2022.06.03
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動画制作の入門ガイド
外注と内製のコスト・メリットを比較。自社に合った動画制作手段がわかります。これから動画を作る方はぜひご覧ください。
BtoBビジネスを決済権を持つ経営層や富裕層へいかにアピールするか、頭を悩ませているマーケティング担当は少なくありません。
経営層や富裕層へ効率的にターゲティングでき、かつ費用対効果も高い手法としてタクシー広告に注目が集まっています。
この記事では、BtoBビジネスの訴求の新たな打ち手としてタクシー広告を検討している方に向けて、タクシー広告の費用やメリット・デメリット、出稿までの流れについて解説します。
タクシー広告とはタクシーの車内や車外に配置する広告を指します。
運転席や助手席に設置する広告、窓に貼る広告などさまざまな種類の広告がありますが、近年では主にタクシーの座席に取り付けたタブレットに動画を流す広告を指すことが多いようです。
デジタルサイネージの一種であることから「タクシーサイネージ」と呼ばれることもあります。
デジタルサイネージ市場はコロナ禍の影響で低迷、中でも駅やタクシー、バス、航空機など交通に関連するサイネージ広告は、人流の減少や世間からの反発を懸念した広告主が出稿を控える傾向が続いていました。
しかし、その流れも回復傾向にあり、中でもタクシー広告への出稿は際立って速いペースで回復しています。
引用:CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施~2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円の見通し、2025年には1083億円と予測~(2021年12月9日)
タクシー動画広告のターゲットはタクシーの乗客です。
その中でもタクシーに乗ることが多いビジネスマンや経営者、富裕層がメインターゲットになります。
実際、一般社団法人東京ハイヤータクシー協会の「タクシーに関するアンケート調査結果」によると会社経営者の約半数が月に10回以上タクシーに乗ると回答しています。
年齢別で見ると、10代〜30代の若年層の月あたり1〜3回位の利用が7割であるのに対し、40代以上だと月に4回以上利用する割合が4割を超えています。
画像引用:2021年度(第30回) タクシーに関するアンケート調査結果|一般社団法人東京ハイヤータクシー協会
これらのデータから、タクシー広告は、企業の中でも決裁権を持っている方にリーチしやすい広告だと言えます。
タクシー動画広告の出稿費用は、配信したいタクシーや地域によって変動します。
地方都市では比較的安価に出稿できますが、東京や大都市では出稿に数百万程度かかります。
タクシー広告の配信枠を確保すると共に、広告用の動画制作も必要です。
演者や撮影機材もいらないため無形商材に向いているアニメーション動画の場合、約10万〜100万円以上が相場となっています。
実写のタクシー広告動画を制作する場合、タレント費用や撮影機材、ロケスペースの確保が必要のため、10万〜200万円以上が相場です。
最近では、自社の社員をCM出演者として起用するケースも珍しくありません。
できるだけ費用を抑えて動画を制作したい場合は、自社内で動画制作できる環境を整えるのもおすすめです。
タクシーは電車やバスに比べて利用料金が高いため、経営層や富裕層の利用が多いことが特徴です。
テレビCMやYouTube広告でリーチしにくいビジネスマンや高齢の方にも広告を届けられるでしょう。
また、決裁権を持っている方に見てもらえる可能性が高いため、BtoB向けの商品や高額商品の広告を流すことで購買に繋がりやすくなります。
YouTubeやテレビCMも動画広告の一種ですが、スキップしたり、違うチャンネルに変えたりすると広告のメッセージが伝わらない場合があります。
一方、タクシーの平均乗車時間は平均18分と言われており、その間乗客はディスプレイと向き合って座っているため、広告動画をしっかり見てもらえる可能性が高いです。(参考:18分を広告視聴の時間に、日本交通デジタルタクシーの仕組み|日経XTECH)
特に動画広告は、視覚に加えて音楽やナレーションなどの聴覚からの情報も加わることで、必然的に情報量が多くなります。そのため、静止画やテキストの広告に比べてより強く印象に残りやすいと言えます。
また、広告以外にもニュースなどのコンテンツも同時に配信されることも多いため、注目度が高い中で広告を視聴してもらえるでしょう。
タクシーにタブレット端末を設置し、動画広告を流す「デジタルサイネージ広告」は地方都市でも1週間で25万円〜80万円ほど費用がかかり、首都圏や大都市だと1週間で200万円〜1,000万円超の費用がかかります。
最低料金が高いため、1日数百円からでも出稿が可能なSNS広告と比較するとハードルが高いと言えます。
タクシー1台あたりの乗客数は1日数十人程度なので、WEB広告や他の交通広告に比べるとリーチできる人数が少なくなります。
一台あたりのリーチ人数が少ない分、ターゲットと広告の商材がマッチしている場合、質の高い認知が得られるでしょう。
WEB広告であれば、CTR(クリック率)やCV(コンバージョン)といった指標で広告成果を管理できますが、タクシー広告で明確に費用対効果を測るのは難しいかもしれません。
対応策として、BtoBのサービスであれば、タクシーCM放映後に獲得したリードにアンケートを取ってみるのも有効でしょう。
「タクシー広告でサービスを知って問い合わせた」方が何人いるか調査することで、集客の打ち手としてタクシー広告が自社にマッチしていたかどうかを確かめられます。
タクシー広告を出稿する大まかな流れは次のようになります。
まずはタクシー広告を配信する会社を決めましょう。
配信会社によって配信地域・使用デバイス・配信メニュー・費用はばらばらです。
ここでは代表的なタクシー広告配信会社を2社ご紹介します。
大手タクシー5社の約1万2,500台のタクシーにサイネージを搭載、東京都内のタクシー利用者の45%をカバーし、月間約820万人に動画広告を配信することができます。
広告の合間にオリジナルのコンテンツを配信し、タクシー乗客が飽きずに視聴し、広告効果を高めるよう工夫されています。
引用:GROWTH 【AD枠】MEDIA GUIDE 2022.7-9(東京版広告メニュー)
東京を中心に、全国12都市(東京・神奈川・埼玉・千葉・札幌・仙台・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡)で展開し、導入サイネージは約6万台、月間リーチ数は3,000万人以上です。
東京だけでなく、全国的なプロモーションを行うことができます。
日本経済新聞社やフォーブスなどとタイアップしたコンテンツを流すこともできます。
引用:TOKYO PRIME Media Sheet 2022年4月- 2022年9月(”Pure Ads”メニュー)
広告の合間にニュースやビジネスコンテンツを配信して乗客の関心を高める工夫をしている会社もあります。
タクシー広告配信会社の担当の方と打ち合わせを重ねながら、ターゲットや配信エリアを決めていきます。
ターゲットを確定することで、訴求したいメッセージがブレにくくなります。予算によっては、まずは地域を絞って配信してみるのも良いでしょう。
などを意識しながら動画広告を作っていきます。
ターゲット層の年齢が高い場合は、その年齢にあったタレントを起用したり、アニメーションで注意を引いたりといった工夫が挙げられます。
競合企業や同じターゲット層の商材のCMを参考にすると、アイディアが思い浮かぶかもしれません。
企業向けの営業支援・業務支援を行っている株式会社アイドマ・ホールディングスのタクシー広告です。
「5,000社を超える営業支援実績で分かった、営業を成功させる3大要素とは、」という問いかけ式のコピーで動画が始まり、視聴者の注意を引いています。
その後、タレントではなく自社の社員が3大要素について端的に説明し、広告を通して伝えたいメッセージを提示することで、動画内容に納得感を持たせています。
最後に電話番号と検索ボックスに入力された社名を表示するなど、動画を見たユーザーに取ってほしいアクションを促す工夫もされています。
マーケティングオートメーションツールを開発・販売するSATORI株式会社のタクシー広告です。
女優の上戸彩さんが「目的地までサクッとひと眠りしませんか?顧客が一人・・・」と呼びかけており、タクシーに合ったコピーライティングをしていることが分かります。
BtoBの無形商材であるマーケティングオートメーションは、決済者にアプローチする施策が重要であるため、タクシー広告との親和性は高いと言えるでしょう。
タクシー広告のリーチできるターゲット層や費用、事例について解説しました。
タクシー広告は経済的にゆとりのある方や経営層に情報を届けられる媒体です。
「経営層にアプローチしたい」「BtoB向けのサービス認知を高めたい」方は、ぜひタクシー広告の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
記事公開日:2022.06.03
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