使われているのがInstagramライブ機能です。来店したり、手に取って試してもらう機会が減る中で、オンラインでもリアルに使用感を伝えることができるため、現在多くの企業がライブ機能を活用しています。
青山商事は、Instagramで月に1回ライブ配信を実施。店舗スタッフが登場、動画を通じてフォロワーであるお客様との双方向のコミュニケーションを行うことで、来店やECでの購入につなげることを目指している。
(引用:SNS上のコミュニケーション活性化には動画が効く!青山商事に学ぶ、SNS×動画コンテンツ活用術)
また、Instagramは、利用者の興味関心をもとに様々なアクションデータを機械学習し、関連度の高い情報をパーソナライズして表示する仕組みになっています。
既につながりのあるブランドだけでなく、利用者が興味を持ちそうな投稿や広告が表示されるため、自分ごと化を促して購買等のアクションにも繋がりやすいプラットフォームだと言えます。
このように、Instagramは上手く活用することで企業の売上にも大きなインパクトを与えることができる手段ですが、使えば必ず成功できる魔法の杖ではありません。
日々地道にコツコツと運用し、中長期的に段階を踏んで成長させていく覚悟が必要です。
Instagramアカウントの理想的な成長ストーリー
①→③へ順調に成長させるためには、それぞれのフェーズにあった施策を適切に打つことが大切です。例えば、まだ最初の「アカウント基盤づくり」のフェーズにいるのに、いきなりファンからの推奨を促してもなかなか上手くはいきませんし、規模も小さく事業へのインパクトも得にくいですよね。
次からご紹介するチェックリストを参考に、自社のフェーズにあわせた施策を取っていきましょう。
まずは、これからのアカウント運用の基盤となってくれる質の良いユーザーを集めます。
など、自社のブランドを既に利用してくれているお客様とInstagramで繫がりましょう。
既存のお客様とつながる手段
その上で、以下のような施策を通じて新規ユーザーにリーチを拡大していきましょう。
Base:アカウントの基盤を作るフェーズで新規ユーザーを増やすための施策
なかでも押さえておきたいのがハッシュタグの活用術です。
ハッシュタグをやみくもにつけるのではなく、ポイントを押さえて付けることで、新規ユーザーにリーチする効率がグッと上がります。
ハッシュタグの活用術について、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
発見タブに露出することで多くの新規ユーザーとの出会いを見込むことができます。しかし、発見タブはプラットフォーム側からピックアップされるものであり、自分でコントロールすることはできません。Instragramのアルゴリズムを理解し、発見タブに載るような投稿を心がける必要があります。
発見タブに載りやすい投稿の一つとして、「ユーザーによる保存数が多い投稿」が挙げられます。その工夫として、動画を活用した投稿がおすすめです。動画の方が静止画よりも情報量が多く内容がリッチになるため、ユーザーによる「後から投稿をもう一度見たい」というニーズをより喚起しやすいと言えます。
共立食品株式会社は、Instagram内でトレンド検索されているレシピを紹介する投稿を行っています。これまで静止画でレシピを紹介しているときは、「保存数」が最大10件ほどに留まっていましたが、動画を活用することで「また後で見たい」というユーザー心理に深く入り込むことに成功し、3倍以上の保存数を獲得しています。
アカウントの基盤ができたら、次はEngagement:ユーザーとの距離を縮めるフェーズに入ります。宣伝ばかりはNGです。ユーザーに楽しんでもらえる施策を幅広く行っていきましょう。
Engagement:ユーザーとの距離を縮めるための施策
なかでもおすすめなのがリール投稿です。
まだ行っている企業数が少ないため、リール投稿をするだけでユーザーのフィードや、発見タブに載りやすくなります。
「リールは取っ付きにくい」というイメージや、「何を投稿したらよいか分からない」という方も多いかもしれませんが、難しく考えることはありません。商品説明動画、How to動画、箱開け動画など、さまざまなアイデアで気軽に投稿してみましょう。
以下は、ネクストミーツ株式会社が実際にInstagramのリールへ投稿した動画です。
リズミカルなBGMとともに、ファーストビューでは動画を見た人が思わず手を止めて視聴し続けるよう、テンポよく文字が浮き上がるようなアニメーションをつけています。商品を紹介するシーンでも、見ている側が飽きずに楽しみながら見れるように、1シーンの切り替えを素早く行い、スタンプなどと組み合わせながらスピード感のある動画に仕上げています。
アカウントが十分に育ち、ユーザーとのエンゲージメントも高まってきたら、いよいよFan:周囲に推奨してもらうフェーズです。ユーザーのUGCを生み出すような企画や投稿を行っていきましょう。
Fan:周囲に推奨してもらうための施策
国内最大級のペット用品通販「PEPPY」は、ハッシュタグを付けてユーザーからのInstagram投稿を促すフォトコンテストを行っています。
フォトコンテストの結果は、ストーリーズでも紹介。動画仕立てにすることで、ストーリーズから本体サイトへ上手く誘導できるよう、投稿を作りこんでいます。
Instagramアカウントを順調に成長させるために欠かせないのが「動画」の活用です。
現在Instagramはプラットフォームとして動画関連の機能開発に注力しており、これからもより一層重要度が増すと想定されます。
リール関連
ストーリーズ関連
その他動画アップデート
日頃のフィード投稿やストーリーズ投稿、リール投稿において、日常的に動画を活用することで、より効率的にInstagramアカウントの成長を促すことができます。
ただし、動画であれば何でも良いわけではありません。成長フェーズに応じて、適切な動画の形式を選択しましょう。
Base:アカウントの基盤を作るフェーズにお勧めの動画形式
Engagement:ユーザーとの距離を縮めるフェーズにお勧めの動画形式
Fan:周囲に推奨してもらうフェーズにお勧めの動画形式
Instagramアカウント「lohaco.jp」は、ライブ配信の動画をフィードにも投稿している。
国内最大級のペット用品通販「PEPPY」は、日常的に投稿に動画を取り入れることで、アカウントを成長させることに成功しています。
動画をきっかけにしてフォロワー数が着実に伸び、ユーザーからフィードバックやコメントをもらえる機会も増えました。
さらに、Instagramのストーリーズ投稿に動画を取り入れたことで、Instagram経由のサイトセッション数を月2倍にすることにも成功。セッション数の伸びに比例して売上も伸びているそうです。
静止画→動画に変更したことでの成果向上の一例
PEPPYはInstagramアカウントで動画クリエイティブを配信。「保存数」「リーチ数」が静止画クリエイティブと比較し約1.8倍に向上。動画は動画制作ツール「LetroStudio」を使って制作。
LetroStudioは、1,000以上のテンプレートを活用し、知識がなくても誰でも簡単に15分で動画が作れるツールです。
Instagramアカウントの運用担当者が、自分で手を動かしてサクサク動画を作ることができるので、デザイナーや外部の制作会社に依頼する時間やコストを省き、欲しい動画を量産することができます。
ただし、Instagramの活用において、動画を制作しただけでは成果にはつながりません。前述通り、企業の商材やフェーズを踏まえて正しい投稿設計をすることが重要です。
LertroStudioは簡単に制作できるだけでなく、専任のコンサルティング担当によるInstagramのトレンドノウハウのご案内や、発信内容の設計についても都度ご相談いただけます。Instagramのトレンドに沿ったテンプレートも多数ご用意。アカウントの成長フェーズにあった適切な動画・活用が可能です。
こんな方におすすめ
Instagramアカウントの運用を一歩先に進める打ち手を探している方は、ぜひ一度LetroStudioにお問い合わせください!
記事公開日:2022.04.22
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