2019.11.1
認知拡大や集客に圧倒的な成果が見込めるTwitterプロモーション施策「Twitterインスタントウィンキャンペーン」に関する実務のいろはを、全3回にわたり、まとめて解説!
最終回となる今回は、インスタントウィンキャンペーンに特有な「キャンペーンを実施する上での注意事項4点」を解説します。
第1回記事:
Twitterインスタントウィンキャンペーンのやり方・実施手順とは?抜け漏れを防ぐチェックリスト付!
第2回記事:
Twitterインスタントウィンキャンペーンツールの選び方!おさえておきたい3つの比較ポイント
これまでの2回の記事で、Twitterインスタントウィンキャンペーンには「キャンペーンと同時に当落がすぐに分かる」「Twitter内で全て完結する」「キャンペーン期間中、毎日でも参加できる」などの特徴があるとご説明しました。
では実際にこのTwitterインスタントウィンキャンペーンを実施する際は、従来型のキャンペーン(キャンペーン期間終了後に当選発表する形式のもの)と比較して、実務上どのような点に注意する必要があるのでしょうか?準備が必要な4つの項目ごとに、注意するべき事項を詳しく解説します。
まず大前提として、インスタントウィンキャンペーンの実施には「当落結果を自動返信する機能(オートリプライ機能)」の利用が必須であり、これが従来型キャンペーンとの最も大きな違いです。Twitterの開発に関する規約により、オートリプライ機能を利用するキャンペーンを実施する際には、事前にTwitter社への利用申請が承諾されているオートリプライツールを利用する必要があります。
「Twitterリミット」という規約にて、オートリプライツール側だけでなく各Twitterアカウント側でも一日あたりに実施できるツイート数やリプライ数の上限が定められています。これにより、インスタントウィンキャンペーン実施の際に、キャンペーンの参加者に対して自動で送信する当落結果のリプライ数や当選に関するDM(ダイレクトメッセージ)数がTwitterで定められている上限値を超える可能性があります。その場合は、予めTwitter社に対して「リプライ数およびDM数の上限を引き上げる申請」が必要です。
これら申請の過程では、原則としてTwitter Japanの認定代理店を通じて対象となるTwitterアカウントの広告管理画面および広告掲載申し込み(IO)が求められます。 広告掲載申し込み(IO)がない場合、対象となるTwitterアカウントのリプライ数の上限数引き上げ等ができない場合があります。
Twitter社への申請後、承認を得るまでに時間がかかる場合があります。申込みの時期によって異なりますが、キャンペーン開始1ヵ月前までには申請を行うことが望ましいです。キャンペーンの準備期間は、余裕をもって設定しましょう。
インスタントウィンキャンペーンで「毎日でも参加できる形式」にした場合、キャンペーン期間を通じた合計の当選者数がキャンペーン開催日数(ツイート数)よりも少ないと、当選が全く出ないツイートが発生してしまいます。(1ツイートあたり最低でも1人は当選が出る状態にしておく必要があります)参加者に不利益が生じることを防ぐため、また景品表示法の不当表示に違反しない観点からも「当選者数>キャンペーン日数」にする必要があります。
Twitterルールとポリシー、一般的なガイドラインとポリシーを確認し、ルールに沿ったキャンペーンツイート、リプライ、DMにする必要があります。ルールを逸脱した場合、アカウントの投稿が制限されるなどの可能性があります。インスタントウィンキャンペーンには、従来型のキャンペーンにはない「自動的に行われるプロセス」が含まれています。この「自動化」に関するTwitter社の規約に特に注意が必要です。
<キャンペーンツイート&リプライ>
・キャンペーンツイートに「キャンペーンに応募すると自動でリプライが届く旨」を明記
Twitter自動化ルールでは、「あなたのアカウントで投稿したツイートに、そのツイートに対して特定の対応(リツイートなど)を取った利用者は自動化された返信を受け取ることに同意したことになると明記」されていれば、利用者による意思表明が表明されたとみなされるとあります。キャンペーンツイートには、必ず「応募すると自動でリプライが届く」ことを明記しましょう。
・キャンペーンツイートに「当該リツイートの対象期間」を明記
「キャンペーンツイートや、そのリツイートが届いた時点で、すでにキャンペーン期間が終了している」…ということが大いに発生しうるので、キャンペーンツイートには、きちんと「当該リツイートの対象期間」を明記しておきましょう。
・キャンペーンツイートに「応募規約を記載したWEBページのURL」を明記
応募条件や当落に関する詳細などを別途規約に定め、ユーザーがその規約に同意した上でキャンペーンに参加してもらうことが大切です。キャンペーンツイート内には、必ず応募規約へのリンクを明記しましょう。
・(後日当選DMを送る場合)当選リプライテキスト内に「後日当選DMを送る旨」を明記
当選後に個人情報を取得して賞品の配送を行う場合などに、リプライで情報のやり取りを行うと個人情報が誤って公開されてしまうリスクがあります。ユーザーとの間で当選に関するリプライでのやりとり発生を防ぐために、当選リプライテキスト内に「後日当選DMを送る旨」を明記することが大切です。
<応募規約>
応募期間や賞品、応募方法、個人情報の取り扱い方法や問い合わせ窓口についてなど、従来型のキャンペーンと同様の項目を定めることに加えて、Twitterインスタントウィンならではの項目も明記しましょう。
・システムトラブルの可能性について明記
Twitterやオートリプライツールの一時的なシステムトラブルにより「自動当選発表」などが上手く行われない場合について記載します。
・当選条件にフォロワー数など一定の条件が加わる可能性について明記
自動当選機能があるキャンペーンの際にフィルタリング機能等を利用して自動抽選を行う場合は、参加者への不利益が生じる可能性を防ぐため、また景品表示法の不当表示に違反しないため、一定の当選条件を設ける可能性についての記載を推奨します。
・複数アカウントでの参加や、1日に複数回応募した場合は無効となる旨を明記
Twitter社による規約「キャンペーンの実施についてのガイドライン」の項目に以下のような記載があります。「キャンペーンに何度も応募するために多くのアカウントを作った利用者は、すべてのアカウントが凍結されることになります。複数のアカウントで応募した利用者は当選資格を失うことを必ず明記してください。」インスタントウィンキャンペーンではすぐに当落が分かるため、従来型のキャンペーン(キャンペーン期間終了後に当落が発表される形式)に比較して、ユーザーが複数のアカウントを使って、当たりが出るまで複数回キャンペーンに参加しようとする可能性が高まります。このような参加方法はTwitter規約に違反するため、当該ユーザーのアカウントが凍結される可能性があります。キャンペーン規約内に「複数のアカウントで応募した利用者は当選資格を失うこと」を明記することで注意を促しましょう。
(※)Twitterの規約やルールは2019年10月20日時点の情報に基づくものです。Twitter社によりルールが変更される可能性がありますので、常に最新情報を確認するようにしてください。
以上、全3回にわたり「Twitterインスタントウィンキャンペーン」の実務に関するポイントをまとめてご紹介しました。
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