2022.09.21
生活者が商品やサービスを購買する際に、UGC(生活者によるクチコミやレビューのこと)はどれくらい信頼されているのでしょうか?また、どのようなUGCがもっとも参考に値すると評価されているのでしょうか。
今回は、1,100名の生活者にUGCに対する意識調査を実施。商品カテゴリ別や男女別・年代別にUGCへの信頼度にどのような差があるのかを調べました。
本記事では調査結果の一部を公開しております。
全調査結果をご覧になりたい方は、下記よりダウンロードください。
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<調査サマリ>
■調査概要
調査名称 : 生活者のUGCに対する意識調査
調査主体 : Letro
調査対象 : 10~60代の男女調査時期
調査期間 : 2022年8月26日~27日
調査方法 : 株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
(Twitterを活用したマーケティング・プロモーション業務に携わっている方)
調査対象数: 1,100名
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商品やサービスを購入する際に、生活者のクチコミやレビュー(UGC)を信頼しますか?との問いに対し、全体で64.6%の方がUGCを信頼すると回答しました。
ニールセンデジタルが2019年に発表した調査では、「購買の際に、UGCを信頼する」と回答した30代の生活者は33%(2017年)から45%(2019年)に増加していましたが、本調査では64.6%にまで上昇しており、UGCの信頼度が年々高まっていることが分かります。
男女別・年代別に見ると、UGCを信頼する傾向は女性と30代までの若い層ほど高い結果となりました。
男女別・年齢別の調査データなど
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UGCの信頼度が高まるカテゴリは、順に「無形商材(80.2%)」「化粧品・スキンケア(79.4%)」「ヘアケア(75.3%)」となり、商品やサービスを購入するときに「UGCを信頼する」と回答した人の中でも、商品カテゴリによってUGCの信頼度が異なる結果となりました。
本調査データをさらに詳しく!
商品カテゴリ別×年齢別の調査データなど
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生活者のUGCの中で、「テキスト」「写真」「動画」のどれが購入の意思決定に最も影響を与えるかの問いに対し、49.4%の方が「テキスト」と回答しもっとも高い結果となりました。
一方、「写真」「動画」と回答した方もあわせて全体の半数近くとなるため、視覚的な訴求効果のあるコンテンツも、購入の意思決定に高い影響があるとうかがえます。
どのような場合に生活者のUGCが信頼できるか?との問いにする結果は、TOP3が「UGCの内容が具体的・わかりやすい(46.3%)」、「UGCの件数が多い(41.6%)」、「おススメや良い点だけでなく、良くない点についても書かれている(41.2%)」となり、UGCの内容や件数に着目する生活者が多いことが分かりました。
「おススメや良い点だけでなく、良くない点についても書かれているUGC」が高い評価を受けたことから、企業はネガティブな情報が書かれたUGCを排除するのではなく、有効活用することで信頼につながると考えられます。
生活者のUGCへの信頼度は年々高まっていること、中でも「無形商材」「化粧品・スキンケア」「ヘアケア」などのカテゴリにおいて特にその傾向が見られることが分かりました。
なお、生活者は、従前のように「(インフルエンサーなど)誰が発信しているか」だけでなく、「UGCの件数が多い」「UGCの内容が具体的で分かりやすい」「おススメや良い点だけでなく良くない点についても書かれている」など、UGCの件数や内容にも着目しています。
企業がUGCをマーケティングにより有効に活かしていくためには、より生活者の参考になる形式・内容のUGCが継続的に生成される工夫と、然るべきタイミングで確実にUGCを見てもらうための導線やサイトの設計が必要だと考えられます。
記事公開日:2022.09.21