X（Twitter）公式マーク（認証バッジ）の種類・費用まとめ。金と青の違いや申請方法も紹介

2023.4.24（2024.1.5更新）

2023年3月24日に、X（旧Twitter、以降「X」とのみ記載）社は4月1日から従来の公式マーク／認証バッジ制度を廃止し、個人は「Twitter Blue（青色の認証バッジ）」、企業は「Verified Organizations（認証済み組織：金色またはグレーの認証バッジ）」の適用を前提とする新制度に以降すると発表しました。

4月21日には旧来の青色の認証バッジが廃止。多くの企業／有名人のアカウントからも公式マークが外される状況になっており、そのスピード感に戸惑われている企業担当者も多いかと思われます。
なお、8月5日には、「Twitter Blue」の名称は「X Premium」に変更されています。

そこで、本記事では、2024年1月5日現在のX公式マーク／認証バッジに関する最新情報と、今後企業はどう対応をするべきかについてまとめました。

※本記事は最新・完全・正確な内容を保証するものではなく、解釈や推測が含まれます。必ず公式サイトおよび公式アカウントの情報を確認してください。

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1．X（Twitter）公式マーク／認証バッジとは？

X認証バッジとは、X社が認証したアカウントであることを示すラベルのことを指します。

ユーザーは、Xアカウント名の隣に付く青色や金色やグレーのチェックマークを見ることで、そのアカウントが本物なのか／どのような種類のアカウントなのかを見分けることができます。

2．X（Twitter）公式マーク／認証バッジ制度の変遷

従来の認証ポリシー

従来、X認証バッジには「青色の認証済みバッジ」しか存在していませんでした。その認証ポリシーについて、公式サイトでは以下のように説明されています。

2022年12月 新しいX認証バッジ制度を発表

しかし、X社は2022年12月に従来の認証ポリシーの廃止を発表。月額8ドル、iOSでは月額11ドルをサブスクリプション費用として支払うことで、Xの青色認証済みマークを付けることができるX Premium制度を再開し（※）、企業など公式ビジネスアカウントは金色に、政府系アカウントはグレーに変更するとしました。

（※）X Premiumは2022年に個人向けの有料サービスとして開始され、X Premium購入者のみが利用できる機能（投稿後30分以内は5回までポストの編集が可能、長尺動画のアップロード可能など）があるとして話題になりましたが、同時になりすましアカウントによるX Premium申請が相次いだため、一時期受付が停止されていました。

その後、X Premium申請の条件を「アカウント作成後90日以上が経過」「電話番号が認証済み」「最近プロフィール画像や表示名を変更していない」「欺瞞的行為に加担していない」などの条件が追加され、2022年12月に再開に至りました。

2023年1月11日 X Premiumが日本でも導入可能に

2023年1月には、日本でも一部のユーザーからX Premiumの登録が開始され、Xでもトレンド入りするほど話題になりました。

Xを利用する多くの個人がこのX Premiumに加入。タイムラインでもしばしば個人のアカウントに青色のチェックマークが付いている様子を目にするようになります。

2023年3月23日 Verified Organizations（金色またはグレーの認証済みバッジ）の申請受付を開始

2023年3月23日には、以前から導入が発表されていた企業など公式ビジネスアカウント向けの金色の認証済みバッジ「Verified Organizations」の申請受付（ウェイティングリストへの登録）がスタート。月額料金は13万5,000円、社員などの関連アカウント追加は1人8,000円/月と発表されました。

さらに、3月28日には、イーロン・マスク氏が今後「For you（おすすめ）タイムライン」には、青色、金色、ないし銀色のverified account（認証済みアカウント）のみが表示されるようになると予告します。

2023年4月1日 Verified Organizations（金色またはグレーの認証済みバッジ）を正式にスタート、従来ポリシーの青色の認証済みバッジを削除すると発表

2023年4月1日に、従来ポリシーによる青色の認証済みチェックマークを外していくと発表。青色の認証済みバッジを維持したい場合は、有料のX Premiumを購入するよう求められました。同時に、正式に「Verified Organizations」の受付も開始されました。

2023年4月21日 従来ポリシーの青色のX認証済みバッジを削除

そして、2023年4月21日には旧来の青色の認証バッジが廃止され、多くの企業／有名人のアカウントからも公式マークが外されました。しかし、一度削除されたものの（非加入であるにも関わらず）再度青色の認証バッジが大量復活したとの報道もあり（フォロワー数が100万人以上のアカウントか？とのこと）、2023年4月24日現在、まだその詳細は明らかにされていません。

2023年8月5日 「Twitter Blue」の名称が「X Premium」に変更

イーロン・マスク氏の投稿により、「Twitter Blue」の名称が「X Premium」に変更されたことが明らかになりました。「Twitter Blue」の公式アカウント名も、「Premium」に変更されています。

2023年10月28日「X Premium」に新たな料金プラン「ベーシック」と「Xプレミアムプラス」が追加

「ベーシック」は月額368円、従来のプラン「プレミアム」は月額980円、「Xプレミアムプラス」は月額1,960円と、3種類の有料プランが提供されることになりました。
なお、「ベーシック」に青色の認証バッジは適用されません。

2024年1月3日「Verified Organizations」に新たな料金プラン「ベーシック」が追加

法人向けの金色の認証済みバッジ「Verified Organizations」を付与されるには、これまで月額13万5,000円必要でしたが、月額3万円で金色の認証済みバッジを取得できる新プラン「ベーシック」が加わりました。
従来のプランは「フルアクセス」プランとなります。

3．最新！X（Twitter）公式マーク／認証バッジの種類。金色、青色、グレーの費用や特徴の違いとは？

現時点で、X認証バッジにはどのような種類があるのかと、その違いを改めて整理してみます。

※画像をクリックすると拡大されます

X未認証アカウント

• ・費用：なし
• ・対象：有料アカウントに申込しない（原則）全てのアカウント
• ・特徴：従来から変化なし
• ・注意点：For You（おすすめ）タイムラインに表示されづらい、広告出稿できない

X Premium（「プレミアム」「Xプレミアム」は青色の認証バッジ）

• ・費用（10/28更新）
• 　ー月額（Web申込）
  ベーシック：368円、プレミアム：980円、Xプレミアムプラス：1,960円
• 　ー月額（iOS、Android申込）
  ベーシック：600円、プレミアム：1,380円、Xプレミアムプラス：3,000円
• 　ー年額（Web申込）
  ベーシック：3,916円、プレミアム：10,280円、Xプレミアムプラス：20,560円
• 　ー年額（iOS、Android申込）
  ベーシック：6,000円、プレミアム：14,300円、Xプレミアムプラス：35,000円
• ・対象
  X Premiumにサブスクライブしているアクティブなアカウント（詳細条件はこちらのリンクを参照）
• ・特徴（10/28更新）
  ポストの編集、長文ポストなど複数の限定機能が利用可能（詳細はこちらのリンクを参照）。「プレミアム」では、ベーシックに加え、広告数の半減やリプライのブーストが可能。「Xプレミアムプラス」では、ベーシック、プレミアムの機能に加え、広告の完全非表示、リプライの最大ブーストが可能。
• ・注意点（10/28更新）
  企業も利用が可能。広告を月に100ドル以上出稿することでも取得可能。X Premium未加入の一部著名人も青色のバッジが付与されている。なお、新プランの「ベーシック」は青色の認証バッジ付与の対象外。

Verified Organizations（金色またはグレーの認証バッジ）

• ・費用（2024/1/5更新）
  　ーベーシック：30,000円／月、302,400円／年（関連アカウントは利用不可）、フルアクセス：135,000円／月（関連アカウント：8,000円／月・1アカウント）
• ・対象
  　ー企業公式ビジネスアカウント、非営利団体（金色バッジ）
  　ー行政機関や多国間機関、またはその関係者のアカウント（グレーバッジ）
• ・特徴 （2024/1/5更新）
  　ーX Premiumで利用できるすべての機能が利用可能
  　ー関連する個人、企業、ブランドを「Verified Organization portal」で管理し、自分のアカウントにいくつでもリンクさせることができる。その際、関連アカウントには、ブルーまたはゴールドのチェックマークの隣に、親組織のプロフィール写真の小さなバッジが表示される（以下画像参照）（ベーシックは利用不可）
  　ー平均応答時間 30 分の「Premium Support」が受けられる。
  　ーポスト、DM、メディアのアップロード制限の引き上げ
  　　（詳細はこちらのリンクを参照）
  　ー組織と関連アカウントのエンゲージメントが2倍増加するオーガニックリーチの優遇（ベーシックは利用不可）
  　ーフルアクセスの場合、30日ごとに135,000円の広告クレジットが、ベーシックの場合、月額利用の場合は30日ごとに30,000円分、年額利用の場合は1回限り302,400円分のクレジットが付与される（期間限定、期限不明。詳細はこちらのリンクを参照）
• ・注意点（2024/1/5更新）
  　ー個人は利用不可（関連アカウントとして認証バッジをつけることは可能）
  　ー金色のバッジ付与は、X広告に月に1,000ドル以上出稿し、アカウント設定条件を満たすことで金色のバッジのみ受けることが可能だったが、10月10日以降、順次青色の認証バッジに切り替わる。X Premiumのすべての機能（長文投稿や長尺動画、Media Studioへのアクセスなど）が利用可能で、認証マークを維持するための最低出稿額は月額100ドルに引き下がる（予算と開始日/終了日が設定されているIO、およびキャンペーンが作成されていることが条件）
  　ー10月1日までの過去30日間にて月額100ドル未満の出稿かつ、過去無償付与された金色のバッジのアカウントに関しては、認証チェックマークが外れる。金色のバッジが外れたものの再度出稿を行いたい場合は、再度認証マークの取得/申請が必要
  　ー2024年1月3日より、新たに「ベーシック」プランが追加され、月額30,000円、年額302,400円でも金色のバッジを取得可能となった

画像引用：Verified Organizations: Twitter上の新しいネットワークの形｜X ブログ

参考リンク：
・Xプロフィールのラベルとチェックマークについて｜X ヘルプセンター
・X認証済み組織とは｜X ヘルプセンター
・@verifiedによる2023年7月19日のポスト

4．X（Twitter）公式マーク／認証バッジ（有料バッジ）の申請（購入）方法

X Premium（青色の認証バッジ）の申請（購入）方法

• 1．スマホアプリの[プロフィール] メニュー、またはtwitter.comのサイドナビゲーションメニューから、「プレミアム」を選択します。
• 2．「1年」または「1ヶ月」のいずれか、また「ベーシック」、「プレミアム」、「Xプレミアムプラス」のいずれかを選択します。
• 3．電話番号の認証が完了していない場合、認証を完了するよう促すメッセージが表示されます。
• 4．iOSまたはAndroidアプリの場合、アプリ内の購入の手順に従い、サブスクリプションのお支払いを確定します。Web申込の場合、stripe.comのクレジットカード登録を行い、サブスクリプションのお支払いを確定します。
• 5．登録完了です。

参考リンク：
・X Premiumについて｜X ヘルプセンター
・X Premiumの使用方法｜X ヘルプセンター

Verified Organizations（金色またはグレーのTwitter認証バッジ）の申請（購入）方法

• 1．twitter.comのサイドナビゲーションメニューから、「プレミアム」を選択します。
• 2．「ベーシック」、「フルアクセス」のどちらかを選択します。「ベーシック」の場合、月額30,000円か年額302,400円から選択できます。
• 3．料金プランを選択し、「登録する」ボタンを押します。
• 4．「ベーシック」の場合、stripe.comのクレジットカード登録に進みます。クレジットカード情報を登録し、サブスクリプションの支払いを確定し、登録完了です。
• 5．「フルアクセス」の場合、支払いの前に組織名や組織のメールアドレス、組織のウェブサイト情報等を入力して申請するステップが入ります。支払いが完了し、申請の審査が通ると、アカウントを有効にするための招待状が届きます。

※企業公式ビジネスアカウント、非営利法人、政府組織などのみが対象であり、個人は利用できません。

参考リンク：
・Xプロフィールのラベルとチェックマークについて｜X ヘルプセンター
・X認証済み組織とは｜X ヘルプセンター

5．企業のX（Twitter）公式アカウントはどう対応するべきか？

それでは、このような認証バッジ制度の変化を踏まえて、企業公式アカウントは今後どのような対応をしていくことが必要でしょうか？

一連の変更内容を見る限り、X社は、今後多くの企業公式アカウントがVerified Organizations（金色の認証バッジ）を取得することを目指していると考えられます。そして、今後さらにXの仕様変更、機能拡充により、アカウントが認証されていないと不利益／認証されていると利益がある状態になっていくものと予測されます。

また、そもそも企業にとって認証バッジが無い状態はなりすまし被害を生む可能性も考慮する必要があります。

よって、今後、企業公式アカウントは「Verified Organizations（認証済み組織）」または「X Premiumを取得すること」を推奨します。

コスト面で難しい場合、まずはX Premiumに加入すると良いでしょう。

ただし、法人向けにメリットがある機能拡張はX PremiumよりもVerified Organizationsに実装されていくことになると考えられます。最新の機能やその差分は常にチェックしておく必要があります。