【Instagram×販促】企業アカウント運用方法のコツを徹底解説!

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Instagram✖️販促_ogp

Instagram(インスタグラム)は動画や写真を通じて、ユーザー同士のコミュニケーションを楽しむSNSですが、実は企業の販促ツールとしても広く活用されています。日本はショッピング機能の利用が世界で最もアクティブな国のひとつというデータからも、Instagramの販促効果の高さが伺えます。

とはいえ、実際にアカウントを開設しても、どのように販促に活用していけばいいのか頭を抱える運用担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、「Instagramを販促に利用したいけど、どうすればいいかわからない」「企業アカウントを開設したものの、いまいち活用しきれていない」そんな企業のSNS運用担当者に向けて、Instagramの特性、販促に使うメリット、運用のコツ、販促の成功事例などについて解説していきます。

販促ツールとしての効果を十分に高めるためにも、Instagram運用のポイントを押さえておきましょう。

Instagramの特性

Instagramの投稿は、写真や動画がメインです。そのため、テキストが中心の他のSNSに比べて気軽に投稿できるのはもちろん、誰もが自分の世界観を表現しやすいのが特徴です。

視覚的な情報に特化しているため、直感的に「好き」を判断しやすいのもInstagramならではの魅力です。

そのため、Instagramは自分の体験や好きなものをシェアしたり、友人同士の近況を確認したりする他、自分の興味・関心とマッチする情報をキャッチするための場にもなっています。

Facebook IQのリサーチでも、半数以上のユーザーがInstagram上で同じ興味を持つ人たちとつながり、視野を広げることができると考えているとの調査結果がでています。

こうした共有と発見の連続こそ、Instagramが多くのユーザーに支持され続ける理由といえるでしょう。

参考:Instagramの最新情報|Meta

また、生活者の各SNS企業アカウントへの使い分けとして、以下のようなデータも出ています。

生活者による企業アプリと企業SNSアカウントの利用実態調査
引用:生活者による企業アプリと企業SNSアカウントの利用実態調査|アライドアーキテクツ(2022年)

自身が興味を持った商品・サービスについてさらに詳しく知るために使ったり、すでにフォローしている企業アカウントのキャンペーン情報を入手したりといった使い方が想定されます。

これから企業アカウントを構築される方は、自社が発信したい情報だけでなく、「Instagramのユーザーは企業アカウントに何を求めているのか」を知った上で投稿を作成していきましょう。

Instagramを販促に使うメリットとは

では、Instagramはビジネスにおいて他のSNSとどのような違いがあるのでしょうか。Instagramを販促に活用するメリットについて解説していきます。

1. 検索の受け皿になる

主に20〜30代の若い世代はInstagramを検索ツールとして利用しています。
それを裏付けるデータとして、Facebook IQのインタビュー調査では対象者の20%がInstagramで毎日検索機能を使用し、その中の42%はその後に何らかの行動を起こしていることが明らかになっています。

その他、20代の約2人に1人は「ブラウザ検索とInstagramなどのSNSでの検索を併用している」というデータもあります。

参考:「検索離れ」は本当? データから浮かび上がる若者の意外な検索行動|博報堂WEBマガジン

GoogleやYahoo!などのブラウザで検索上位に表示させるためには、かなりのコストや時間がかかりますが、Instagramの場合は格段に簡単に、ユーザーとの出会いの機会を高めることが可能なのです。

2.見込み顧客と交流できる

現代において、口コミなどのユーザーのリアルな声は商品の売り上げに大きな影響を及ぼします。
いまやファンはお客様であると同時に、企業を宣伝してくれる広報部隊であるともいえます。

では、そうしたファンを増やすためには何をすればいいのでしょうか。
広告やキャンペーンなど大がかりなプロモーションで不特定多数の人たちを集めることは可能ですが、その多くは一時的なもので、そこからファンに繋がりそうな人を見つけるのは至難の業です。

一方Instagramの場合は、コンテンツに何かしらのリアクションをしたユーザーは、商品や企業、もしくはブランドの世界観に確実に興味を抱いているユーザーです。

発見タブのアルゴリズムでも「そのユーザー(閲覧者)が過去に いいね、保存、コメントした投稿の傾向、発見タブで閲覧する投稿の傾向」が重視されています。

Instagramは拡散力やマスへのアプローチには不向きですが、その分、本当のターゲットに確実かつ効率的にアプローチできるのです。

3.来店・購入のきっかけになる

Instagramは若い世代を中心に検索ツールとして利用していることを紹介しましたが、実際に訪れるカフェやショップなどの情報もInstagram上でリサーチされています。

あるアンケートでは、「インスタグラムで見つけたお店に、実際に来店したことはありますか?」という質問に対して、74.4%の人が「はい」と答えました。

参考:集客にインスタは効果的?成功に導く運用方法と失敗しないためのコツ|Shufoo!

2021年からは近隣の人気スポットを検索できる地図検索機能がInstagramに導入され、「行きたい場所をInstagram上で検索する」行動はもはや当たり前となりつつあります。

Instagram上で発見した、おしゃれなカフェ、映える料理、トレンドのファッションは、ユーザーの共感を生み、次の行動を促すきっかけとなっているのです。

販促につながる企業アカウント運用のコツ

企業アカウントを販促ツールとして積極的に活用したいなら、ただなんとなく投稿しているだけでは不十分です。

Instagramの特性を理解し、その特性に合わせたマーケティングを展開していきましょう。

1.自社と競合のアカウントを分析する

「Instagramをうまく活用できていない」「思うように効果が出ない」そんな風に感じているなら、まずは自社が今どのような状態にあるかを客観的に整理しておく必要があります。

そのためは、自社と競合アカウント、その両方を分析することが大切です。

アカウントそのもののフォロワー数だけでなく、投稿数や投稿タイミング、ハッシュタグの選定なども確認しておきましょう。

ユーザーが投稿に対して行なったリアクション(いいね!、投稿の保存など)を示すエンゲージメント率の高い投稿も注目すべきポイントです。

2.ターゲット・ペルソナを設計する

どんなユーザーにアプローチしたいのか、ターゲットとなるペルソナを設計し、具体化しましょう。
性別、年齢だけでなく、趣味や家族構成、1日のスケジュール、好きなブランドなど、細かな設定でリアリティのある人物像を描いていきます。

漠然と幅広いユーザーにアプローチするのではなく、たった一人のペルソナをイメージし、その人にアプローチするための策を練ることで、より運用方針が定まりやすくなります。

3.クリエイティブの魅せ方を変える

前述の通り、Instagramはビジュアルで直感的に「好き」を判断しやすいツールです。 「フィード投稿 =カタログ・雑誌の一面のイメージ」と捉え、広告色はあまり出さずに、見ていて楽しい・おいしそう・おしゃれと思われるようなカタログや雑誌のような投稿を心がけましょう。

リール投稿の場合は、楽しさが感じられるエンタメ要素が肝心です。
こちらも広告色は出さず、見る人を楽しませることを重視し、静止画では伝わりにくいニュアンスやリッチな情報を発信していきましょう。

4.ストーリーズのハイライトを活用する

ストーリーズには、どんなユーザーが投稿を見たのか、その履歴を表示する機能が備わっています。
ストーリーズは通常24時間で消えてしまいますが、ハイライトに残すことで24時間を超えて表示させることが可能です。

ハイライトとしてプロフィールに残した後も継続して履歴を確認できるため、コンテンツの関心度やターゲット像を探る上でストーリーズハイライトは非常に効果的といえます。

ストーリーズについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
【2023年度最新版】Instagramストーリーズの機能まとめ|活用方法を解説

5.フォロワーと交流を図る

Instagramはファンを醸成しやすく、ユーザーとの親密なコミュニケーションを実現できるツールです。Instagramを活用するなら、情報発信だけでなくフォロワーと積極的に交流していきましょう。

6.UGC生成施策を打つ

UGC=User Generated Contentsの略で、ユーザー生成コンテンツのことを指します。
UGCは広告色のないユーザーのリアルな声であり、コンテンツの信頼度やユーザーとの親密度を高めるために効果的です。

とはいえ、何もせずUGC生成を期待するだけでは不十分です。

UGCが生まれるように、企業からの施策でユーザーによる情報発信を促していきましょう。

具体的には、ユーザーとの積極的なコミュニケーションやインフルエンサー施策、ハッシュタグの活用などが挙げられます。

7.リール動画を投稿する

Instagramにはストーリーズ以外に「リール」という機能があります。24時間で消えるストーリーに対し、リールの表示に表示期限はありません。動画の長さもストーリーの最長60秒に対し、リールは最長90秒の動画が投稿可能です。

リールは、フィード投稿と違ってフォローされてるかどうかは関係なく表示されるため、拡散が期待できます。Instagramは他のSNSに比べて拡散力が低いデメリットがありますが、リールを活用することで拡散力を高め、新たなファン獲得のチャンスが期待できます。

リールにはさまざまな加工機能があらかじめ備わっています。誰でも簡単にクオリティの高い動画編集が行なえるので、販促にも積極的に活用していきましょう。

企業のリール活用についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【2023年版】Instagramリール|活用のコツ、注意点とは?企業事例5選つき

8.Instagram広告を使う

Instagramをビジネスで活用するなら、Instagram広告を利用するのもおすすめです。

精度の高いターゲット設定と実用的なインサイトを利用した宣伝は、より多くのユーザーにいち早くアプローチすることが可能です。

広告のパフォーマンスをトラッキングすれば、自社アカウントの分析精度も格段に上がります。

9.ジオタグを使う

ジオタグとは位置情報のことです。実店舗へ集客したい場合には、このジオタグが欠かせません。
ジオタグが設定されていれば、その投稿からGoogleマップにダイレクトにアクセスできるので、ユーザーはわざわざブラウザを立ち上げ、場所を検索する必要はありません。

ユーザーは少しでも面倒を感じてしまうと、すぐに離脱し、興味をなくしてしまいます。ただ位置情報を入れるだけですが、こうした一手間の積み重ねが集客へと繋がっていくのです。

Instagram×販促|企業アカウント事例5選

最後にInstagramを販促にうまく活用している、おすすめ企業を5つ紹介します。どの企業もリール機能やハッシュタグ、UGC生成など今まで紹介した内容を実践し、高い効果を上げています。

他社の企業アカウントがどのように運用されているのかをチェックして、ぜひ販促のヒントを見つけましょう。

アイダ設計

アイダ設計

アイダ設計|Instagram

注文住宅や分譲住宅などを建設・販売しているハウスメーカー「アイダ設計」のInstagramでは、ストーリーズハイライトが効果的に活用されています。

自社サイトのみならず、YouTubeや採用サイト、公式LINEなどあらゆる販促チャネルへの導線をInstagramから引いており、相乗効果が期待できます。

投稿コンテンツは、Instagramユーザーが好みそうなインテリア紹介をメインに、統一感のあるクリエイティブが特徴的です。

WEGO HEP FIVE

WEGO HEP FIVE

WEGO HEP FIVE | Instagram

古着ショップ「WEGO」HEP FIVE店のInstagramでは、着用イメージをユーザーに伝えるためにリールが活用されています。

服のサイズ感やバッグの容量を動画で紹介し、商品への期待感を高めると同時に、オンラインショップでの購入ハードルを下げることに成功しています。

WEGOはInstagramと共同で"リールをもっと自由に、クリエイティブに楽しむ"ことをテーマとしたキャンペーン「好きにやってみよう。」を展開するなど、積極的にリールの面白さを発信しています。

参考:【Instagram】映えるリール撮影ブースが東京原宿に誕生!|WEGO

LOHACO/ASKUL

LOHACO ASKUL

(左)LOHACOの公式Instagramアカウント(@lohaco.jp
(右)ASKULの公式Instagramアカウント(@askul_official

LOHACOは30〜40代の子育て世代の女性がメイン顧客層の個人向け通販サイト、ASKULはオフィス向けの商品を主に取り扱う通販サイトです。

LOHACOでは、Instagramを顧客の潜在的な「欲しい」という感情とLOHACOのアイテムを結びつける場と捉えています。また、ASKULでは「ASKULの今まで知られていない新しい一面を伝える」を目的に、あまり知られていない可愛いデザインのものなどの発信も行っています。

人間味のある運用を大切にしており、「ここで買いたい」と思ってもらえるコミュニケーションを心がけているそうです。

ASKUL/LOHACOのInstagram運用についてのインタビューはこちら
「ここで買いたい」を創る。ASKUL/LOHACOが挑むInstagram×ファンマーケティング

鎌倉パスタ

鎌倉パスタ

鎌倉パスタOFFICIAL|Instagram

鎌倉パスタはサンマルクホールディングスが運営する生パスタが名物のパスタチェーン店です。

プロフィールでは「#鎌倉パスタ #生パスタ #生麺専門をつけて投稿して下さい」と謳っており、自然なUGC生成につなげています。

ストーリーでは、「どっちが食べたい?」とアンケート形式の投稿をし、ユーザーとのコミュニケーションを図っています。また、リール投稿も積極的に行い、動画を上手に活用している様子がうかがえます。

そのほか、「名古屋店の限定メニュー」や8月7日のバナナの日にちなんだメニューの告知など、フォロワーの来店意欲を掻き立てるコンテンツを多く投稿しています。

GREEN SPOON I グリーンスプーン

カラダの悩みに合わせて提案するパーソナルフード「GREEN SPOON」は、Instagram上に投稿されている生活者のUGCをLP上に活用することで、LPのCVRを最大1.89倍に向上させることに成功しました。

野菜のゴロゴロ感や食材のサイズ感が伝わりやすいUGCを中心に掲載することで、商品を食べる瞬間の体験を具体的に伝えることに成功しています。

LP上で購入を迷われている方に対して、「味」の不安要素を払拭し、販促につなげています。

まとめ

Instagramで密につながることができたフォロワーは、きっと企業にとってロイヤリティの高いお客様になってくれるはずです。

リールやストーリーズなど、Instagram上のさまざまな機能を試してみたり、エンゲージメント率を日々チェックしたり、運用のコツを参考に、まずはできることから一つずつ取り入れてみましょう。

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