【Instagramが、同アプリ内で決済まで完了できる機能Checkoutを発表!】今後のInstagramのEC展開に備えて、私たちが準備するべきこととは?

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インスタグラムが、同アプリ内で決済まで完了できる機能Checkoutを発表!

2019年3月19日(アメリカ時間)、Instagram公式ブログにおいて、「Instagramのアプリ内で決済まで完了できる新機能」が発表されました。

まずはアメリカ国内の23のブランドから開始され、その後さらに拡大予定とのことですが、今後この機能の追加によってどのような展開が考えられるでしょうか?企業は何を準備しておくべきでしょうか。

Introducing Checkout on Instagram
https://instagram-press.com/blog/2019/03/19/instagram-checkout/

Instagram・新ショッピング機能Checkout(チェックアウト)の中身とは?

新しいショッピング機能では、ユーザーはInstagramのアプリを離れることなく、以下のステップで、決済まで全て完了できると説明されています。

  • ・Instagramの投稿内 商品タグをタップする(下図:左)
  • ・商品詳細ページが開き、その中に「Checkout on Instagram」ボタンが表示される。色やサイズを選んだうえで、同ボタンをタップする(下図:中央)
  • ・決済画面にて、名前、e-mail、請求先情報、配送先情報を入力して、「Place Order(注文)」する(下図:右)

インスタグラムチェックアウトステップ

→以上のステップで、全て完了!

以下ブログにて、新機能のイメージビデオを見ることができます。
https://instagram-press.com/blog/2019/03/19/instagram-checkout/
また、以下ページで、ユーザー向けのCheckout FAQを参照できます。
https://help.instagram.com/357872324807367

従来のショッピング機能では、ユーザーは、Instagram内投稿写真から商品ページの詳細を開いた後、ブランドのECサイトや専用アプリなどの外部サイトを訪れて注文をする必要がありました。この「外部サイト」では、個別に会員情報の登録や決済・配送情報の登録をする必要があり、最終的な注文に至るまでの過程に、多くのユーザーが離脱していたと考えられます。

新機能では、ユーザーは外部サイトを訪れる必要がありません。全てのショッピングのプロセスをInstagramアプリ内で完結できるようになるため、大きなコンバージョン率改善が期待されます。

アメリカ国内23のブランドからスタート、その後さらに拡大の予定

同機能は2019年3月19日(アメリカ時間)から、アメリカ国内向け、23のブランドからスタートし、その後数さらに拡大の予定とされています。

<導入が開始されるブランドの一例>

NIKE、Adidas、Burberry、Dior、H&M、Uniqlo、ZARAなど
(詳細はこちらのページに記載あり:https://instagram-press.com/blog/2019/03/19/instagram-checkout/

アメリカでテスト導入後、2018年6月に日本でもショッピング機能が開始になったように、いずれ日本でも同じく決済まで完了できる機能が追加されると考えられます(詳細は未発表)。

Instagram投稿内のみならず、ストーリーズにも商品タグ付ができるようになったり、Instgram内検索に「ショッピング」のカテゴリが追加されるようになったり等、着々とECとの連携を進めてきたInstagram。今回の新機能発表は当然の流れとも言えるのではないでしょうか。

同社は、ブログにおいて、「今回のCHECKOUT機能はほんの始まりにすぎず、Instagramでの買い物をより楽しむことができる様々な方法を発表する予定」と説明しています。

<公式発表されているその他情報>

・クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express、Discover)、PayPal決済に対応。
・Shopify、BigCommerce、ChannerlAdvisor、CommerceHubなどとの統合も視野に入っており、PayPalで決済可能となる見込み。

なお、CNNNew York Times等のアメリカのニュースサイトでは、今回の新機能について、以下のように説明されています。
・Instagram決済機能の利用には手数料が発生するとされている。詳細は不明。
・決済関連の情報はInstagramのセキュアサーバーに保存され、Seller(販売者)には提供されない。

全世界で1ヵ月あたり1億3,000万人がショッピング機能で商品をタップ!日本でも7割のユーザーがInstagramをきっかけに行動を起こした経験あり

Instagram社の発表によると、2019年2月時点で、全世界で1ヵ月あたり約1億3,000万人のユーザーが、投稿内の商品タグをタップし、商品情報を閲覧しているそうです。

また、日本でも、2018年9月時点で、国内のMAU(Monthly Active User)が2,900万人を突破。男性のユーザーも全体の43%を占め、女性40代~50代の利用も伸びる等、若い女性ユーザーだけでなく、幅広くリーチできるメディアとして急成長しています。

全体の8割のユーザーが企業のアカウントをフォローし、7割のユーザーが「Instagramを見て何らかの行動を起こしたことがある」としており、Instagramはビジネスに高い効果をもたらす可能性があるメディアとして定着しつつあります。 (引用:https://netshop.impress.co.jp/node/6001

InstagramのEC化に備えて、今から準備するべきこと

日本でも多くのユーザーがInstagramアプリ内で欲しいものを探し、そのまま買い物をする…そんな日が、すぐ近い将来に訪れると予想されます。

InstagramのEC化に備えて、私たちが今からすべきことは何でしょうか?

インスタグラムのEC化

1.企業公式アカウントで発信しよう&お客様と繋がろう

すでに多くの企業がInstagram公式アカウントでの発信をしています。まだアカウントを持っていない企業はすぐにでも発信を開始しましょう。

企業名やブランド名などでハッシュタグ検索し、お客様がInstagram内でどのような投稿をしてくださっているのかを把握しましょう。お客様の投稿は、自社公式アカウントでの発信を行う際のよいヒントになります。また、ぜひそれをきっかけにお客様とコミュニケーションしましょう。

2.ショッピング機能の利用を開始しよう

まずは自社サイトにリンクする形でショッピング機能を開始し、どれくらいのユーザーが実際にサイトに訪れて買い物をしてくれるのか、どんな投稿がコンバージョンに繋がりやすいのかについて、研究しましょう。

通常投稿だけでなく、ストーリーズ投稿にもショッピング機能を絡める等、様々なテストを行い、購買を促すパターンを掴みます。

3.Instagram内のUGC(※1)を、マーケティングにフル活用しよう

企業の公式Instagramアカウントの通常投稿やストーリーズ投稿、あるいは広告のクリエイティブに、(ユーザーからの許諾を取得したうえで)Instagram内のユーザーによるUGCをフル活用しましょう。

UGCを活用することで、投稿や広告のクリエイティブ素材を豊富に用意することが期待できます。また、フィードに馴染むデザインのため、投稿へのエンゲージメントや、広告効果の改善に繋げることが可能です。

実際に、現在多くの企業がUGCをInstagramマーケティング施策に活用し、大きな成果を上げています。

(※2)UGCとは:
UGC(User Generated Contents)とは企業ではなく、一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことを言います。 最近はInstagramなどSNSに投稿された写真や動画などが UGCとして注目されています。

UGCをInstagramマーケティング施策に活用している企業様

・キリン株式会社様
【今すぐマネしたい!キリンビールの公式Instagram運用戦術】UGCを日々の投稿に活用-ファンとのコミュニケーションと安定運用を実現!

・株式会社フラッシュパーク様
【UGC×ShopNowの成果速報値!】ショッピング機能活用で新規セッション数が7倍と爆発的に増加! - ケーキの総合宅配サイト「Cake.jp」が実践するInstagram運用 -

・株式会社テレビショッピング研究所様
【ダイレクトテレショップ事例で解説!】高パフォーマンス・低コストなInstagramストーリーズ広告クリエイティブの作り方

Instagramの通常投稿やショッピング投稿に、今からUGC活用をスタートすることで、今後、新ショッピング機能が日本で開始されるタイミングに、より有利な状況を作り出すことができるのではないでしょうか。

以上、今回はInstagramが発表した新ショッピング機能について、まとめてお伝えしました。

今後ますます注目の集まるInstagramのショッピング機能。本ブログでも、定期的にアップデート情報や、ノウハウをお伝えしていきたいと思います。