2023.5.12
広告運用を成功させるためには、効果測定と分析が欠かせません。
適切な効果測定ツールがなければ、成果を最大化させることは難しいでしょう。
そこで本記事では、運用担当者におすすめの広告効果測定ツール6選をご紹介します。
各ツールの特徴や、成果を最大化するための体制づくりのコツについても触れます。
特にこれから広告運用を始める方は、ぜひ最後までお読みください。
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まずは広告効果測定ツールについて、理解しておくべき基本をお伝えします。
「広告効果測定ツール」は、広告運用担当者が広告出稿の成果を把握し、最適化するために使用するツールです。広告のパフォーマンスを数値によって評価し、ROI(投資対効果)の向上を図ることができます。
「アクセス解析ツール」は、Webサイトやアプリを訪問したユーザーの行動を分析するツールです。アクセス解析ツールは、訪問者の属性や行動パターン、滞在時間などの情報を収集し、サイトの改善やコンテンツの最適化を図るうえで役立ちます。
[出典]Google Analytics
【広告効果測定ツール/アクセス解析ツールの違い】 | |
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広告効果測定ツール | アクセス解析ツール |
広告運用に直接関連するデータを分析する (例)広告のクリック数、表示回数、コンバージョン率など |
Webサイト全体のユーザー行動を分析する (例)訪問者の属性や、行動経路、滞在時間など |
デジタルマーケティング領域のクリエイティブ運用は、6割強の会社が「十分に実施できていない」 と、クリエイティブ運用のための環境構築に課題を抱えていることが明らかになっています。これは、弊社アライドアーキテクツが2022年に、デジタルマーケティング施策を行う企業の経営者・役員108名を対象に実施したアンケートを通して明らかになった事実です。
広告の改善運用・PDCAができていない理由の多くは「人材不足」「運用改善のノウハウがない」といったものでした。
[出典]6割強が「十分に実施できていない」 クリエイティブ運用のための環境構築に課題 | アライドアーキテクツ株式会社
広告効果測定ツールは、運用担当者にとって、クリエイティブ改善に向けたさまざま示唆を与えてくれる役割を発揮します。
デジタルマーケティング関連の人材不足に悩んでいる企業こそ、広告効果測定ツールを導入することで、たとえ人手が少なくてもインハウスで的確に効果検証を実施し、改善サイクルをスピードアップさせることにつながります。
広告効果測定ツールのメリット、そして留意点を詳しく見ていきましょう。
広告運用の改善に役立つ |
広告効果を正確に把握 分析を通じて広告費の無駄遣いを減らし、ROIの向上につながります。 |
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ターゲットの最適化 |
ターゲットの属性、興味関心、行動履歴などのデータを分析 より適切なターゲット層を選択し、広告配信の精度を高めることができます。 |
広告費の最適化 | 広告コストと、その効果の関係を分析 →広告費の最適化 より効果的で費用対効果の高い広告施策を選択できます。 |
マーケティング戦略の改善 | 広告以外のマーケティング施策との関係を分析 →マーケティング戦略全体を改善できます。 |
ROIの向上 |
広告の費用対効果を可視化 ビジネスの収益性向上を図ることができます。 |
ツールの使い方を学習する必要がある | ツールの使い方を学習・理解できる人材を社内で確保する必要があります。 |
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データの正確性を確認する必要がある |
広告効果測定ツールは、正確なデータを入力しなければ、正確な結果を出すことができません。 データの入力ミスや、不正確なデータの収集が起こらないよう(ユーザーのプライバシー保護や、広告配信プラットフォームの制限などの問題により、広告データ収集が困難な場合も出てきている)、データの正確性を確認することが重要です。 |
結果を解釈できる人材を確保する必要がある |
広告効果測定ツールは、大量のデータを扱うため、結果の解釈が難しい場合もあります。 社内にWeb広告やデータ分析に関する専門的な知識を持つ人材がいない場合には、データの分析・解釈を支援してくれる外部パートナーなどを迎えることも必要です。 |
結果を行動につなげる体制を構築する必要がある | 広告運用のPDCAサイクルを素早く回せる体制構築も必要です。 ツール導入前に、結果を次のアクションにつなげることのできる体制を構築しましょう。 |
広告効果測定ツールを比較検討する際に、チェックすべきポイントは以下の5点です。
✔ 使いやすさ | ツールのUI・UX 機能性 学習コスト(時間・労力) |
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✔ 機能 |
ニーズに合った機能があるかどうか (例) |
✔ 精度 |
各種広告媒体から取得したデータの精度の高さ ※ビジネス上の意思決定に直接関わるため、他社での利用実績やレビューを参考にすることが重要。 |
✔ 価格 |
会社の予算やニーズに合った価格帯かどうか (例) |
✔ ツール提供元の信頼性 |
広告効果測定ツールを提供する企業の信頼性 (例) |
以下に、6つの広告効果測定ツールを比較して、それぞれの長所や利点をまとめました。
独自の高精度な計測データで、各種広告媒体から表示回数やコスト情報を自動取得し、“今”の広告効果を正確に把握できます。関係者間でのデータ共有もスピーディーになります。
Google広告、Yahoo!広告、Facebook(Instagram)広告、LINE広告に対応。これらの各種広告媒体と自動同期し、ログインするだけで最新の広告効果を確認できます。
これまでに1万件の導入実績があり、特にEC・D2C事業者の導入事例は多く、流入経路からコンバージョン獲得後まで一気通貫で分析し、既存顧客の維持を長期的に評価できるプラットフォームです。
「Squad beyond」は、デジタルマーケティングの自動化を目的としたプラットフォームです。
特に、広告×LPのクリエイティブ改善を高速で進めたい企業におすすめです。
コーディング不要でLP制作に取り組むことができ、外注にかかる時間・コストが不要に。Web制作に関する専門知識を持たない社員やインターン生などがクリエイティブ制作を担当することが可能になり、PDCAを回すスピードが格段に上昇したという導入企業もあります。
そして、広告効果測定ツールとしての機能も備えています。リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告いずれにも対応。
クリエイティブやLPを「作る」「配信する」「分析する」「改善する」の4つの作業を一気通貫で行うことができ、Web広告運用に必要な機能を搭載し、効果改善に特化したデジタルマーケティングプラットフォームです。
「広告データの可視化」を自動化するプラットフォームです。
あらゆる広告プラットフォームのデータを収集・統合し、望む場所にデータを出力。
マーケター自らが必要な時に、必要なマーケティングデータをいつでも最新の状態で可視化、分析することができます。
Google、YouTube、LINE、Facebook、Instagram、Twitter、TikTok、SmartNews、Gunosyなど、広告サービスの接続数は日本最大級です。
マーケティングにおけるオンライン/オフラインを統合して、分析するためのツールです。
オンライン広告だけではなく、効果が見えにくいとされるオフライン広告(テレビCMなど)や、コロナ影響等の外部要因を含む、あらゆるマーケティング要因が売上に与える影響を可視化できる点が特徴です。
さらに、企業が売上を最大化するための最適なマーケティング投資配分がわかる点が、高く評価されています。
https://www.playads.jp/lp4.html
CMの効果測定に特化した検証ツールです。
管理画面上の操作だけで、CM動画のクリエイティブを評価できます。
利用企業は、検証したいCM動画の仮編集素材などをアップロード。その後、国内最大級のパネルネットワークからCM動画を評価する調査モニター(広告のターゲットと同じ属性の回答者)を選択します。
その後、調査モニターに選ばれた視聴者がCM動画を見ながら「スキ」「ナットク」などの反応ボタンを押したり、コメントを記入することで、クリエイティブの反応に関するデータを収集し、完成前に評価できる仕組みです。
国内パネルへの発注であれば、最短翌営業日に結果を回収することができます。
https://www.bebit.co.jp/webantenna/
媒体別のアトリビューション(コンバージョンへの貢献度)を、管理画面で手軽に把握できます。
例えば、バナー広告がCV以外で「認知獲得」などどのぐらい貢献しているのかを、簡単かつ精緻に評価できます。
「リスティング広告の最適化の取り組みを続けてきたが、できることはやり尽くしてきた。これ以上、成果を伸ばす方法を見出せない…」といった課題を抱えている企業におすすめです。「アトリビューション分析」の取り組み強化を支援し、広告成果の最大化を後押ししてくれます。
Web広告で成果を出すためのコツは、以下の3点です。
インターネット広告において、複数のクリエイティブの出し分けを行う「A/Bテスト」は一般的ですが、広告クリエイティブの作り分けには注意が必要です。
訴求内容とデザインが大きく異なると、仮説立てが難しくなり、効果的なクリエイティブを見つけにくくなります。以下のような作り分けを試してみましょう。
これらの方法で広告クリエイティブを作り分けることで、効果的なA/Bテストを実施できます。
【訴求軸のポイントを押さえよう】
▶【すぐに使える】広告の訴求軸8選|考え方や成果をあげるコツとは?
▶動画広告の作り方まとめ|制作フローから成果を出すポイントまで徹底解説!
広告のプラットフォームやフォーマットによって、クリエイティブの要件は異なります。
例えば、スマホで見ることが前提のSNS広告などは、画面サイズやスクロール方向、操作方法などを考慮する必要があります。
広告フォーマットを考慮したクリエイティブ制作により、広告成果を最大化できます。
広告の勝ちクリエイティブを作成するための重要なコツは、成果をもとに高速にPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルを回すことです。
まず、仮説を立てて広告クリエイティブを制作(Plan)し、広告を配信(Do)。次に、データを収集し分析して成果を評価(Check)。そして、得られた知見をもとに改善点を見つけ、広告戦略やクリエイティブを改良(Act)します。
高速にPDCAサイクルを回すことで、効果的な広告クリエイティブの改善や最適化が進み、競合他社に差をつけることができます。
また、市場状況やユーザーのニーズが変化する中で、柔軟に広告戦略を見直し、効果的な広告を継続的に配信することが可能になります。
このように、PDCAサイクルを高速に回すことで、広告の勝ちクリエイティブを作成し、成果を最大化することができます。
「広告を制作中だけど、どんな訴求文を書くべきか分からない」「広告効果が低迷していて、新しい訴求方法を試したい」といった悩みを抱えている広告担当者は少なくないでしょう。
インターネット広告、例えばSNSやリスティング広告で成果を上げるためには、ターゲット層にアピールする広告クリエイティブが不可欠です。
クリエイティブを作る際、「どのような訴求でクリックを促せるか」を決めることは、広告制作において最も困難な課題の1つでしょう。
「勝ちクリエイティブ」を生み出すには、各媒体における傾向や、NG例を知ることも重要です。
現在、以下のような方に向けた無料のお役立ち資料をご提供しています。
資料をお読みいただくと、以下のポイントが分かります。
資料のダウンロードは無料です。どうぞお気軽にご活用ください。
記事公開日:2023.05.12
1. 初心者がやりがち!動画広告の「負けクリエイティブ」パターンランキング
2. 動画広告の「勝ちクリエイティブ」制作のポイント
3. 広告媒体別「勝ちクリエイティブ」パターンを紹介