2019.8.30
Twitter上にたくさん存在する、Twitter上でのキャンペーンに参加するための「懸賞応募用アカウント」。企業がTwitterキャンペーンを実施しても、懸賞応募用アカウントからの参加が多く、想定しているほどの効果は得られにくい…なんて話もちらほら聞こえますが、本当にそうなのでしょうか?懸賞応募用アカウントを利用する「懸賞ユーザー」の実態を調査しました!
アライドアーキテクツは、2019年6月に「Twitter企業公式アカウントの利用実態調査」を実施しました。その調査結果から、76.9%ものTwitterユーザーがSNSで見たことをきっかけに商品・サービスの購買経験があることが分かり、Twitterは購買行動にしっかりと影響を与えていることが明らかになりました。また、Twitterユーザーの57.9%が、Twitter上のキャンペーンをきっかけに企業のTwitter公式アカウントをフォローしていることも分かり、企業のTwitterを活用したマーケティング活動において、Twitterキャンペーンの実施が有用であることが改めて証明されました。
その一方でよく耳にするのが「でも、Twitterでキャンペーンをやってもその半分は懸賞応募用アカウント(*)による参加。その方たちと繋がりを持った後、本当にどこまでコミュニケーションが取れているのだろうか…?」「懸賞応募用アカウントを利用している懸賞ユーザー(*)って、本当に実態があるユーザーなのだろうか…?」といった企業のマーケティングご担当者からの不安の声。でも本当にそうなのでしょうか?懸賞ユーザーは、そもそもどのような方なのでしょうか?
そこで今回は、Twitterユーザーによる「Twitterアカウントの使い分け方」についてもあわせて調査。企業のキャンペーン参加者のうち、どれくらいの割合が懸賞ユーザーなの…?そもそもどんな人が懸賞応募用アカウントを作っていて、懸賞ユーザーからの購買も発生しているの…?など、気になる情報を調べました。
(*)懸賞応募用アカウント/懸賞ユーザー:本記事では「Twitter上で実施しているキャンペーン等の懸賞に応募するためのアカウント」のことを「懸賞応募用アカウント」と表記しました。また、懸賞応募時に、懸賞応募用アカウントをメインに利用しているTwitterユーザーのことを「懸賞ユーザー」と表記しました。
■調査概要
調査名称 : Twitter企業アカウント利用に関する意識調査
調査主体 : アライドアーキテクツ株式会社
調査時期 : 2019年5月28日~6月7日
調査方法 : Fastask(株式会社ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施
調査対象数: 4,309名
※設問ごとの有効回答数を「n=」で記載しています。
※本調査の内容を転載・ご利用いただく場合は「アライドアーキテクツ株式会社調べ」とクレジットを記載してください。
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Q.Twitterアカウントはいくつ保有していますか?
Twitterアカウントを一つ以上保有する方に、合計でいくつのアカウントを保有しているか調査したところ、64%がアカウントは一つのみ、36%が複数と回答しました。過半数の人は、アカウントは一つしか利用していないことが分かります。
Q.(アカウントを一つしか利用していない人のみ)そのアカウントはどのような目的で利用していますか?
次に、Twitterアカウントを一つのみ保有する方だけを対象に、そのアカウントの使用目的を聞いたところ、その大半の85%もの人が、プライベート用としてと回答しました。懸賞応募用のアカウントのみを保有する人は、わずか2%に留まりました。
Q.自身が保有しているTwitterアカウントの種類を教えてください。
つまり、Twitter上でTwitterアカウントを一つ以上保有している人全員に、自身が持つTwitterアカウントの種類について調査したところ(当てはまるもの全てに回答)、全体の約9割が自身のプライベート目的のアカウントを保有していることが分かりました。このことから、複数アカウントを持つ人は、プライベート目的のアカウントに加えて、趣味のつながり用のアカウントや、懸賞応募用アカウント、仕事用アカウントなどの専用アカウントを並行して持っている実態が見えてきました。
懸賞応募用のアカウントのみを持っているユーザーは大変少なく、多くのユーザーは場面に応じて「Twitterアカウントの使い分け」をしているだけであることが分かります。「Twitter懸賞ユーザーは実態のないユーザーなのか?」と不安に思う必要はないと言えます。
Q.懸賞応募用アカウントを保有する懸賞ユーザーってどんな人?性別や年齢の分布は?
懸賞応募用アカウントを保有していると回答した人のうち、男性は52.5%、女性は47.5%となり、やや男性の方が多い結果に、年齢別に見ると20代-30代に多い結果になりました。これはTwitterユーザー層の全体傾向とさほど相違ない結果であり、懸賞アカウントが特定の性別、年齢により利用されているものではないことが分かりました。
Q.Twitter企業公式アカウントのキャンペーンに参加したことはありますか?参加したことがある人は、参加する際に主に使用しているアカウントを教えてください。
Twitter上で企業公式アカウントのキャンペーンに参加したことがある人は、Twitterアカウントを保有する人のうち68%です。
さらに、その68%の人が「Twitterキャンペーンに参加する際に主に使用しているTwitterアカウント」の種類は、自身のプライベートアカウントが69.7%、懸賞応募用アカウントが24.2%であり、主に懸賞応募用アカウントで参加している人は、キャンペーン参加者全体の4分の1程度であることが分かりました。
Q.企業公式アカウントをフォローしてから、その企業に対する意識・行動で当てはまるものはありますか?
前回の調査で、Twitterで企業公式アカウントをフォローした後、74.2%の人に「そのブランドやお店・サービスのことが好きになった」「より詳しくなった」などのプラスの影響があったことが分かりました。
さらに、この「Twitter企業公式アカウントフォロー後のブランドへの好意度・理解度」を、キャンペーン参加経験有無、およびキャンペーン参加時に主に利用しているアカウント種類別に集計すると、キャンペーンに参加したことがあるユーザーの方が、圧倒的に深くブランドへの好意度や理解度が上がっている結果となりました。
自身のプライベートアカウントを利用してキャンペーンに参加しているユーザーに比較し、懸賞応募用アカウントを主に利用しているユーザーの数値は若干劣るものの、それでも、Twitterキャンペーンの参加がユーザーに明らかに好影響を与えていることが分かります。
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※本調査項目の性別・世代別の結果など、さらに詳細なデータはこちら。
Q.SNSで見たことをきっかけに、商品・サービスを購入したことはありますか?
こちらも同じく前回の調査で、76.9%のTwitterユーザーがSNSで見たことをきっかけに商品・サービスを購入した経験があることが分かりました。
さらに、この「企業の商品やサービスを購入した経験(商品・サービスカテゴリ別)」を、キャンペーン参加経験有無、参加時に主に利用しているアカウント種類別に集計すると、キャンペーンに参加したことがあるユーザーの方が、圧倒的に多くの商品・サービスカテゴリにおいて購買経験がある結果となりました。
つまり、プライベート用アカウントを主に利用してキャンペーンに参加しているユーザーに比較し、懸賞応募用アカウントを主に利用しているユーザーの方が、購入経験や購入カテゴリ数が多いことが分かりました。懸賞応募用アカウントを保有している人はさまざまな商品に対する興味が高く、購買につながりやすいからと考えられます。
今回の調査で、「懸賞応募用アカウント」のみを保有するユーザーは大変少なく、自身のプライベートアカウントとの使い分けがされているにすぎない実態が見えてきました。
また、Twitterキャンペーンに参加する際に「懸賞応募用アカウント」をメインに使用しているユーザーは全体の4分の1に留まっていること、そして「懸賞応募用アカウント」をメインに使用している懸賞ユーザーからもしっかりとブランド好意度・理解度の向上や購買につながっていることが分かりました。「Twitterには懸賞ユーザーが多いから」との不安からキャンペーンを避けるよりも、「懸賞ユーザーを避けるためにTwitterキャンペーンをやらない」デメリットに注目したほうがよさそうです。
さらに、キャンペーンに参加したことがないユーザーに比べ、キャンペーンに参加したことがあるユーザーは圧倒的にブランド好意度・理解度と実際の購買経験があることも分かりました。企業のTwitter担当者は、日常の公式アカウントの運用に加えて、いかに効果的にTwitterキャンペーンを取り入れるかが重要と言えます。
Twitterでキャンペーンを開催する際には、
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