TikTokの使い方|企業担当者が理解しておきたいポイントを解説

| | |

TikTokの使い方OGP

いま、企業のマーケティング担当者として「うちもTikTokアカウントを開設したほうがいいだろうか?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

「TikTok売れ」という言葉も注目されているように、企業・ブランドが、商品・サービスのプロモーションに活用する事例も増えています。

この記事では、TikTok初心者の方に向けて、プラットフォームの特徴や、ユーザー視点での使い方の基本、そして、企業・ブランドとして理解すべきポイントを解説します。

おすすめお役立ち資料

letrostudio-ebook34-bookmock

【TikTok・Pangle広告】COREKARAに聞く、縦長動画広告で成果の出たクリエイティブ&PDCA大公開

TikTok/Pangle広告の成功したクリエイティブ制作のポイントや検証の回し方、広告制作・運用の体制についてはこちら

資料をダウンロードする(無料)

TikTokとは

TikTokとは、中国のByteDance社が提供しているアプリです。

スマホの縦長ディスプレイに最適化された「縦長ショート動画」を視聴・投稿するためのSNSプラットフォームです。

TikTokは今「世界で最もダウンロードされているアプリ」と報じられるほど、急成長を遂げています。2022年第一四半期におけるTikTokアプリのダウンロード数は1.7億件以上、累計ダウンロード総数は35億件に達しました。(※1

TikTokのユーザー層については、「10代〜20代の若年層が中心」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?実際のところ、半数程度は若年層ではありますが、近年では30代、40代にもユーザー層が拡大し、その平均年齢は年々上昇傾向にあると言われています。(※2

また、オーガニック投稿だけでなく、広告配信をすることも可能で、商品・サービスの認知獲得などを目的としてTikTok活用に取り組む企業が増えつつあります。

(※1)「TikTok」、第1四半期アプリダウンロード数で1位--累計35億件を突破 - CNET Japan
(※2)日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ

TikTokが注目される理由

ではなぜ、TikTokはこれほどまでに世界中で支持される動画プラットフォームに成長したのでしょうか?

①縦長ショート動画の需要が高まった

今、各SNSプラットフォームにおいて従来の「横長動画」から「縦長ショート動画」を重視する傾向が高まっています。

 <縦長ショート動画機能の一例>
  •  ・Instagramリール、IGTV
  •  ・YouTubeショート
  •  ・Facebookストーリーズ
  •  ・SnapChat

同じ「動画」というメディアでも、テレビ・PCのような「横長動画」よりも「縦長ショート動画」が人気になったのは、なぜでしょうか?

コロナ禍で在宅時間が増えたこと、そしてスマホ通信料金の引き下げや、5G通信環境の普及によって、スマホで動画コンテンツを視聴する機会は拡大傾向にあります。

そのような中、スマホの縦長画面という環境に最適化され、1本あたりわずか十数秒でさまざまな情報収集が可能な「縦長ショート動画」が、スマホユーザーに広く受け入れられたのではないかと推察できます。

[参考]
TikTokユーザー調査レポート ~TikTokはユーザーにフルアテンション(主体的な視聴態度)で観られる傾向〜 | 【公式】TikTok for Business

②情報収集の時間効率を重視するユーザーが増加した

TikTokが公式に発表しているユーザー調査の結果によると、TikTokユーザーは能動的・好意的に縦長ショート動画を視聴している割合が高い、とされています。

  •  ・音声ONで見ている人:他のSNSプラットフォームと比べて1.6倍
  •  ・全画面視聴をしている人:他のSNSプラットフォームと比べて1.62
  •  ・ながら視聴をする人:他のSNSプラットフォームと比べて2分の1

このように非常に積極的な視聴態度を生み出している理由は、TikTokのUXにあると考えられます。それは、現代の視聴者が求める「ストレスが無く」「有益な情報がすぐに手に入る」UXです。

  •  ・短尺動画…視聴者にストレスを与えない。
  •  ・強制視聴なし…広告もスキップ可能。動画視聴の主導権は、常に視聴者に。
  •  ・「おすすめ」タブの力…アルゴリズムによって「今人気のある動画」など、ユーザーにとって有益な情報をランダムにサジェストし続ける。

上記で挙げたポイントの中でも特に「おすすめ」タブのアルゴリズムが、ユーザーの心を捉えて離さない仕組みの要だと考えられます。

現代の消費者、その中でも特にZ世代は、例えば「ファッション」「コスメ」「エンタメ」など消費・体験の前にWeb上で積極的に情報収集をします。その際、「自分に本当に合ったもの」を探し求めて、広く浅く、時間効率よく情報収集をし続ける行動が顕著だと言われています。

そのような中、TikTokの「おすすめ」タブを活用すれば、今トレンドになっている情報に広く浅く、次々に接触することができます。

TikTokは現代の情報収集ニーズにうまくフィットしたことで、プラットフォームとして圧倒的な支持を得たのではないかと推察できます。

[参考]
主体的に観られているから効果を発揮!TikTok動画広告の強みとは
「Z世代白書」を発表!−Z世代を理解するキーワードは「かじる」− | 【公式】TikTok for Business

【縦型動画のメリットをもっと詳しく!】
【縦型動画の時代へ】作り方のコツやメリットは?事例で解説!

TikTokをまずは見てみよう

まずは、一人のユーザーとしてプラットフォームを楽しむことが、TikTokの世界観への理解につながります。

見るだけならPCからでも閲覧可能

TikTokに投稿されている動画を閲覧するだけなら、PCのブラウザからもアクセスが可能で、アカウント登録も不要です。
Watch trending videos for you | TikTok

しかし「ユーザー視点に立つことが大事」という観点においては、手元のスマホにアプリをインストールしてみることをおすすめします。

以下、スマホで見る手順を簡単に説明します。

スマホで見よう

①アプリをインストールする

アプリをインストールして、まず「利用規約」に同意すると、アカウント未作成であっても、「おすすめ」動画が流れてきます。
(フィードのデフォルト設定=「おすすめ」)

Watch trending videos for you

②アカウントを作る

「おすすめ」の動画をしばらく見ていると、「ログインまたは登録」を促すポップアップが出てきます。

閲覧のみならアカウントを作成しなくてもOKですが、投稿やフォローといったアクションをするためには、登録が必要です。

「ログインまたは登録」を促すポップアップ

「電話番号またはメールで登録」するか、他のSNSプラットフォームのアカウントを利用することも可能です。

facebookで登録

今回は「Facebookで続ける」を選択してみます。
他のWebサービス同様、Facebookアカウントを連携します。

Facebookで登録

その後、生年月日の登録が必要です。
それ以外には複雑な入力プロセスなどは無く、2ステップほどで登録完了です。

生年月日の登録

③プロフィールを設定する

今回はFacebookアカウントを利用して登録したので「プロフィール写真=Facebookのプロフィール写真」になっています。
これは、「プロフィールを編集」から変更できます。

プロフィール

  • ・名前
  • ・プロフィール写真
  • ・ユーザー名
  • ・自己紹介

を編集できます。

また、Instagram、YouTube、Twitterなど他SNSアカウントを持っている場合は、ここで登録しておけばプロフィール欄に表示できます。

プロフィール欄

④動画を見る

動画を見てみましょう。
フィードは「フォロー中」もしくは「おすすめ」で切り替えることができます。

  • ・「フォロー中」=自分がフォローしているユーザーの投稿が流れてくる
    (InstagramやTwitterと同様)
  • ・「おすすめ」=自分がフォローしているかどうかに関係なく、TikTokのアルゴリズムがその時の「おすすめ」動画をランダムで次々に流してくる

動画を見る

⑤「いいね」「コメント」「保存」「シェア」をする

各動画の右下に「いいね」「コメント」「保存」「シェア」の機能があります。

※「保存」…気に入った動画を「セーブ(保存)」すると、後から見直すことができます。セーブすると、動画投稿者(クリエイター)に通知が行きます。
※「シェア」…LINE、Facebook Messenger、Instagram、Twitterなど、気に入った動画を他のSNSプラットフォームにシェアできます。

「いいね」「コメント」「保存」「シェア」

⑥動画検索をする

動画フィード画面の右上にある虫眼鏡のマークをクリックすると、動画検索ができます。

動画検索

検索窓が開くので、キーワードを入力して見たい動画を探します。

動画検索

TikTokで動画を撮影・投稿してみよう

次に、TikTokで動画を投稿する手順を簡単に説明します。

①撮影する

動画フィード画面の下部中央に出てくる「+」をタップすると、スマホのカメラが起動し、撮影モードに切り替わります。(スマホの「設定」から、「カメラへのアクセス:オン」にしておきましょう)

撮影

撮影は「15秒モード」「60秒モード」「3分モード」を選べます。
今回はテスト撮影なので、デスク上のPCや小物にカメラを向けていますが、「自撮りモード」も選ぶことができます。エフェクト(美肌や、動画の速度変更など)が掛かった状態で自撮りすることも可能です。

撮影モード

②編集する

簡単な編集であれば、TikTokアプリ内で完結します。

 <基本操作>
  •  ・音楽を付ける
  •  ・エフェクトを掛ける
  •  ・テキストを追加する
  •  ・スタンプを追加する

修正

修正

なお、TikTok内アプリではなく、別の編集ツールやアプリで作った動画をTikTokに投稿することも可能です。

企業がより自社に合わせた動画を制作したいなら、TikTok内アプリだけでなく、別ツールの活用も検討すると良いでしょう。

企業向け:TikTok動画の作り方について詳しくはこちら
【保存版】TikTok動画の作り方|テンプレートで分かりやすく解説!

企業がTikTokを活用するメリット

ここからは、企業・ブランドがTikTokを活用するメリットを解説します。
大きく以下3点が挙げられます。

①非フォロワーにアプローチできる可能性が高い

TwitterやInstagramで企業アカウントを運営する場合、「フォロワー数」が重要です。基本的にフォロワーをできるだけ多く獲得しなければ、沢山の人に投稿を見てもらえないためです。

しかし、TikTokは少し仕組みが違います。この記事の冒頭で述べたように、特に「フォロー/フォロワー」の関係がなくとも、「おすすめ」機能の力によって、投稿が大きく拡散するケースも多々あります。

たとえフォロワー数が10人、100人といった小規模でも、何か動画を投稿すれば100〜500名には必ず見てもらえると言われています。(※3

(※3)TikTok企業アカウント運用事例7選!活用のポイントを解説

②動画を介して多種多様な情報を届けられる

TikTokに投稿される動画は、「15秒のショート動画」が基本です。

しかし最近は、ユーザーの平均年齢もだんだんと上がり、より多様な情報が求められるようになったことから、投稿可能時間は「最大10分」になりました。(※4

動画の切り口や訴求軸など、企画次第でさまざまな表現を通して、ユーザーに商品・サービスの魅力や、ブランド世界観を伝えることも可能です。

(※4)TikTok、最大10分までの動画をアップロード可能に - CNET Japan

③海外ユーザーにも発信できる

TikTokのユーザーは、世界中に十億人以上も居ます。
そのうえ、音楽やダンスといった非言語コミュニケーションを介してアピールできるため、動画が拡散すれば、海外のユーザーに情報を届けられる可能性も広がります。
海外展開を行っている企業・ブランドにも適したプロモーション手段だと言えます。

企業のTikTok取り組み事例を知ろう

ここからは、企業・ブランドによるTikTok活用の成功事例を紹介します。

①1投稿で100万回再生!アサヒグループ食品

食品メーカーのアサヒグループ食品株式会社。
そのTikTok公式アカウントが注目を集め、短期間で爆発的な拡散を生み出しました。

【課題】
「ミンティア」「1本満足バー」「アマノフーズ」「ディアナチュラ」「和光堂」「バランス献立」など、老若男女様々な年代に向けた幅広い商品展開をしている。
アサヒグループ食品トータルとしての横断的なコミュニケーションを強化したい。

【施策】
一方的に企業の言いたいことを伝えるコミュニケーションではなく、顧客の共感を醸成していけるSNSという場が最適だと判断。
SNSアカウント立ち上げの後発企業だからこそ、TikTokにチャレンジすることになった。
(フォロワーが少なくてもコンテンツ次第で爆発的に多くのユーザーに見られるアルゴリズムなど、SNSとしての将来性を踏まえた)

【結果】
アカウント立ち上げから4か月で、100万回以上再生される投稿も生まれ、商品認知獲得につながっている。

②新規顧客獲得にTikTokを活用:バルクオム

メンズスキンケアブランドを展開しているバルクオムでは、新規顧客獲得施策として動画広告に力を入れています。

【課題】
YouTube、Facebook、LINE、TikTokなど、複数媒体で動画施策を展開。
各施策をできる限りスピーディーに実行・検証したい。

【施策】
アライドアーキテクツの動画制作ツール「LetroStudio」を導入し、動画制作を内製化した。

【結果】
制作コストを月10万円以上削減、検証スピードは7分の1に改善した。

TikTok向けの動画は一番右側

業界別!TikTok向け動画アイデア集

LetroStudioが提供している、企業向けのTikTokおすすめ動画テンプレートを4つご紹介します。TikTok動画投稿のアイデアとしてぜひ参考にしてください。

・ヘアケア商材向けテンプレート

・ダイエット商材向けテンプレート

・金融向けテンプレート

・薄毛治療向けテンプレート

各テンプレートのポイントについてより詳しく解説
【保存版】TikTok動画の作り方|テンプレートで分かりやすく解説!

動画施策の最新トレンドに素早く乗るには?

Twitter、Instagram、Facebook、YouTube、LINEといった既存のSNSプラットフォームに加えて、TikTokという新たなSNSプラットフォームが登場し、またたく間に膨大なユーザー数を抱えるようになりました。

しかも、TikTokというプラットフォーム内におけるトレンドもまた、かなり速いスピードで移り変わっていっています。

企業のプロモーション担当者として、「新たなトレンドに乗り遅れずに付いていくには、どうしたらいい?」と難しさを感じているなら、単なる動画制作ツールではなく、ぜひ動画マーケティングサービス「LetroStudio」の活用をご検討ください。

動画マーケティングサービス LetroStudioの特長

  • トレンドを押さえた動画テンプレートが定期的に追加される
  • 自社内で、トレンドを日々追いかけずとも、毎月、専任担当者から情報共有を受けられる
  • 複雑で専門的な操作ではなく、直感的な操作で社内の誰でも、スピーディーに動画制作に取り組むことができる

LetroStudioをご利用いただくことで、トレンドを取りこぼすことなく、ユーザーの「今」にマッチする動画をスピーディーに公開することが可能です。

以下に、事例をもとに動画広告勝ち負けを決めるポイントをまとめたEBOOKをご用意しています。

今、成果を出している動画広告クリエイティブの最新情報が分かります!ダウンロードは無料ですので、ぜひ、お気軽にご活用ください。