2023.5.16
Instagramは20代の7割、30代の5割以上の方が使っているアプリであることをご存じでしょうか。
出典:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書|総務省
Instagramを利用する年齢層が広がったことを皮切りに、これからInstagram広告を利用する方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、Instagram広告の出し方をご紹介するとともに、その費用や特徴、成果を出すためのポイントについて詳しく解説します。
Instagramに広告を出すには、Instagramのアプリから直接広告を作成する、もしくはFacebook広告マネージャを使うのがおすすめです。
それぞれの手順について詳しく解説します。
Instagramのアプリ・Webサイトから直接広告を作成・出稿する方法です。
あらかじめビジネスアカウントに切り替えておく必要があります。
プロフィール画面に「広告ツール」がない場合、「プロフェッショナルダッシュボード」をタップすると表示されます。
過去に反応がよかった投稿や、ターゲットに届けたい投稿を選んでみましょう。
目標の選択では、「プロフィールへのアクセスを増やす」「ウェブサイトへのアクセスを増やす」「問い合わせを増やす」から選べます。
オーディエンス(広告を届けたい相手)の設定では、自動設定かカスタムオーディエンスを選択できます。
カスタムオーディエンスでは、地域、興味・関心、年齢と性別を絞ることが可能です。
次に、予算と掲載期間を入力します。
1日あたりの予算を設定し、何日掲載するかによって広告費用が変わってきます。
Instagramアプリから出稿する場合、1日あたりの最低金額は135円です。
フィード・ストーリーズ・発見タブでの広告プレビューを確認後、問題なければ支払い方法を追加、「投稿を宣伝」をタップして広告作成は完了です。
※広告ポリシーの審査で承認されると、広告掲載がスタートします。
Facebook広告マネージャとは、Facebook・Instagramの広告作成・出稿・分析まで一元管理できる公式ツールです。
あらかじめ、Facebookページを作成し、Instagramアカウントを連携しておく必要があります。
キャンペーンの目的は認知度アップ・トラフィック・エンゲージメント・リード・アプリの宣言・売上の6つに分かれています。
※キャンペーンとは広告を管理する単位です。
Instagramショップ広告を出したい方は、「トラフィック」「リード」「売上」を選択してください。
目的を選択し、「次へ」をクリックすると以下のような画面が表示されます。
キャンペーン名は識別・管理しやすいものを入力してください。
特殊な広告カテゴリは、クレジットカードなどの信用、求人広告などの雇用、不動産などの住宅、社会問題、選挙または政治関連の広告を出稿する際に選択する必要があります。
A/Bテストは、「どちらの画像・テキストの方が広告効果が良いだろう」となった際、同時に広告を走らせて検証したいときに使います。
Advantageのキャンペーン予算とは、広告セット単位ではなく、広告キャンペーン全体の予算を最適化させられる機能です。
例えば1キャンペーン内で複数の広告セットがある際、一番パフォーマンスの良い広告セットに予算を配分してくれます。
初めてInstagram広告を出す方は、一旦「次へ」を選択してみましょう。
広告セットとは、広告をどのターゲットに配信するのか、どのぐらいの予算感で何日間掲載するのか、といった広告の方針を指定するものです。
予算と掲載期間では、1日の予算/通算予算を設定します。
1日ごとに細かく予算を設定したい場合は「1日の予算」を、特定の期間の予算が決まっている場合は「通算予算」を選択してください。
オーディエンスでは、広告を届けたい相手を設定します。
特定の人を指定することはできませんが、年齢や地域、性別、興味関心などからターゲティングできます。
例えば、詳細ターゲット設定>参照から「大学生で頻繁に海外旅行をする人」など具体的に設定可能です。
配置では、広告を掲載したい場所を設定します。
Advantage+ 配置という自動配置が推奨されていますが、Instagramにのみ配信したい方は手動設定を選択しましょう。
さらに細かく、Instagramのフィードに配信するのか、ストーリーズに配信するのかも決められます。
設定完了後、「次へ」をクリックしてください。
FacebookおよびInstagram広告クリエイティブの設定に必要なのはメディア(画像または動画)とテキスト(広告とともに掲載される文言)です。
既に作成済みの場合は、プレビューの編集を開き、「変更」をクリックすると画像や動画をアップロードできます。
これから作成する場合は、各配信面の規格を確認してください。
詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
▶【2023年版】Instagramに投稿できる動画のサイズ・長さまとめ
支払い情報を設定していない場合、「公開する」をクリックすると以下のようなポップアップが表示されます。
支払いにはデビットカード・クレジットカードもしくはPayPalが使用可能です。
Instagram広告の広告セット「配置」ではさまざまな配信面を選ぶことができます。
それぞれの特徴を把握し、各配信面にあったクリエイティブを作成しましょう。
Instagramのフィードは、フォローしているアカウントの通常投稿を見る場所です。
Instagramを開くと最初に表示され、正方形の画像や動画が投稿されています。
公式サイトでは、以下のように紹介されています。
「Instagramフィードはモバイルファーストの投稿先であり、利用者が写真や動画をシェアし、コミュニティとつながって、好きなものを探す場所です。
ビジネスにとってフィードとは、ブランドストーリーを視覚的に伝え、商品を紹介し、自社が提供する商品やサービスへの関心を深めてもらう場所です。」
ユーザーが「フォローしてまで見たい」と思ったコンテンツの間に広告が差し込まれることを考えると、通常の投稿として出しても遜色ないレベルのクリエイティブが求められます。
単に綺麗なクリエイティブを作るだけでなく、UGC(ユーザーが作成したInstagram投稿)を使って自然なクリエイティブにするなどの工夫がおすすめです。
UGCについて詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
▶【完全版】UGCとは?今注目される理由とマーケティング成功事例7選
Instagramのストーリーズは、24時間で消える9:16の縦型の画像・動画コンテンツをシェアする場所です。
Instagram画面上部に丸型で表示され、タップすると全画面に表示されます。
ストーリーズ広告は、画面上に自社コンテンツ以外の情報が表示されないため、没入感が高く、ブランド認知度向上に向いています。
ユーザーはストーリーズ広告をタップすると、ブランドのサイトやアカウントに遷移でき、フォロワー増加も期待できます。
ストーリーズ広告例
リールは、TikTokのような短い動画コンテンツを投稿できる機能で、スクロールすると次の動画が流れる仕様となっています。
リールでは、ユーザーにとって興味のない動画だと判断されると、すぐに次の動画へとスキップされるため、最初の数秒で印象づけることが大切です。
リールやリール広告についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
▶Instagramリール|活用のコツ、注意点とは?企業事例5選つき
▶Instagramリール広告の基本まとめ|費用や成果を出すポイントは?
発見タブは、Instagramの虫眼鏡アイコンをタップすると表示され、自分の興味関心にあったコンテンツが並びます。
Instagramにおいて、ユーザーがフォローしていない人のコンテンツを知るきっかけは発見タブとリールです。
つまり、新しいコンテンツを主体的に探しにいこうとしているユーザーが多いため、発見タブ広告を通してアカウントへの流入や認知度向上が期待できるでしょう。
ショッピングは、商品タグ(鞄マーク)がついたInstagramの商品の投稿をタップすると商品ページに遷移し、簡単にその商品を購入できる機能です。
ショッピング広告(商品タグ付き広告)では、その機能を使用した投稿を広告としてフィードや発見タブに出稿します(ストーリーズ・リールでは使用)。
ショッピング広告はECサイトを持っている企業と相性がよく、商品タグなしの通常の広告と比較して、顧客獲得単価を20%削減できるとされています。
CPM(Cost Per Impression)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式で、1表示あたり0.2〜1円が相場です。
この方式は、広告の露出回数を増やすことが目的で、ブランドイメージや認知度向上に効果があります。
一方、アプリのインストールやサイトへの遷移など、広告に対して何かしらアクションしてもらうことの優先度が高い場合は、向いていないかもしれません。
CPC(Cost Per Click)は、広告がクリックされるごとに費用が発生する課金方式で、1クリックあたりの相場は、40円〜100円です。
例えば、広告予算が1日1万円だとすると、100クリックほどで予算に達するでしょう。
CPV(Cost Per View)は、広告動画が10秒以上再生される、もしくは最後まで再生された場合に課金されます。
費用相場は1再生あたり4〜7円と言われています。
CPI(Cost Per Install)は、アプリのダウンロード数に応じて費用が発生する課金方式で、1インストールあたりの相場は100円〜200円です。
例えば、広告経由で1,000回インストールされると100×1,000で広告費用は10万円となります。
参考:Instagram広告の費用は?料金形態と費用相場や広告の種類、運用のコツまで徹底解説!(2021年)
Instagram広告のオーディエンス設定は、性別や地域、興味関心から細かく設定できる一方、広告を届けるユーザー数も必然的に少なくなる点がデメリットです。
広告を届けるユーザーが少なくなると、競合との奪い合いとなり、クリック単価や顧客獲得単価(CPA)の高騰につながりかねません。
自動最適機能もありますが、データ数が少なすぎると自動最適自体がうまく作用しないリスクがあります。
最初の段階では、あまり広告オーディエンスを絞りすぎないようにしましょう。
CTAとはCall to Actionの略で、具体的なアクションを促すことを目的としたボタンを指します。Instagram広告で効果的な成果を出すためには、CTAを明確に設定することが大切です。
例えば、「今すぐ購入する」、「サイトはこちら」、「アプリをダウンロードする」など、具体的なアクションを訴求するように設定することが望ましいです。
CTAの位置や配色も検証項目に入れましょう。
Instagram広告の広告マネージャのA/Bテスト機能を使用し、広告の効果改善を計りましょう。
例えば、同じ広告を複数のバージョンで作成し、ターゲット層やコピー、画像、CTAなどを変えて検証してみましょう。
A/Bテスト実施の上で、壁になるのは広告クリエイティブの制作コストです。
特に動画の場合、編集に時間がかかる上、動画作成スキルを持ったデザイナーが必要となってきます。
LetroStudioは、誰でも簡単な操作で動画広告が作れるツールです。
動画広告の事例も含め、こちらの記事をぜひご覧ください。
動画広告で成果を出している事例はこちら
▶株式会社ピアラ|動画広告、2年で700%増!毎月2500本超の動画PDCAを回す制作体制の裏側
Instagramのリールやストーリーズといった動画広告では、最初の数秒でユーザーの興味を引く工夫をしましょう。
例えば、「〇〇の方必見」、「あなたにぴったりの〜」、「◯◯にお住まいの方限定で〜」などのフレーズで開始したり、インパクトのある映像を冒頭に置いたりといった工夫が挙げられます。
例えば、こちらの広告テンプレートでは「年中痩せたいと言っている人が絶対痩せない理由」というインパクトのある訴求で引き付ける構成になっています。
本例のように動画素材がなくても、画像とテキストの組み合わせ次第で動画化することも可能です。
画像素材や動画素材の不足で困っている方は、こちらの記事もご参照ください。
▶【商用利用可】Instagram向けフリー素材サイトまとめ(写真・イラスト・動画)
Instagram広告の出し方について、アプリから直接設定する方法とFacebook広告マネージャから設定する方法を解説しました。
Instagram広告に限らず、SNS広告ではクリエイティブの検証が必要不可欠です。たくさんの量を回し、PDCAを繰り返すことで勝ちクリエイティブを見つけていくことが成功のカギとなります。
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記事公開日:2023.05.16