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【2024年3月更新!】データからみるX(Twitter)ユーザー実態まとめ

X(Twitter) ユーザ-実態調査

6,658万人もの月間アクティブユーザー数を誇るX(旧Twitter、以降「X」とのみ記載)。さまざまなSNSが存在する中でも、大規模×幅広い層にリーチできるメディアとしてその価値に注目が集まっており、企業によるプロモーションの件数も確実に増加しています。

そこで今回は「Xユーザーに関する最新データ」を収集、現在のXユーザー実態をまとめました。Xをマーケティングに活用する際にご参考ください!

X(Twitter)をはじめとする主要SNS(X・Facebook・Instagram・LINE・TikTok)のユーザー数(日本)とユーザー層(年齢別・性別・職業別)の比較

X利用ユーザー数と特徴

令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省
出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省

・X(Twitter)

日本におけるXの月間アクティブユーザー数(MAU)は6,658万人です(2024年1月時点)。各種SNSの中で、LINEに次ぐ国内第2位のユーザー規模を誇ります。

Xユーザーは若年層の利用が多いイメージがありますが、実際には40代でも約45%、50代でも約34%が利用しており、幅広い年齢層から広く利用されるプラットフォームになっています。

・Facebook

日本におけるFacebookの月間アクティブユーザー数(MAU)は2,600万人です(2019年7月時点)。

各種SNSの中でも30代・40代での利用率が高くなっています。また、年齢・性別等のユーザー情報が細かく設定されているため、広告のターゲティング精度が高いことが特徴です。
一方で、インセンティブ付与系のキャンペーンは実施NGのため、キャンペーンでの企業利用は少なくなっています。

・Instagram

日本におけるInstagramの月間アクティブユーザー数(MAU)は3,300万人です(2019年6月時点)。

Instagramも幅広いユーザー層に利用されていますが、特に10代・20代の利用率が高いことが特徴です。
Xのリポストのような拡散機能がないため、基本的にフォローしているユーザーにのみ投稿がリーチされます。

・LINE

日本におけるLINEの月間アクティブユーザー数(MAU)は9,600万人です(2023年9月時点)。国内で最も月間利用者数が多いプラットフォームですが、主にリアルな友人間による1to1、グループ間でのコミュニケーションツールとしての活用がメインです。

企業利用では、LINE友だち登録などで接点を持ったユーザーへのCRM施策(クーポン配布、セール告知など)での活用が多くなっています。

・TikTok

日本におけるTikTokの月間アクティブユーザー数(MAU)は1,700万人です(2021年9月時点)。
ダンス動画やリップシンク動画など、若年層を中心に利用が広がっているメディアですが、料理や動物、ビジネスなどコンテンツの幅も広がり、30代以上の世代にも利用が広がっているSNSです。

ユーザーの好みや履歴に合わせたおすすめ動画が次々と流れるアルゴリズムにより利用時間も伸びています。 企業利用では、公式の広告商品を活用しハッシュタグチャレンジやブランドエフェクトといった施策を実施可能です。

X(Twitter)の利用時間帯、一日当たりの利用時間数

Xユーザーは一日の中でどの時間帯にXを利用しているのでしょうか?
また、一日当たりどれくらいの時間利用しているのでしょうか?

・X(Twitter)の利用時間帯

App Ape Lab.の2023年最新調査によると、20時~21時がいずれの曜日でも最も利用率が高い傾向にありました。

時間帯別利用率
参照元:App Ape Lab.「2023年版:Twitterのツイート、いいね・RTがつきやすいベストな時間は?アプリユーザーが多い最適な投稿時間帯をデータから分析

・時間別ポスト数推移

こちらは、時間別のポスト投稿数です。平日の場合は、8時台・12時台・21~22時台に投稿数のピークがあるようです。

時間別ツイート数
参照元:ビデオリサーチ「Twitterでのツイート投稿時間帯はいつが最適?1時間単位で見てみた

・時間別リポスト数推移

一方こちらは、Xで「リポストされやすい投稿時間帯」です。深夜1時~5時台が、最も72時間以内に獲得した平均リポスト数が多いようです。

投稿時間帯別リツイート
参照元:X社「世界初公開|「#拡散の科学」なぜ人はリツイートするのか?

この結果から、Xユーザーがアクティブに自ら投稿する時間と、Xのタイムラインを読んでリポストする時間が異なっている様子が見られます。

X(Twitter)の利用スタイル

Xは、年代別に何のデバイスからどのように利用されているのでしょうか?以下のデータから、全年代を通じて圧倒的にモバイル(携帯)からの利用が多いこと、また閲覧するだけでなく投稿するユーザーは10代~30代に多いことが分かります。

Twitter利用目的
参照元:不破雷蔵氏『20代は70.2%が携帯電話から閲覧…日本におけるTwitterの利用状況詳細』(複数回答)

X(Twitter)の利用目的

・X(Twitter)利用目的

Xユーザーはどのような目的でXを利用しているのでしょうか?以下のデータから、リアルタイムでの情報収集や著名人・有名人、リアルな友人との交流に使われていることがわかります。

Twitter 利用目的アンケート
参照元:アライドアーキテクツ株式会社『Twitterユーザーによる企業公式アカウント利用実態調査』(2020年12月16日~12月27日)

また、X社の公式ホームページでも、さまざまな興味深いデータが紹介されています。

以下の図は、男女別にどんな情報が見られているかについて示したグラフです。女性はグルメ、美容、ファッション、料理など、男性はインターネット/テクノロジーや時事問題の情報を多く見る傾向にあることが分かります。

Twitterで見ている情報
参照元:Twitter Japan「暮らしの情報とTwitter

他にも、利用ユーザー別、利用目的別のさまざまなデータが紹介されていますので、以下リンクからぜひご覧ください。
X マーケティング(X社公式サイト)

“X(Twitter)離れ”は起きている?

イーロン・マスク氏がXを買収して以降、「アルゴリズムの公開」「APIの有料化」「認証済みバッジの新制度」など、大きな変化が立て続けに起きたことでユーザーの”Twitter離れ”が進んでいるのでは、とも言われていますが、実際の利用状況に変化は生じているのでしょうか?

2023年7月にXへサービス名称が変更になった後、Xにアクセスする頻度について調査したところ、1日に1回以上Xにアクセスしている人は75.8%、週1回に満たない人は7.5%と、引き続き高い頻度で利用するユーザーが多いことが分かりました。

アクセス頻度

また、直近1か月でXを利用する頻度がどう変化したかを調査したところ、Xへリブランディング後も閲覧・検索・投稿いずれも「増えた」割合が「減った」割合を大きく超えていることが分かりました。

機能・仕様変化によって減ったユーザーもいるものの大規模なユーザー離れは起きておらず、引き続きXは生活者の情報収集源として大きな影響を維持しているものと考えられます。

各種頻度
参照元(上記2つとも):【2023年最新調査】”Twitter離れ”は本当に起きている?イーロン・マスク氏買収以降のX(Twitter)ユーザー利用実態調査(2023年6月・9月)

X(Twitter)上での話題・トピック(年間/月別の傾向)

Xではどんなトピックが話題になりやすいのでしょうか?X社から提供されている「#モーメントカレンダー」では、1月から12月の各月でどのようなトピックが話題になると予測されるかまとめられています(3か月ごとに作成され、順次更新されます)。

2024年モーメントカレンダー
参照元:X マーケティング『#モーメントカレンダー

X(Twitter)一人あたりの保有アカウント数・保有アカウント種別

Xユーザーは一人あたりどれくらいの数の、またどのような種類のXアカウントを保有しているのでしょうか?

・一人あたりの保有アカウント数

66%のユーザーは一つのみ、34%のユーザーが複数Xアカウントを保有しています。

 Twitterアカウントをいくつ保有していますか?

・保有アカウント種別

約9割のユーザーが自身のプライベート用アカウントを保有、その他「趣味のつながり用」「懸賞応募用」「仕事用」などにアカウントを保有しています。アカウントを複数持つ人は、目的に応じて使い分けをしている実態が見えてきます。

Twitterアカウントの使い分けについて、保有しているアカウントの種類を全て選んでください。
参照元(上記2つとも):アライドアーキテクツ株式会社「Twitterユーザーによる企業公式アカウント開催のTwitterキャンペーン利用実態調査」(2020年12月)

X(Twitter)企業公式アカウントの利用実態、購買への影響

Xユーザーは企業公式Xアカウントをどれくらい利用しているのでしょうか?利用している人の目的は?また購買へはどれくらい影響しているのでしょうか。

・X(Twitter)企業公式アカウントフォロー有無

全体の54.3%のユーザーが企業公式アカウントをフォローしています。

Twitter公式アカウントフォーロー比率 アンケート
参照元:アライドアーキテクツ株式会社「Twitter企業アカウント利用に関する意識調査」(2020年12月)

・X(Twitter)企業公式アカウントに期待する情報

「サービスや商品の新情報やセール情報」、「X上で参加できるキャンペーンの情報(割引クーポン等)」など、直接的なメリットにつながる情報を求めているユーザーが多いことが分かります。

Twitter企業公式アカウントで求める情報とは アンケート
参照元:アライドアーキテクツ株式会社「Twitter企業アカウント利用に関する意識調査」(2020年12月)

・X(Twitter)上の情報をきっかけに商品・サービスを購買した経験

15~19歳、20代の半数以上が、X上の情報をきっかけに何らかの購入経験があると回答しています。30代でも6割以上、40代でも過半数におよび、幅広い年代の購買行動にXが影響を与えていることが見て取れます。その中でも、食品・菓子、飲料、化粧品・コスメ、ファッション用品など、日常的に消費されるものに特に影響力が大きい傾向があります。

年齢割合

購入経験ジャンル
参照元:(上記2つとも)アライドアーキテクツ株式会社「”Twitter離れ”は本当に起きている?イーロン・マスク氏買収以降のX(Twitter)ユーザー利用実態調査」(2023年6月)

X(Twitter)キャンペーンへの参加実態、購買への影響

Xユーザーは企業によるXキャンペーンをどれくらい利用しているのでしょうか?また、キャンペーンの実施は購買にどれくらい影響しているのでしょうか。

・企業公式アカウントによるXキャンペーンへの参加経験有無

55.9%のユーザーがXキャンペーンに参加したことがあります。

Twitterで企業公式アカウントによるキャンペーンに参加したことがありますか?
参照元:アライドアーキテクツ株式会社「”Twitter離れ”は本当に起きている?イーロン・マスク氏買収以降のX(Twitter)ユーザー利用実態調査」(2023年6月)

・X(Twitter)キャンペーン参加経験と商品・サービス購入経験

Xキャンペーン参加経験有無別に「Xをきっかけとした商品・サービス購入経験」を見ると、キャンペーン参加経験があるユーザーからの方が圧倒的に購買につながっていることが分かります。

Twitterで見たことをきっかけに、商品・サービスを購入したことはありますか?
参照元:アライドアーキテクツ株式会社「Twitterユーザーによる企業公式アカウント開催のTwitterキャンペーン利用実態調査」(2020年12月)

まとめ

最新のデータからXユーザーの実態を見ると、以下の特徴があることが分かります。

  • ・6,658万人ものユーザーに活発に利用されているSNS
  • ・若年層だけでなく幅広い年代に利用されている
  • ・1日を通してよく利用されている。投稿時間とリポストする時間は異なる傾向
  • ・生活に関するさまざまな情報収集の場として利用されている
  • ・Xへのリブランディング後も、大規模なユーザー離れは起きていない
  • ・全年代を通じて圧倒的にモバイルデバイス(携帯)からの利用が多い
  • ・年間を通じ、月別に話題になりやすいトピックの傾向がある(X社提供のモーメントカレンダーが参考になる)
  • ・自身のプライベート用アカウント一つのみを保有する人が過半数。ただし、目的別にアカウントを使い分けるユーザーもいる
  • ・過半数のユーザーがX企業公式アカウントをフォロー、直接的なメリットを求めている傾向にある。XキャンペーンもXユーザーに浸透している
  • ・多くの人がXをきっかけに商品やサービスを購買した経験がある

多くの人に活発に利用され、きちんと購買にもつながっているX。これらデータからユーザーの特徴を踏まえ、ぜひマーケティングに有効活用してください。