記事一覧へ

X(Twitter)でトレンド入りするには?仕組みや条件・トレンド入りした事例を徹底解説

x-trend‐ogp

月間6,658万人が利用するX(Twitter)では、毎日様々なトピックで会話がされています。特に多くのユーザーで話題になっているものはトレンド入りし、それをきっかけにさらにユーザーからの発信が増えることから、ブランド認知施策の目標の一つとしてトレンド入りを目指すSNS担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、X(Twitter)でトレンド入りするメリットから、実際にトレンド入りを達成するための具体的な戦略まで、SNS担当者にとって必須の情報を提供します。

1.X(Twitter)のトレンドとは

X(Twitter)上のトレンドとは、特定の時間内に多くのユーザーが言及している話題やキーワードを指します。これは「今この瞬間に何が世間を賑わせているか」が分かるもので、政治的なニュースから文化的な現象、新商品の発売など内容は多岐にわたります。

現在X(Twitter)でどんなワードがトレンド入りしているかは、ブラウザ版の場合、左側メニューの「話題を検索」をクリックし、「トレンド」のタブを選択すると確認できます。
ニュース、スポーツ、エンターテイメントとジャンルを絞って閲覧したり、右上の設定(⚙)から国や地域を選択し、その国や地域で今何がトレンドになっているかを確認することも可能です。

2024年5月29日のXトレンド

2.X(Twitter)のトレンド入りの仕組み

X(Twitter)のトレンドはアルゴリズムによって自動的に選出されます。このアルゴリズムは、一定時間内におけるポスト(ツイート)の急増率やそれに関する反応(リポスト、いいね、返信等)を測定し、トレンドを決定します。また、トレンドは全ユーザー共通ではなく、初期設定では、フォローしているアカウント・ユーザーごとの興味関心・位置情報によってカスタマイズされた内容が表示されます。

参考記事:Xのトレンドについてのよくある質問

3.X(Twitter)でトレンド入りするための条件について。確実な方法はある?

トレンド入りのアルゴリズムの内容は公開されておらず、キャンペーンや投稿内容の工夫でトレンド入りさせる確実な方法はありません(有料の広告枠については後述)。
ただし、トレンド入りした施策やワードの傾向、X(Twitter)のルールについて理解を深めることで、トレンド入りする可能性を高めることは可能です。本章ではその方法について記載します。

1.時節に合わせた話題に絡めた投稿企画やキャンペーンを実施する

X(Twitter)のトレンド欄では、まさに今話題になっていることがピックアップされます。梅雨やハロウィン、クリスマスといった季節の話題であったり、タレントやスポーツに関するニュースや記念日など、多岐に渡りますが、投稿内容やキャンペーンの企画と旬なトピックをうまく合わせることでトレンドに乗っかることも可能です。

X社では、マーケティングプランやキャンペーンの企画に使える資料として「モーメントカレンダー」を公開しています。モーメントカレンダーでは、4月であればエイプリルフールや新生活など、季節ごとに話題になりやすいキーワードや、「地ビールの日」といった記念日などがまとめられています。
これを元にキャンペーンや投稿の企画設計をすることで、トレンド欄やキーワードで話題を検索するユーザーからのリーチも期待できます。日ごとに複数のトピックが紹介されているため、自社商品やサービスと相性の良いものを選択するとよいでしょう。

Xモーメントカレンダー

参考:Xモーメントカレンダー

2.「特定のハッシュタグ」を加えながら一気に拡散・話題化をねらう

具体的な期間や投稿数は明示されていませんが、広告やキャンペーンを活用し、短期間で特定のハッシュタグやキーワードを含む投稿を大量に発生させることで、トレンド入りする確率を高めるということも可能です。いくつかポイントに分けて紹介します。

・インスタントウィン形式でキャンペーンを実施する
キャンペーンでトレンド入りを狙うには、参加者数が特に重要となりますが、キャンペーンを「その場ですぐに当落が分かる」形式(インスタントウィン)にすることで、事後抽選と比較して参加者のモチベーションが飛躍的に高まります。また弊社がユーザー向けに行ったアンケートによると、キャンペーンで重要な要素として「その場ですぐに当落が分かる」を回答した方は34.9%という結果も出ております。

Xキャンペーン利用実態アンケート結果

・カンバセーションボタン付きのキャンペーンで参加ハードルを下げる
カンバセーションボタンとは、Xの投稿フォーマットの一つです。ユーザーはキャンペーン投稿から最大4択でハッシュタグを選択するとプリセットのテキストが入った投稿が立ち上がり、すぐにキャンペーンに参加することができます。 ユーザーにとっては投稿内容を考える手間が省ける分参加ハードルが下がるため、上述のインスタントウィンと組み合わせることで参加者数の最大化をねらうことができます。

しかし、定型文での投稿になりやすく、X社のルール上、重複するコンテンツは検索結果の上位やトレンド欄に載りづらくなったり、表示順位が下がるといった対応がとられる場合があるため注意が必要です。このルールに関しては、X社のサイト内の記事に詳細が掲載されています。

参考:コピーパスタおよび重複するコンテンツに関するポリシー

・参加方法を「引用」や「コメント」にすることでユーザーからの発話(UGC)を促す企画にする
X(Twitter)は「言論の自由が実現できるプラットフォーム」を目指しており「ユーザー同士が対話する場」を育てたいという意向があります。そのため、リポストによる拡散や、定型文でのハッシュタグ投稿よりも、ユーザーの生の声が反映された投稿(引用ポストなど)やキャンペーン実施アカウントと参加者との間で一往復以上の会話があるかどうかが、X(Twitter)のアルゴリズムで評価されるポイントになっています。

ユーザーからの発話(UGC)を促すには、フォロー&リポストで参加する形式よりも、ハッシュタグを付けて引用投稿やキャンペーン投稿へのリプライを条件として参加する形式の方が、参加者に比例してUGCも増加するため有効です。 ユーザーにとっては、投稿内容を考える必要がある分参加ハードルが高くなるため、賞品をデジタルギフトや商品詰め合わせなどにして魅力的なものにしたり、インスタントウィン機能を取り入れることで参加者数を担保するのが重要です。

3.X(Twitter)のルールを遵守する

X(Twitter)では検索結果の質を担保するために、一部のポストやアカウントが検索結果から除外されることがあります。Xヘルプセンターの「検索のルールと留意点について」によると、以下の行為に該当すると自動的に除外されるとしています。

  • ・内容が同じまたは似ているリンクやツイート(ポスト)を繰り返し投稿する。
  • ・特定のトレンドトピックやハッシュタグ(#記号の付いたキーワード)を乱用する。
  • ・ツイート(ポスト)や返信の送信を自動化する。
  • ・botやアプリケーションを使って特定のキーワードで構成された似たような文章を投稿する。
  • ・複数のアカウントで同じような文章を投稿する。
  • ・フォローとフォロー解除を過剰に行う。

上述の通り、キャンペーンや投稿内容の工夫で確実にトレンド入りさせる方法はありませんが、「トレンドテイクオーバー」「トレンドテイクオーバープラス」という広告枠を利用することで「話題を検索」タブの最上位に広告を表示できます。トレンドテイクオーバープラスに出稿すると、没入感の高い動画クリエイティブをトレンド欄の最上位に24時間表示できます。
トレンドテイクオーバープラスの価格は2,475万円(2024年4~6月期)とX(Twitter)の広告商品の中でも高額な枠となっていますが、ユーザーからの注目度の高いトレンド欄の最上位を独占できるため認知効果も高く、多くの企業で新商品の発表やCMと連動して頻繁に利用されています。
トレンドテイクオーバーの詳細はX(Twitter)の公式サイトで解説されています。

4.X(Twitter)でトレンド入りによるインプレッション数やフォロワー増加への影響

弊社では年間550件以上のX(Twitter)キャンペーンを支援しており、トレンド入りしたキャンペーンもあります。実際にトレンド入りしたキャンペーンとそうでないキャンペーンを比較したところ、以下のような結果となりました。

トレンド入りしたX(Twitter)キャンペーン実績

  • ・キャンペーン投稿のインプレッション数:約1.8倍
  • ・キャンペーン投稿のリポスト数:約1.4倍
  • ・キャンペーンを通じたフォロワー獲得数:約1.7倍
※上記は実際のキャンペーン実績から、ランダムにピックアップした4社の実績を平均した値です。
なお、「echoes」およびアライドアーキテクツのX(Twitter)キャンペーン支援は、X(Twitter)トレンド入りをお約束するものではありませんのでご注意ください。

トレンド欄やおすすめタイムラインやキーワード検索など、トレンド入りすることでフォローされていないユーザーの目にも留まりやすくなり、インプレッションやフォロワー数の増加も期待できます。認知拡大や話題化を目的としたプロモーションを実施する際は、成果を最大化させるためにもトレンド入りを意識したプロモーション設計をするとよいでしょう。

5.トレンド入りしたX(Twitter)キャンペーンの事例

最後に、実際にトレンド入りしたX(Twitter)キャンペーンの事例を3つご紹介します。

1.ハルナプロデュース株式会社

CHABAA(チャバ)ジュースの商品認知拡大と20~30代男女のエンゲージメント向上を目的に、X(Twitter)上でフォロー後カンバセーションボタンに表示されたハッシュタグを選択しポスト(ツイート)することで参加可能なインスタントウィンキャンペーンを開催しました。

決定戦と称して3種類のジュースを1つの企画で紹介できる見せ方とし、ユーザーも選ぶ楽しさを感じられるよう工夫されています。
ハッシュタグを含むキャンペーン関連ワード「#南国気分グァバジュース」「推しジュース」「ジュースセット」がトレンド入りすることでリーチも拡大し、最終的には総ハッシュタグ投稿数が約4万ポスト(ツイート)にのぼり、2週間での新規フォロワー増加数は1.3万フォロワーとなりました。

    施策のポイント
  • ・カンバセーションボタンの活用+インスタントウィン形式にして参加しやすくすることでハッシュタグ付のポスト(ツイート)量を最大化
  • ・南国のフルーツジュースが飲みたくなる夏のモーメントを捉えた企画設計
  • ・「推しジュース」というキャッチーなワードを取り入れユーザーの発話を促進

2.株式会社スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー

スキンケア商品「乾燥さん」の認知拡大と、配合保湿成分からの商品想起につなげていくことを目的に、フォロー&引用+ハッシュタグ投稿で参加できるX(Twitter)キャンペーンを開催しました。
インスタントウィン形式にすることで参加ハードルを大きく下げ、短期間で大量の引用投稿が発生した結果、「ナイアシンアミド」がトレンド入りしました。

    施策のポイント
  • ・乾燥肌のためのスキンケアとして「乾燥さん」を想起してもらいやすくする穴埋め問題企画
  • ・引用ポストして参加する形式にすることで、商品への期待コメントや感想など、ユーザーごとにオリジナリティのあるUGCが発生
  • ・肌の乾燥が話題に上がりやすい秋のモーメントを捉えた企画

3.株式会社セブン&アイ・フードシステムズ

セブン&アイ・フードシステムズが全国で展開しているファミリーレストラン「デニーズ」のX(Twitter)アカウントにおいて、運用コストが限られる中でもオーガニック投稿のインプレッションを改善するため、スレッド投稿を活用した引用投稿キャンペーンを開催しました。
通常投稿と同じく商品メニューを訴求する親投稿に対して、キャンペーン概要を説明する子投稿を付け、親投稿の引用を促すことで、引用投稿が大量に発生し、キャンペーンハッシュタグ「#デニーズ推しメニュー」がトレンド入り。1投稿あたりの平均インプレッションも同時期・通常の商品紹介投稿のものを大きく上回り、大幅な改善に成功しました。

    施策のポイント
  • ・スレッド投稿を活用し、キャンペーン情報は子投稿に、親投稿は新メニューの訴求に特化
  • ・参加方法を「引用」とすることで、ファンからのメニューに関するエピソードなどオリジナリティのあるUGCが多数発生
  • ・写真付きのUGCを企業公式アカウントからお礼と共に紹介することでクチコミが大規模に波及

以上、X(Twitter)のトレンドの概要とトレンド入りの仕組みと影響、トレンド入りしたX(Twitter)キャンペーン事例について紹介してきました。
弊社では年間550件以上のX(Twitter)キャンペーンを実施しており、記事でご紹介した以外にも多くの実績とノウハウがございます。

話題化を促進するだけでなく、ブランドサイトへユーザーを大量送客することで商品やサービスの深い理解を促したり、マストバイキャンペーンサイトへ大量送客することでSNSから売上貢献にもつなげるなど、目的に合わせたご支援が可能です。

変化の激しいX(Twitter)の最新情報に精通した経験豊富な専任の担当者が、管理画面の操作からキャンペーンの企画・設計、実施後の振り返りまでサポートします(サポート内容はプランによります)。
以下より、サービス資料と事例集をダウンロードいただけます。どうぞお気軽にお問い合わせください。