2023.11.15(2024.6.10更新)
X(旧Twitter、以降「X」とのみ記載)を企業プロモーションに活用している担当者の方で、「企業アカウントはX Premium(Twitter Blue)に登録した方がいいの?」「『青色の認証バッジ』を取得するメリットは?」と、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、2023年10月28日に新プランが追加された「X Premium(Twitter Blue)」に関する詳細情報や、企業利用におけるメリットについてお伝えします。
※本記事は最新・完全・正確な内容を保証するものではなく、解釈や推測が含まれます。必ず公式サイトおよび公式アカウントの情報を確認してください。
「X Premium(Twitter Blue)」とは、Xの有料サブスクリプションサービスです。
毎月、一定の料金を支払うことで多くの追加機能が提供されるようになり、アカウントに青いチェックマークを追加したり、「ポストを編集」などの選りすぐりの機能をいち早く利用したりすることができます。
「Twitter Blue」は2023年3月から全世界のユーザーを対象にサービス提供されていましたが、2023年8月5日に、X社のCTOであるイーロン・マスク氏が名称を「X Premiumとする」という旨をX上で公言しました。
To be eligible for your ad revenue share, you must be an X Premium (Blue) subscriber.
— Elon Musk (@elonmusk) August 5, 2023
The ad money will otherwise be kept by X if you are not an X Premium (Blue) subscriber.
This program is open to everyone.
また、2023年10月28日には、新プラン「ベーシック」と「Xプレミアムプラス」が提供開始しました。従来のプランは「プレミアム」となり、「プレミアム」と「Xプレミアムプラス」には「青色のチェックマーク(認証バッジ)」が付与されます。
X Premium(Twitter Blue)の3プランには、以下のツイートのリンクから加入できます。
introducing Premium+
— Premium (@premium) October 27, 2023
– no ads in For You or Following
– largest boost for your replies (vs other Premium tiers or unverified users)
– access to our full suite of creator tools
now available on Web ✌️
subscribe here → https://t.co/Ywvyijo9CQ
公式マーク(認証バッジ)の種類について詳しくはこちら
▶X(Twitter)公式マーク(認証バッジ)の種類・費用まとめ。金と青の違いや申請方法も紹介
X Premium(Twitter Blue)のサブスクリプション料金は、「月単位」で支払うか「年単位」で支払うかのいずれかを選択することになります。無料お試し期間はありません。
ブラウザ経由で申し込む場合と、スマートフォンのアプリストア経由で申し込む場合とで、若干価格設定が異なるので、登録前によく確認しましょう。
ブラウザから「年払い」で申し込むのが最も割安になります。
プランの種類やその違いを改めて整理しました。機能の詳細については次章にて解説していきます。
※画像をクリックすると拡大されます
[参考]X Premiumについて|X ヘルプセンター
サブスクリプション料金の支払い方法はブラウザからの場合、クレジットカード決済のみとなります。
スマートフォンのアプリストアから申し込んだ場合には、キャリア決済やiTunesカード、Google Playカード、PayPalなども使用可能です。
ブラウザから | クレジットカードのみ |
---|---|
Androidアプリ | クレジットカード、キャリア決済、Google Playカード、PayPal |
iOSアプリ | クレジットカード、キャリア決済、iTunesカード |
X Premium(Twitter Blue)に有料で登録することによって、多くの追加機能を利用できるようになります。追加機能の中には、企業担当者にとってメリットがあるものも多いと言えます。利用可能な各機能の概要と、企業担当者にとってのメリットを簡単に解説します。
まずは、「ベーシック」の主な機能を紹介します。
ポストを送信した後、30分以内であれば内容を変更することが可能です。(ただし、回数制限あり)投稿内容の修正、ハッシュタグの追加、添付画像・動画の順序変更などが行えます。この編集機能は、オリジナルのポストとその引用にのみ適用されます。
最大25,000文字までのポスト(ツイート)が可能になります。この機能は引用や返信にも適用されます。長文ポストはすべてのユーザーが閲覧できますが、作成はX Premium(Twitter Blue)加入者のみとなっています。
ポストを送信した後、他のユーザーに公開される前に一時的に取り消すことが可能です。この機能は、投稿内容を編集するためではなく、公開前に内容を再確認・修正する目的で提供されています。一定の時間が経過すると、投稿はフォロワーに公開されます。
最大3時間の長さ、8GBのファイルサイズの1080p動画をアップロードすることが可能になります(ただしアップロードはPCブラウザから)。長尺で充実した内容のコンテンツをユーザーに提供したいと考えている企業などには、表現の幅が広がると言えるでしょう。
フォローしているアカウントやフォロワーの間で最も多く共有されている記事のショートカットとして機能します。フォローしているアカウントや、そうしたアカウントがフォローしているアカウントによって最も多く共有された記事が自動的に一覧化されるため、関連性の高いコンテンツを見つけやすくなります。
長いスレッドを読みやすい表示に変換できる機能です。スレッドの最上部にあるリーダーアイコンをタップするとリーダー機能がオンになり、リーダー機能の画面ではテキストサイズを変更することも可能です。
「プレミアム」と「Xプレミアム」よりも限られる効果ではあるものの、適用されます。
ブックマークしたポストをフォルダで整理することで、後から簡単にアクセスできるようになります。また、非公開のブックマークやフォルダを無限に作成することができます。たとえば、キャンペーン期間中にユーザーから寄せられた投稿の整理などが便利になるでしょう。
目立たせたいポストは、プロフィールの [ハイライト] タブに表示することが可能です。
X Premium(Twitter Blue)加入者は、スマートフォンのSMSを使用した2要素認証を通じて、アカウントのセキュリティを向上させることができます。アカウントの「乗っ取り」対策に役立つでしょう。
続いて、「プレミアム」と「Xプレミアムプラス」それぞれの差分について説明します。
まず「プレミアム」では、「ベーシック」の機能に加え、主に以下の特典が追加されます。
xAI社が提供する生成AI「Grok」が利用可能となります。2024年5月日現在、Grokは一部国と地域で提供されている機能ですが日本ユーザーは利用可能です。
「フォロー中」と「おすすめ」タイムラインでの広告表示が約50%減少します。具体的には、広告の間に表示される通常のツイートが2倍に増えるため、スムーズな閲覧体験が得られます。ただし、この広告減少機能はタイムラインに限定され、プロフィールや検索結果などの他の場所の広告には適用されません。
「プレミアム」加入者による返信は、返信の最上位付近に表示されます。
X Proにより、リアルタイムで更新される、設定可能な複数のタイムラインを同時に表示させたり、高度な検索を使用したり、アカウントにコントリビュータや管理者を追加したりなどすることができます。 X Proの詳細についてはこちらをご覧ください。
studio.x.comでXにアップロードした画像や動画を管理できます。Media Studioに関する詳細はこちらをご覧ください。
身分証明書の確認を経て、「青色のチェックマーク(認証バッジ)」が付与されます。企業利用にあたって、認証済みアカウントであることを明示するには、「プレミアム」以上のプラン契約が必要となります。
続いて、「Xプレミアムプラス」では、「ベーシック」と「プレミアム」の機能に加え、主に以下の特典が追加されます。
「フォロー中」と「おすすめ」タイムラインで広告が完全非表示となります。
「プレミアム」ユーザーよりも上位に表示されると考えられます。
X Premium(Twitter Blue)の登録手順について詳しく紹介します。
新たに作成されたXアカウントは30日が経過するまでX Premium(Twitter Blue)サブスクリプションを購入できないというルールとなっています。
また、携帯電話番号を登録して認証を受ける必要があります。企業アカウントの場合、「社内の誰の(どの社用携帯の)携帯電話番号を登録するのか?」について、明確にルール・役割分担などを決めてから登録するとスムーズでしょう。
1. スマホアプリの [プロフィール] メニューか、x.comのサイドナビゲーションメニューを開きます。
2. [プレミアム]を選択します。
※図は、X Premium(Twitter Blue)未登録の状態
※図は、X Premium(Twitter Blue)未登録の状態
3.「ベーシック」1年(3,916円/年)または1ヶ月(368円/月)、「プレミアム」1年(14,300円/年)または1ヶ月(1,380円/月)、「Xプレミアムプラス」1年(20,560円/年)または1ヶ月(1,960円/月)、いずれかを選択し、画面の案内に従って購入ボタンをクリックし、次へ進みます。
4. 電話番号が未認証の場合、表示される指示に従って認証を行います。
5. iOSやAndroidのアプリ内の指示に従って、またはウェブサイトでの支払い手続きを完了します。
6. 登録完了
1.スマホアプリの [プロフィール] メニュー、またはx.comの 「設定とサポート」に移動します。
2.[プレミアム]を選択します。
3.認証済みの場合には、加入済みのプラン名が表示され、各機能の設定メニューが表示されます。
「青色のチェックマーク」は、Xのサブスクリプションを示すバッジとして、プロフィール欄に表示されます。このマークを取得するための手順や注意点について、以下に詳しく説明します。
X Premium(Twitter Blue)のすべての機能は(例:投稿後の編集、大容量の動画アップロードなど)、サブスクリプション申し込み直後から利用可能です。
しかし、「青色のチェックマーク」については、サブスクリプションを購入したアカウントがXの審査を通過し、すべての資格基準を満たしていることが確認された後に、プロフィールに表示されます。
なお、新プラン「ベーシック」に青色の認証バッジは適用されません。
サブスクリプションを休止または解除すると、「青色のチェックマーク」はプロフィールから消えます。このマークは、支払い済みのサブスクリプション期間が終了するまで、つまり請求サイクルの終了日が来るまで表示されます。
アカウントが凍結されたり、Xの利用規約に違反した場合、予告なしに「青いチェックマーク」が剥奪されることがあります。Xは利用者に返金することなく、いつでも独自の裁量で「青色のチェックマーク」を剥奪する権利を持っています。
X Premium(Twitter Blue)にサブスクリプション登録しているアカウントで、プロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@から始まる名前)を変更すると、新しい内容の審査が行われる間、「青色のチェックマーク」は一時的に表示されなくなります。変更を検討する際は、この点を考慮してください。
「金色のチェックマーク」は「認証済み組織」を意味します。法人を対象とした特別な認証サービスで、ユーザーに対して、そのアカウントが信頼性の高い公式アカウントであることを明確に示すものです。これにより、ユーザーは情報の信頼性やアカウントの公式性を一目で確認することができます。
[出典]Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|X ヘルプセンター
[参考]X認証済み組織とは|X ヘルプセンター
公式マーク(認証バッジ)の種類について詳しくはこちら
▶X(Twitter)公式マーク(認証バッジ)の種類・費用まとめ。金と青の違いや申請方法も紹介
認証済み組織について詳しくはこちら
▶X(Twitter)認証済み組織とは?申請方法を詳しく解説【Verified Organizations 取り方ガイド】
「グレーのチェックマーク」は、そのアカウントが政府機関、多国間機関、またはそれらの関係者のものであることを示しています。具体的には、国レベルの政府機関、地方自治体レベルの政府機関、政府機関の関係者、多国間機関、多国間機関の関係者などがこのマークの対象となります。
このマークは、アカウントがXによって公式に認証されていることを示すものであり、そのアカウントの情報や発信内容が、公式な立場からのものであることを利用者に保証します。
[出典]Xプロフィールのラベルとチェックマークについて|X ヘルプセンター
X Premium(Twitter Blue)は、企業担当者にとって多くのメリットを提供します。以下にその主な利点を詳しく説明します。
投稿にミスがあった場合、後から編集や取り消しを行うことができます。これにより、炎上リスクを大幅に低減することが期待できます。
また、文字の強調や、大容量の動画の添付、長文の投稿、ライブ放送など、1件の投稿あたりの表現力が向上します。これにより、より多くのユーザーにメッセージを伝えることができるでしょう。
Xは、ユーザーが興味を持ちそうな内容を優先的に表示することを目指しています。X Premium(Twitter Blue)の認証済みアカウントからの返信は、通常のアカウントよりも優先的に表示される可能性が高まります。
プレミアム以上のプランでは、本人確認が完了している証として、青色のチェックマークが表示されます。これにより、ユーザーからの信頼度が向上し、なりすましアカウントの出現によるユーザー不利益の発生リスクを低減することができます。
X Premium(Twitter Blue)に加入すると、DM制限の対象外となります。これにより、キャンペーン参加ユーザーからのDM問い合わせや、当選ユーザーへのDM送信など、企業キャンペーンの運営がスムーズに行えます。
X Premium(Twitter Blue)加入ユーザーのDM送信数の上限は、500通/1日で維持されているものと推測されます。
DM制限について詳しくはこちら
▶X(Twitter)がDM送信を制限。上限数や送信条件を徹底解説!
Xの機能やサービスは、日々刻々とアップデートされています。企業アカウントの担当者として一連の変化の波を見逃すことなく、常に最新の情報をキャッチアップすることが欠かせません。
アップデートによってリリースされる新機能や変更点を把握し、それらを自社のアカウント運営に生かすことが、より多くのフォロワーや顧客との繋がりを深めるうえで大切です。
この記事でお伝えしたXの最新動向を、アカウント運営の成果を最大限に高める一助にしていただければ幸いです。
メール及び電話にて回答させていただきますが、回答までにお時間をいただく場合があります。
あらかじめご了承ください。