2022.11.30
いま、企業のマーケティング担当者として「うちもTikTokアカウントを開設したほうがいいだろうか?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
「TikTok売れ」という言葉も注目されているように、企業・ブランドが、商品・サービスのプロモーションに活用する事例も増えています。
この記事では、TikTok初心者の方に向けて、プラットフォームの特徴や、ユーザー視点での使い方の基本、そして、企業・ブランドとして理解すべきポイントを解説します。
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TikTokとは、中国のByteDance社が提供しているアプリです。
スマホの縦長ディスプレイに最適化された「縦長ショート動画」を視聴・投稿するためのSNSプラットフォームです。
TikTokは今「世界で最もダウンロードされているアプリ」と報じられるほど、急成長を遂げています。2022年第一四半期におけるTikTokアプリのダウンロード数は1.7億件以上、累計ダウンロード総数は35億件に達しました。(※1)
TikTokのユーザー層については、「10代〜20代の若年層が中心」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?実際のところ、半数程度は若年層ではありますが、近年では30代、40代にもユーザー層が拡大し、その平均年齢は年々上昇傾向にあると言われています。(※2)
また、オーガニック投稿だけでなく、広告配信をすることも可能で、商品・サービスの認知獲得などを目的としてTikTok活用に取り組む企業が増えつつあります。
(※1)「TikTok」、第1四半期アプリダウンロード数で1位--累計35億件を突破 - CNET Japan
(※2)日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ
ではなぜ、TikTokはこれほどまでに世界中で支持される動画プラットフォームに成長したのでしょうか?
今、各SNSプラットフォームにおいて従来の「横長動画」から「縦長ショート動画」を重視する傾向が高まっています。
<縦長ショート動画機能の一例>
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同じ「動画」というメディアでも、テレビ・PCのような「横長動画」よりも「縦長ショート動画」が人気になったのは、なぜでしょうか?
コロナ禍で在宅時間が増えたこと、そしてスマホ通信料金の引き下げや、5G通信環境の普及によって、スマホで動画コンテンツを視聴する機会は拡大傾向にあります。
そのような中、スマホの縦長画面という環境に最適化され、1本あたりわずか十数秒でさまざまな情報収集が可能な「縦長ショート動画」が、スマホユーザーに広く受け入れられたのではないかと推察できます。
[参考]
TikTokユーザー調査レポート ~TikTokはユーザーにフルアテンション(主体的な視聴態度)で観られる傾向〜 | 【公式】TikTok for Business
TikTokが公式に発表しているユーザー調査の結果によると、TikTokユーザーは能動的・好意的に縦長ショート動画を視聴している割合が高い、とされています。
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このように非常に積極的な視聴態度を生み出している理由は、TikTokのUXにあると考えられます。それは、現代の視聴者が求める「ストレスが無く」「有益な情報がすぐに手に入る」UXです。
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上記で挙げたポイントの中でも特に「おすすめ」タブのアルゴリズムが、ユーザーの心を捉えて離さない仕組みの要だと考えられます。
現代の消費者、その中でも特にZ世代は、例えば「ファッション」「コスメ」「エンタメ」など消費・体験の前にWeb上で積極的に情報収集をします。その際、「自分に本当に合ったもの」を探し求めて、広く浅く、時間効率よく情報収集をし続ける行動が顕著だと言われています。
そのような中、TikTokの「おすすめ」タブを活用すれば、今トレンドになっている情報に広く浅く、次々に接触することができます。
TikTokは現代の情報収集ニーズにうまくフィットしたことで、プラットフォームとして圧倒的な支持を得たのではないかと推察できます。
[参考]
主体的に観られているから効果を発揮!TikTok動画広告の強みとは
「Z世代白書」を発表!−Z世代を理解するキーワードは「かじる」− | 【公式】TikTok for Business
【縦型動画のメリットをもっと詳しく!】
▶【縦型動画の時代へ】作り方のコツやメリットは?事例で解説!
まずは、一人のユーザーとしてプラットフォームを楽しむことが、TikTokの世界観への理解につながります。
TikTokに投稿されている動画を閲覧するだけなら、PCのブラウザからもアクセスが可能で、アカウント登録も不要です。
Watch trending videos for you | TikTok
しかし「ユーザー視点に立つことが大事」という観点においては、手元のスマホにアプリをインストールしてみることをおすすめします。
以下、スマホで見る手順を簡単に説明します。
アプリをインストールして、まず「利用規約」に同意すると、アカウント未作成であっても、「おすすめ」動画が流れてきます。
(フィードのデフォルト設定=「おすすめ」)
「おすすめ」の動画をしばらく見ていると、「ログインまたは登録」を促すポップアップが出てきます。
閲覧のみならアカウントを作成しなくてもOKですが、投稿やフォローといったアクションをするためには、登録が必要です。
「電話番号またはメールで登録」するか、他のSNSプラットフォームのアカウントを利用することも可能です。
今回は「Facebookで続ける」を選択してみます。
他のWebサービス同様、Facebookアカウントを連携します。
その後、生年月日の登録が必要です。
それ以外には複雑な入力プロセスなどは無く、2ステップほどで登録完了です。
今回はFacebookアカウントを利用して登録したので「プロフィール写真=Facebookのプロフィール写真」になっています。
これは、「プロフィールを編集」から変更できます。
を編集できます。
また、Instagram、YouTube、Twitterなど他SNSアカウントを持っている場合は、ここで登録しておけばプロフィール欄に表示できます。
動画を見てみましょう。
フィードは「フォロー中」もしくは「おすすめ」で切り替えることができます。
各動画の右下に「いいね」「コメント」「保存」「シェア」の機能があります。
※「保存」…気に入った動画を「セーブ(保存)」すると、後から見直すことができます。セーブすると、動画投稿者(クリエイター)に通知が行きます。
※「シェア」…LINE、Facebook Messenger、Instagram、Twitterなど、気に入った動画を他のSNSプラットフォームにシェアできます。
動画フィード画面の右上にある虫眼鏡のマークをクリックすると、動画検索ができます。
検索窓が開くので、キーワードを入力して見たい動画を探します。
次に、TikTokで動画を投稿する手順を簡単に説明します。
動画フィード画面の下部中央に出てくる「+」をタップすると、スマホのカメラが起動し、撮影モードに切り替わります。(スマホの「設定」から、「カメラへのアクセス:オン」にしておきましょう)
撮影は「15秒モード」「60秒モード」「3分モード」を選べます。
今回はテスト撮影なので、デスク上のPCや小物にカメラを向けていますが、「自撮りモード」も選ぶことができます。エフェクト(美肌や、動画の速度変更など)が掛かった状態で自撮りすることも可能です。
簡単な編集であれば、TikTokアプリ内で完結します。
<基本操作>
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なお、TikTok内アプリではなく、別の編集ツールやアプリで作った動画をTikTokに投稿することも可能です。
企業がより自社に合わせた動画を制作したいなら、TikTok内アプリだけでなく、別ツールの活用も検討すると良いでしょう。
企業向け:TikTok動画の作り方について詳しくはこちら
▶【保存版】TikTok動画の作り方|テンプレートで分かりやすく解説!
ここからは、企業・ブランドがTikTokを活用するメリットを解説します。
大きく以下3点が挙げられます。
TwitterやInstagramで企業アカウントを運営する場合、「フォロワー数」が重要です。基本的にフォロワーをできるだけ多く獲得しなければ、沢山の人に投稿を見てもらえないためです。
しかし、TikTokは少し仕組みが違います。この記事の冒頭で述べたように、特に「フォロー/フォロワー」の関係がなくとも、「おすすめ」機能の力によって、投稿が大きく拡散するケースも多々あります。
たとえフォロワー数が10人、100人といった小規模でも、何か動画を投稿すれば100〜500名には必ず見てもらえると言われています。(※3)
(※3)TikTok企業アカウント運用事例7選!活用のポイントを解説
TikTokに投稿される動画は、「15秒のショート動画」が基本です。
しかし最近は、ユーザーの平均年齢もだんだんと上がり、より多様な情報が求められるようになったことから、投稿可能時間は「最大10分」になりました。(※4)
動画の切り口や訴求軸など、企画次第でさまざまな表現を通して、ユーザーに商品・サービスの魅力や、ブランド世界観を伝えることも可能です。
(※4)TikTok、最大10分までの動画をアップロード可能に - CNET Japan
TikTokのユーザーは、世界中に十億人以上も居ます。
そのうえ、音楽やダンスといった非言語コミュニケーションを介してアピールできるため、動画が拡散すれば、海外のユーザーに情報を届けられる可能性も広がります。
海外展開を行っている企業・ブランドにも適したプロモーション手段だと言えます。
ここからは、企業・ブランドによるTikTok活用の成功事例を紹介します。
食品メーカーのアサヒグループ食品株式会社。
そのTikTok公式アカウントが注目を集め、短期間で爆発的な拡散を生み出しました。
【課題】
「ミンティア」「1本満足バー」「アマノフーズ」「ディアナチュラ」「和光堂」「バランス献立」など、老若男女様々な年代に向けた幅広い商品展開をしている。
アサヒグループ食品トータルとしての横断的なコミュニケーションを強化したい。
【施策】
一方的に企業の言いたいことを伝えるコミュニケーションではなく、顧客の共感を醸成していけるSNSという場が最適だと判断。
SNSアカウント立ち上げの後発企業だからこそ、TikTokにチャレンジすることになった。
(フォロワーが少なくてもコンテンツ次第で爆発的に多くのユーザーに見られるアルゴリズムなど、SNSとしての将来性を踏まえた)
【結果】
アカウント立ち上げから4か月で、100万回以上再生される投稿も生まれ、商品認知獲得につながっている。
【担当者インタビューをもっと詳しく!】
▶TikTok1投稿で100万回再生!アサヒグループ食品 TikTok×ブランドコミュニケーションへの挑戦
メンズスキンケアブランドを展開しているバルクオムでは、新規顧客獲得施策として動画広告に力を入れています。
【課題】
YouTube、Facebook、LINE、TikTokなど、複数媒体で動画施策を展開。
各施策をできる限りスピーディーに実行・検証したい。
【施策】
アライドアーキテクツの動画制作ツール「LetroStudio」を導入し、動画制作を内製化した。
【結果】
制作コストを月10万円以上削減、検証スピードは7分の1に改善した。
TikTok向けの動画は一番右側
【担当者インタビューをもっと詳しく!】
▶検証スピードが7分の1に!メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」が動画広告の内製化で得た成果
LetroStudioが提供している、企業向けのTikTokおすすめ動画テンプレートを4つご紹介します。TikTok動画投稿のアイデアとしてぜひ参考にしてください。
・ヘアケア商材向けテンプレート
・ダイエット商材向けテンプレート
・金融向けテンプレート
・薄毛治療向けテンプレート
各テンプレートのポイントについてより詳しく解説
▶【保存版】TikTok動画の作り方|テンプレートで分かりやすく解説!
Twitter、Instagram、Facebook、YouTube、LINEといった既存のSNSプラットフォームに加えて、TikTokという新たなSNSプラットフォームが登場し、またたく間に膨大なユーザー数を抱えるようになりました。
しかも、TikTokというプラットフォーム内におけるトレンドもまた、かなり速いスピードで移り変わっていっています。
企業のプロモーション担当者として、「新たなトレンドに乗り遅れずに付いていくには、どうしたらいい?」と難しさを感じているなら、単なる動画制作ツールではなく、ぜひ動画マーケティングサービス「LetroStudio」の活用をご検討ください。
動画マーケティングサービス LetroStudioの特長
LetroStudioをご利用いただくことで、トレンドを取りこぼすことなく、ユーザーの「今」にマッチする動画をスピーディーに公開することが可能です。
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記事公開日:2022.11.30