東武鉄道|【コンテンツ資産の活用でCVR2.21倍】アンバサダー投稿を積極的に活用

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沿線地域の魅力を最大限に引き出し、新たな観光体験を提供している東武鉄道株式会社。
同社は観光事業推進部を中心に、多岐にわたる観光プロモーションを展開しています。
特に、「川越れとろトリップきっぷ」は、現地での食事や観光体験がセットになったユニークな乗車券として、多くの来訪者の心をつかんでいます。また、企業目線を超えた顧客の声を活かすべく、UGCの活用にも積極的に取り組んでいます。

今回は、観光事業推進部の早乙女氏に、UGC施策の強化に至った背景、Letroをパートナーに選んだ理由、社内での評価、そして今後の展望についてお伺いしました。

地域の魅力を伝える観光プロモーションの取り組み

ー観光事業推進部では、具体的にどのような業務を担当されていますか?

早乙女氏:
観光事業推進部では、川越や日光などの東武線沿線の観光地に焦点を当てたデジタル乗車券のプロモーションや、アンバサダー企画の運営などを担当しています。

今回UGC施策の取り組みを開始した「川越れとろトリップきっぷ」は、東武東上線・越生線各駅から川越駅・川越市駅までの往復乗車券と、川越市内を走る東武バスの1日乗車券がセットになったお得なきっぷです。さらに、川越で人気のグルメやスイーツ、お土産を楽しめる「ごはん券」や「おたのしみ券」を自由に組み合わせて購入できるのが特徴です。すべての手続きをスマートフォンで行える利便性も大きな魅力です。

東武鉄道_スマートフォン

UGCを通じた新たな価値創造へのチャレンジ

ーLetro導入の背景や決め手について教えてください。

早乙女氏:
Letro導入の大きな決め手は、既存サイトの大幅な改修が不要であること、導入から2~3日という短期間で反映が可能であったことです。このことにより、導入の手続きが非常にスムーズに進みました。また、アライドアーキテクツの営業担当からカスタマーサクセス担当までの手厚いサポートがあり、安心して導入を進めることができました。

さらに、私たちはこれまでアンバサダー施策や投稿キャンペーン施策を通じてUGCを生成してきましたが、それらの効果を数値化することが難しく、施策の評価を判断しにくいことが悩みの種でした。Letroを活用することで、UGCの成果を可視化し、そのデータをもとにCVRの改善を今後していけたらと考えています。サイト内で反応率の高いUGCの傾向を把握し次なる施策に活かせることも非常に大きな収穫として期待しています。

ーLetroをどのように活用されていますか?

早乙女氏:
Letroでは、アンバサダー、自社公式アカウント、オーガニック投稿など、様々なInstagramの投稿を収集しています。「川越れとろトリップきっぷ」のWEBサイトトップページには、その中でもアンバサダーのInstagram投稿を掲載しています。
サイトを訪問したお客様に「川越れとろトリップきっぷ」を利用した方の様子を見てもらうことで、きっぷを使った旅行のイメージを膨らませていただき、きっぷの利用促進につなげていきたいと考えています。

東武鉄道_SNS投稿

アンバサダー投稿がサイトの貴重なコンテンツに

ーUGCに対する期待や感じていることを教えてください。

早乙女氏:
従来の公式サイトの情報は企業目線になりがちで、自分たちの意図する情報だけを伝えて終わってしまう場合が多かったと感じています。UGCを活用し、実際にご利用いただいたお客様の生の声や体験を取り入れることで旅行を検討しているお客様にとってより価値のあるサイトにしていきたいと考えています。アンバサダーの方々の投稿は、観光地特有のリアルな体験や感情をダイレクトに伝える貴重なコンテンツになっています。

アンバサダーの方々の素晴らしい投稿を一過性のものとせず、サイトコンテンツとして活用したことでCVRが2.21倍と大きな成果に繋がっています。また、アンバサダーの方々にも、自身の投稿が公式に掲載されることで喜んでいただければと思っています。

社内に広がるUGCへのポジティブな期待

ー社内での反応はどうでしたか?

早乙女氏:
社内では、UGCを活用するということ自体が非常に好評でした。特に、私たちがこれまで実施してきた施策は、企業主導の情報発信が中心だったため、ユーザーの視点を取り入れた新たな試みとして大きな注目と評価を受けました。実際にUGCを取り入れたサイトを定例会で共有した際、「とてもきれいに掲載されているね」といったコメントを多くいただきました。

ー最後に、今後の展望についてお聞かせください。

早乙女氏:
Letroで得られたUGCの計測結果をもとに、次回のアンバサダー選定時や別の施策にも活かしていきたいと考えています。どういう投稿が反応を得やすいのか、どのターゲット層が成果につながるのかなど、次の戦略に役立てたいですね。
また、川越に限らず弊社沿線のさまざまな取り組みにもUGCを効果的に活用できるよう、社内での共有や展開も視野に入れています。