キリン / キリンビール
課題
解決策
成果
公式Instagramアカウントの運用...日々の投稿素材の準備に時間がかかっていませんか?そして、時間をかけた割にはあまり反応がない...なんてこと、ありませんか?
キリンビール公式Instagramアカウントでは日々の投稿に、ファンのUGC(※)を活用することで、アカウントの安定運用を実現。さらに、それを通じてファンとのコミュニケーションも多数生まれているそうです。
今回は、キリン株式会社 デジタルマーケティング部 加藤 美侑様に、同社が推進するInstagram運用戦術の肝となる「UGCの投稿活用」について、詳しくお話を伺いました。
-公式Instagramアカウント開始の経緯と、初期の運用状況を教えてください。
もともと、TwitterやFacebookでもアカウントを持っていましたが、Instagramアカウントを開設することで、若年層を中心としたキリンファンともコミュニケーションを取りたいと考え、運用を開始しました。
しかしながら、運用を開始するとすぐに、投稿の質と量をどう担保するか、という課題にぶつかりました。
Instagramはビジュアルを中心としたプラットフォームであり、ユーザーの方に「いいな」と思ってもらえる写真・画像の素材を準備し続けていかねばなりません。他の業務も色々手掛けながら、まずは素材の「量」を確保していくことに、かなりの負荷がかかりました。
また、投稿の「質」についても、課題感がありました。単に商品を紹介するだけでなく、弊社の商品をより魅力的に訴求できる切り口は何か、どのような投稿であればファンとのコミュニケーションが生まれるのか、その解決の糸口を探していました。
-それらの課題に対し、どのような対策を取ったのですか?
そんな時に出会ったのがUGCマーケティングプラットフォーム「Letro」です。
Letroを通じて、お客様がInstagramに投稿してくださっているキリンビールの商品にまつわる画像(UGC)を収集し、日々の投稿に活かすことで、投稿素材の「量」を確保し、さらにファンの目線を通じた新たな切り口のコンテンツを得ることで「質」も向上できると考えました。
また、お客様への許諾申請を通じて、コミュニケーションを取れることも期待し、Instagramの投稿にUGCを活用する取り組みを開始しました。
-UGC活用後の変化を教えてください。
日々の投稿にUGCを活用することで、大きな課題であった「素材収集の運用工数」を削減できるようになりました。投稿数も、それまでの月3-4本から、月6-7本とほぼ倍に増やすことができ、安定的にアカウントを運用できるようになりました。
投稿内容についても、新商品の紹介だけでなく、季節感のある料理との組み合わせや、弊社のイベントに参加いただいた時の様子等、ファンの方の目線での新たな切り口を投稿に盛り込めるようになったと思います。
いいね!やコメントなどのエンゲージメントについても、通常の素材を使った投稿と比べ、UGCを活用した投稿の方が、平均して135%と高いエンゲージメント数値を獲得できています。
例:UGCを活用した投稿
また、より「ユーザー目線」の投稿が必要とされるStories投稿にも、UGCを活用しています。
例:UGCを活用したストーリーズ投稿
画像使用の許諾を得るため、Letroを通じてお客様の投稿にコメントをしていますが、現在、90%もの方に承認いただけています。
大変好意的なコメントをいただけることも多く、この活動を通じて、お客様とのコミュニケーションができることに、大変意義を感じています。
返信コメントの一例:
・うわー、ビアの神様から連絡きたー!もちろん#okkirin
・スプリングバレーブルワリーのビールの魅力がもっとたくさんの人に伝わりますよう、微力ながら応援させていただきます!
・氷結ラブとしては嬉しい限りです
今後も、UGCのコンテンツを通じて、企業側では思いつかないような、一人一人のお客様ならではの弊社製品の楽しみ方を、もっと伝えていきたいと思っています。
また、Instagramアカウントを、お客様と企業・ブランドが1対1でつながれる場所として育てていきたいです。UGCの活用をきっかけとしたお客様とのコミュニケーションを通じて、お客様にキリンをより身近に感じていただけたり、よりキリンのことを好きになっていただけたりしたらとても嬉しいですね。
そして、そのような日々のコミュニケーションが、さらにお客様のUGCを生み出す...、そんな好循環を作っていけたら、と思っています。
UGC活用による成功事例集を無料で配布しています。
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記事公開日:2018.12.17