2023.03.15(2024.2.1更新)
ブランド・商品・サービス等の認知拡大や集客に圧倒的な成果が見込める施策「X(旧Twitter、以降「X」とのみ記載)インスタントウィンキャンペーン」について、仕組みからやり方、事例まで詳しくご紹介します。
Xインスタントウィンキャンペーンとは、X上で「抽選結果がすぐに分かる」キャンペーン形式のことを指します。形式は主に3パターンに分かれます。
※上記はリプライで当落通知が来る①オートリプライ型の流れ
公式アカウントをフォローしてリポストまたはハッシュタグ付投稿をするだけで「簡単に」参加できること、その結果が「すぐに分かる」ことがXインスタントウィンキャンペーンの特徴です。
このキャンペーン形式は、Xユーザーから広く受け入れられています。そして、企業からも「一定の効果を着実に得ることができる」「圧倒的な成果も見込める」として、多く利用されています。
Xインスタントウィンキャンペーンがユーザー間で人気の理由は主に以下2点です。
Xインスタントウィンキャンペーンでは、「企業のキャンペーンページにXアカウントでソーシャルログインして参加する」といった手間が不要です。X内で企業の公式アカウントをフォローしてリポストするだけで手軽に楽しく参加できることから、ユーザーに広く受け入れられています。
ユーザーのキャンペーンへの熱量が最も高いタイミングで抽選結果が分かるため、事後抽選型のキャンペーンに比べ、よりユーザーの参加モチベーションが上がりやすいと想定されます。
また、「キャンペーン期間中に毎日参加できる」形式で実施されることも多く、ユーザーにとっては毎日「運試し」のような感覚で参加できる楽しみもあります。
インスタントウィンキャンペーン形式の参加フロー。公式アカウントをフォローし、対象の投稿をリポストまたはハッシュタグ投稿・引用することで参加できる。
Xインスタントウィンキャンペーンを企業が利用するメリットは何でしょうか?
インスタントウィン形式を用いることで、キャンペーン期間中に「毎日応募」できる企画にすることが可能となります。同じキャンペーン期間・同じインセンティブを前提とした「事後抽選形式」のキャンペーンよりも、「インスタントウィン」を用いて毎日応募する形式のキャンペーンの方が、より効率的に規模を拡大することができます。
XインスタントウィンキャンペーンはX上で応募が完結するため、キャンペーンサイト制作が不要です。抽選、当選発表、DMによる当選通知なども自動化されるため、キャンペーン運用にかける工数全体を大きく削減できます。
事務局にかかる予算や人的リソースを抑えて実施できる分、コンテンツ制作やインセンティブ調達に費やしたり、またX広告に予算を充てることも可能となるでしょう。
Xインスタントウィンキャンペーンを成功に導くためには、押さえておきたい4つのコツがあります。
何を目的としてプロモーションを実施するかによって、実施スキームを選択しましょう。例えば、ブランドの認知拡大やXアカウントのフォロワー増加を狙うなら、最も拡散されやすい「フォロー&リポスト」が、ブランドの理解促進や特定のテーマに沿ったユーザー投稿増加を狙うなら、「フォロー&ハッシュタグ付投稿・引用」がお勧めです。
最近は、「X上のフォロワーやインプレッションの増加」だけでなく、「キャンペーンをきっかけとしたブランドサイトへの遷移」「動画の視聴」「UGC創出」など、よりブランド・商品・サービス理解の促進や購買に近いKPIの改善につなげられる仕組みも登場しています。
Xインスタントウィンキャンペーンの成果をより高めるために、フォロー&リポストしてもらった「その先」を考えたキャンペーン企画にすることが重要です。
フォロワーが拡散したくなるような、タイムラインに流れてきたときに未フォロワーも思わず参加したくなるような楽しい企画を考えましょう。トレンドに絡めた話題、商品・サービスの意外な楽しみ方などに加え、他ブランドや異業種とのコラボキャンペーンなども、ユーザーに興味を持ってもらいやすい企画の一つです。
引きになるインセンティブの準備や、当選数を多くするなどの工夫も必要です。これによりインスタントウィンキャンペーンの参加が増え、結果としてキャンペーン参加者数やインプレッションの増加が見込めます。商品発送の手間やコストを削減する、デジタルインセンティブの活用も増えています。
フォロワー獲得には、「フォロー&リポスト×インスタントウィン毎日応募型」のキャンペーンを応用した、親和性の高い企業アカウントとのコラボキャンペーンもおすすめです。
コラボ先の企業アカウントのフォロワーや興味層にリーチでき、他業種など意外性のあるコラボや企画にすることでより多くの参加を獲得できます。
【#dマガジン× #かっぱえびせん コラボキャンペーン】
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【背景】
新たな興味層へのリーチを狙い、業種はまったく異なるものの同じファミリー層・主婦層ターゲットであるカルビーかっぱえびせんアカウントとのコラボキャンペーンを実現。ポイントとお菓子がセットで当たるユニークな企画に。
【施策】
2つのアカウントをフォロー&dマガジンアカウントの対象投稿をリポストして参加。かっぱえびせんアカウント側でも、キャンペーン開始前の告知投稿やdマガジンのキャンペーン投稿をリポストする形で拡散してもらうことで、多くの新規層を獲得できた。
オウンドメディアやブランドサイト、ECサイトなどへの送客を図るには、自社サイト上で抽選結果を表示し「オートリプライ」上にサイトへのリンクを掲載して誘導する手法が最適です。
最も手軽に参加できる「フォロー&リポスト×インスタントウィン毎日応募型」と組み合わせるとさらに誘導強化できるでしょう。自社サイト上で抽選結果を表示する際、動画を埋め込み完全視聴を促すことでブランド訴求にもつながります。
ただし、リンクURLを含んだオートリプライ型で実施する場合や、大規模にDMを送る場合はX社のサポートが必要な点と、自社サイトでの当選発表にはサイトへの導入にタグ埋め込みが必要な点は考慮しなければなりません。
自社サイトのコンテンツ閲覧を強力に促す場合には、オートリプライ機能を使用せずWEBサイト上で抽選結果を表示する「ログイン認証」の活用がおすすめです。フォロー&リポストして自社サイトでコンテンツを閲覧後、WEBサイト上で抽選結果を表示させることで、誘導とコンテンツ閲覧の強化を図れます。
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【背景】
セゾンカードのブランド認知と好意度向上に繋がる施策を模索。WEB上で遊べるゲームコンテンツ「セゾゲー」を展開し、気軽に楽しんでもらいながらブランドとの接触を増やすことを図ったが、コンテンツへの集客が課題だった。
【施策】
フォロー&リポスト後、ゲームコンテンツ「セゾゲー」に遷移。ゲームクリア後、Xログインして抽選結果を確認する仕組みを導入。毎日応募形式にすることで高い参加率を維持し、多くの参加数を獲得できた。
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秋の「カルビー大収穫祭」に加え、春にもファンとのコミュニケーションと購買を後押しするため、新たに「カルビー総選挙」を企画。フォロワーへの企画の認知拡大と、マストバイキャンペーンへの送客を目的に、Xキャンペーンを実施。
【施策】
参加者はフォロー&リポスト後、自動リプライのWEBサイトカードをクリックし、マストバイキャンペーン「カルビー総選挙」ページ上で抽選結果を確認。Xから約44万もの大量送客を実現するとともに、マストバイキャンペーンにアプリで応募した人のうちX施策をきっかけに応募した人の割合は約18%に及び、購買につながる新たな集客チャネルの獲得に成功。
カルビーが実施した、マストバイ×SNS戦略についてもっと詳しく
▶投票数約72万!「カルビー総選挙」に学ぶ、店頭販促の成果を高めるSNS戦略
Xには、「オートリプライ(即時自動返信)」や「インスタントウィン(即時抽選)」の機能はありません。よって、Xインスタントウィンキャンペーンの実施には、Xの利用規約に準拠した専用ツールの導入が必須です。
Xインスタントウィンのメリットを最大限活かすには、「目的に沿った使い方ができて」「安全で」「価格メリット・プランに柔軟性のある」ツールを選ぶことが大切です。
Xのフォロワーを増やすだけでなく、「UGCを生成する」、「ブランドサイトへ誘導する」、「アプリダウンロードを促進する」など、企業がXインスタントウィンキャンペーンを実施する目的は様々です。「フォロー&リポスト」だけでなく、「フォロー&ハッシュタグ付投稿・引用」の形式や、インセンティブとして「消込型クーポンが配布できる」など、目的に合った使い方のできるツールを選びましょう。
X規約にきちんと準拠している安全なツールを選択しましょう。最新のTwitter APIが使用されているか、Twitterデータを商用利用する上で必要な許可が得られているのかなどの確認も重要です。
特に、リンクURLを含んだオートリプライ型で実施する場合や、大規模にDMを送る場合はX社のサポートが必要になります。直接X社とやり取りが可能なX広告の認定代理店が提供するツールの選択が望ましいと言えます。
2023年5月現在の状況においては、「エンタープライズAPIに対応済か」「Twitter Official Data PartnerであるNTTデータ社のTwitterデータ分析サービス(なずきのおと事業)を利用しているか」「APIプラン移行の影響を受けているか」といった点も、大きな選択のポイントです。
またツール提供会社の事業内容や実績、セキュリティの第三者認証を得ているか、個人情報保護方針などの基本的な事項も必ず確認が必要です。
十分なサポート体制が用意されているかも、比較する上で重要な項目です。トラブルを未然に防げるような仕組みがツール上に備えられているか、また万が一トラブルが発生した時にツール提供社側からのサポートが得られるか等も確認しましょう。
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キャンペーンの効果を持続しさらに拡大していくために、定期的にキャンペーンを開催したり、また自社の複数ブランドで同時コラボキャンペーンを企画したりする工夫が必要な場合もあります。一回きり、単発でのツール利用のみならず、毎月など高い頻度でキャンペーンを実施できる「サブスクリプション型」でも利用できるツールも検討しましょう。
企業の認知拡大や集客に圧倒的な成果が見込める「Xインスタントウィンキャンペーン」、ぜひ取り組んでみてください。
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