2019.6.26
Twitter上での企業活動は、ユーザーの消費行動に影響を与えているのか?Twitterユーザーは、企業にどんな情報を期待しているのか?その実態を調査しました!
4,500万人ものユーザー数を誇り、かつ幅広い層に支持されるTwitter。Facebookやその他SNSが今後クローズドのコミュニケーションの特徴を強めていくとされる中、大規模 × 幅広い層にリーチ可能なメディアとして、今改めて、企業のマーケティングにおける価値が高まっていると言われています。
そこで今回Twitterユーザーに、公式アカウントフォローのきっかけ、どんな情報を求めているか?、キャンペーンに参加したことがあるか?、公式アカウントをきっかけに購買した経験はあるか?など、「Twitter企業公式アカウントの利用実態」を調査しました。
■調査概要
調査名称 : Twitter企業アカウント利用に関する意識調査
調査主体 : アライドアーキテクツ株式会社
調査時期 : 2019年5月28日~6月7日
調査方法 : Fastask(株式会社ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施
調査対象数: 4,309名
※設問ごとの有効回答数を「n=」で記載しています。
※本調査の内容を転載・ご利用いただく場合は「アライドアーキテクツ株式会社調べ」とクレジットを記載してください。
Q.Twitterで企業の公式アカウントをフォローしていますか?
「はい(フォローしている)」が55.7%、「いいえ(フォローしていない)」が44.3%と、半数以上の方が企業公式アカウントをフォローしていることが分かりました。性別・年代別に見ても大きな違いはなく、幅広いTwitterユーザーから「企業公式アカウントのフォロー」が行われていることが伺えます。
Q.Twitterで企業の公式アカウントをフォローしたきっかけは何ですか?
57.9%が「Twitterキャンペーン」と回答。また「企業の公式サイト」と回答した人も半数を超えており(52.9%)、何らかの理由で企業の公式サイトを訪れたことをきっかけに公式のTwitterをフォローしたことがある人も多いことが分かります。次に続くのが「一般人の投稿やリツイート投稿を見て(36.3%)」です。一方で「Twitter広告をきっかけとしたフォロー」は全体の20%にも満たないことが分かります。
Q.Twitterの企業公式アカウントをフォローしている目的は何ですか?
52.5%が「新情報やクーポン等のお得な情報を取得するため」と回答。「そのブランドが好きだから」も24.7%に上り、企業からの情報を自ら積極的に求める層も見られました。「キャンペーンに参加する」を一番の目的にフォローしている、という回答は22.0%でした。多くのTwitterユーザーが、企業公式アカウントとゆるく繋がることで、「直接的なメリット」を求める傾向にあることが伺えます。
Q.Twitterで企業公式アカウントからもっとも欲しい情報は何ですか?
53.5%が「サービスや商品の新情報やセール情報」、「Twitter上で参加できるキャンペーンの情報(割引クーポン等)」と回答。「企業の人となりが分かる日々の何気ない投稿」は10.7%に留まりました。「中の人」による丁寧な運用ももちろんとても大切ですが、それだけではない何かしらのメリットに繋がる情報の提供も求められていることが伺えます。
Q.Twitter上で役に立つ情報はどれですか?
(※当てはまるもの全てにチェックしてもらう形式で調査)
60.4%が「友人がツイート・リツイートした内容」、52.4%が「著名人・インフルエンサーがツイート・リツイートした内容」と回答しました。企業公式アカウントによる直接の投稿だけでなく、いかに友人や著名人・インフルエンサーに企業の投稿を(引用)ツイート・リツイートしてもらうかが重要と言えそうです。
Q.企業公式アカウントをフォローしてから、その企業に対する意識・行動で当てはまるものはありますか?
(※複数種類のSNSの内、Twitterで最も多く企業公式アカウントをフォローしていると回答した人を対象に、当てはまるもの全てにチェックする形式で調査)
「よりそのブランドやお店・サービスに詳しくなった(46.4%)」、「より好きになった(37.6%)」、「より利用が増えた(30.1%)」という結果となり、企業公式アカウントがTwitterユーザーに好影響を与えていることが分かりました。Twitterユーザーとのゆるい繋がりからも、しっかりとブランド好意度へのプラスの効果をもたらしていると言えそうです。一方で、「よりそのブランドやお店・サービスを他人に勧めたいと思った」「よりその情報をSNS投稿した」はまだ15%以下に留まっており、ブランドへの好意を「リツイート」などの実際のアクションに結びつける点については、工夫が必要と考えられます。
Q.SNSで見たことをきっかけに、商品・サービスを購入したことはありますか?
(※複数種類のSNSの内、Twitterで最も多く企業公式アカウントをフォローしていると回答した人を対象に、当てはまるもの全てにチェックする形式で調査)
「どれもない」と回答した人は23.1%に留まり、76.9%もの人が何らかの購入経験があると回答、様々なジャンルにおいて実際の購買に影響を与えていることが分かりました。その中でも、菓子、スーパーで買える食料品、ドリンク、外食チェーンなど、日常的に消費されるものに、特に多い傾向があります。Twitter上での企業のマーケティング活動は購買にもしっかり結びつくと言えそうです。
【無料ダウンロード】
※本調査項目の性別・世代別の結果など、さらに詳細なデータはこちら。
Q.Twitterで企業公式アカウントによるキャンペーンに参加したことがありますか?
「はい(参加したことがある)」が68%、「いいえ(参加したことがない)」が32%でした。企業によるTwitterキャンペーンは、多くのユーザーに浸透しているようです。
Q.企業によるTwitterキャンペーンで重要な要素は何ですか?
(※当てはまるもの全てにチェックする形式で調査)
「Twitterキャンペーンで重要な要素」については、57.2%もの人が「キャンペーン参加の手軽さ(応募時に登録等の手間がかからない)」と回答しました。次に「その場ですぐに当落が分かる(36.6%)」と続き、インセンティブの質や量よりも、まずは「短い時間で気軽に参加できる」キャンペーンを求めていることが分かりました。今回の調査結果から、Twitterキャンペーンは「アカウントフォローのきっかけの創出」、「既存フォロワーへの直接的なメリットの提供」、「信頼度の高い友人からのシェアの促進」等、企業にとって大変価値が高い施策と言えます。実施の際は「手軽に参加できる」「当落がすぐに分かる」等のポイントを押さえることが大切なようです。
今回の調査では、多くのTwitterユーザーが、企業アカウントをフォローすることで新商品情報やセール情報、キャンペーンやクーポン情報など、直接的なメリットを求めていることが分かりました。企業によるSNSアカウントの運用というと、「アンバサダー」「コアファン」などのキーワードに見られるように、ブランドのファンと深く繋がるイメージがありますが、ことTwitterにおいては、「コアファン」以外ともゆるく繋がるという特徴を理解しておく必要があるようです。
また、そんなゆるい繋がりからもしっかりブランドへの好意度や購買行動に繋がっていることも分かりました。企業公式アカウントは、通常投稿に加え、手軽で当落のすぐ分かるTwitterキャンペーンの定期的な実施等を通じてフォロワーへのメリット提供を続けることで、実際の購買へのプラスの影響を生み出していくことが期待できそうです。日々の投稿を工夫したり、リツイート形式のキャンペーンを行ったりして、信頼度の高い「友人」からのシェアを促すこともポイントと言えるでしょう。
性別・世代別の結果や、本調査対象者の属性など、
さらに詳細なデータは下記よりダウンロードしていただけます。
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