【2021年度最新版】SNS動画広告の成果につながる制作のポイントや制作手法とは?

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動画広告ogp

近年、インターネットを通して配信される動画広告が注目されており、その市場は2021年には3,889億円、2024年には6,856億円に達する見込みです。
※参照:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表

しかし、広告クリエイティブとして動画を活用するにあたり「本当に動画化することで成果が上がるのだろうか」「どのような構成の動画にすれば広告成果につながるのか」「動画広告クリエイティブの制作手段にはどのようなものがあるのか」等不安や不明点もあるかと思います。

そこで今回は、SNS媒体における動画広告を活用するメリットや成果を出すためのポイント、クリエイティブの制作手段についてご紹介していきます。

SP動画広告

動画広告市場が成長している背景

2020年、ついに日本で超高速・大容量の通信が可能になる「5G 」のサービスが開始されました。4Gと比較し通信速度が20倍と言われています。
これにより「通信で重くなる」「通信量が増える」「読み込みが遅い」等の問題が解消し、動画の視聴が促進されるため、動画広告の枠がより増えていくことが予想されています。
また、通信速度や情報通信機器の発達によって動画の配信先が多様化しています。その例としてInstagramのストーリーズ広告や、YouTubeのインストリーム広告 (動画の視聴前後や視聴中に流れる動画広告)等が挙げられます。

動画広告市場データ
※参照:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表

動画広告は、静止画と文字で構成される静止画広告よりも表現が豊かであり、情報量も多いです。そのため、商品の情報や特徴を音声やアニメーション等を活用して視覚的に分かりやすく伝えることができます。

動画広告のメリット・デメリット

動画広告クリエイティブの活用は広がっていますが、メリットとデメリットもあります。

動画広告のメリット

  • ・静止画より多くの情報を伝えることができる
  • ・静止画に比べ動画のほうが印象に残りやすい
  • ・様々な角度から特徴を伝えられるので購買意欲を高めやすい

動画広告のデメリット

  • ・静止画のクリエイティブと比べて制作に時間がかかる
  • ・静止画のクリエイティブと比較して制作の費用が高くなる
  • ・最後まで見てもらえないリスクがある

メリット・デメリットを理解した上で動画制作に取り組む事が大切です。また動画を制作するだけではなく、動画広告で成果を出すためには、各広告媒体の特性を理解した上でクリエイティブを制作する必要があります。

SNS媒体別の特性と動画広告制作のポイント

各SNSの特性と、それを踏まえた動画クリエイティブ制作のポイントをまとめました。

Facebook

Facebookはビジネスパーソン全般に幅広く使われており、友達だけでなく仕事上のつながりに活用するユーザも多いため、他SNSよりも比較的フォーマルな媒体とみられています。メインのアクティブユーザーが30代後半~40代の方のため、品質の安全性や高級感を伝えるようなテイストがおすすめです。無音で視聴されるケースが多いため、動画広告を制作する際はテキストやテロップを用いて説明すると情報が伝わりやすくなります。

Instagram

縦型のストーリーズ広告と正方形のインフィード広告に大きく分かれており、それぞれの規格にあった広告クリエイティブを制作することが大切です。Instagramの特性では、20代のアクティブユーザーが多いため、リアルな情報や共感できるクリエイティブが求められます。綺麗な動画クリエイティブよりも、フォントを手書き風にしたり、ラフな写真素材を活用するなど少し素人感のある動画広告クリエイティブを試してみるのもおすすめです。

LINE

LINEは幅広い年代に使われており、月間でのアクティブユーザー数は8,400万人に上ります。リーチ力に強みをもっており、配信面によってクリエイティブフォーマットが異なるのが特徴です。長方形の「Card」と正方形の「Square」がよく使われており、それぞれのフォーマットに合わせた動画広告を制作する必要があります。
ユーザーは、公式アカウントからのお得な限定情報をユーザーは期待しているので、お得な情報だと伝わる価格訴求やキャッチコピーを工夫すると良いでしょう。商品パッケージを点滅させたり、LINEのサービスカラーをメインに動画を制作するのもおすすめです。LINE NEWSの配信面など小さい広告枠に出ることも想定し、細かい文字を入れすぎないようにしましょう。

YouTube

YouTubeは10~40代の幅広い年代に使用されるSNSで、日本での月間利用者数は6,200万人といわれています。動画が始まる前や途中、終了後に動画広告が表示されるため、ユーザーの多くは音を出して動画を視聴しています。
一方で、YouTube広告はスキップされやすいという特性があるため、冒頭2秒以内で視聴者に興味喚起させる工夫をするようにしましょう。インパクト重視のコピーや視覚的に楽しめる漫画、イラストを使用することがポイントです。

Twitter

Twitterは即時性が高いメディアであり、最新の情報を求めるユーザーが多いのが特徴です。 年齢層は20代~30代が一番多く、女性ユーザーはグルメ、美容、ファッション、料理、男性ユーザーはインタネット/テクノロジーや時事問題の情報を多く見る傾向があります。Twitterの動画広告はタイムラインに表示されるため、スクロールで流れてしまわないようにサムネイルの訴求とテンポの良さが重要です。「〇〇までの期間限定」といったタイムリーな情報をサムネイルに載せる、内部の動画を早送りにするといった編集がおすすめです。

動画を制作する手法3つ

① 制作会社に依頼する

動画制作会社に動画広告クリエイティブの制作を依頼すれば、動画制作のノウハウがなくても完成度の高い動画を活用できます。プロの動画クリエイターが制作するので、アニメーション動画、実写動画などハイクオリティな動画が制作できます。

インハウスで動画を制作した場合と比較すると費用が高く、短い動画でも一本あたり5万円~50万円が相場です。広告クリエイティブの場合、検証を回すために同じようなクリエイティブでも複数のパターン制作することが多いため、その分の費用がかかります。

② プロ向けの動画制作ツールを使う

「Adobe Premier Pro」や「Final Cut Pro」といったプロのデザイナー向けの動画制作ツールを使用すれば、社内で動画広告クリエイティブを制作することが可能です。バリエーション豊かな動画クリエイティブを社内で制作し、当たりのクリエイティブを検証することができます。数万円という費用でツールを使用することができるのもメリットです。

一方でデザイナー向けのツールであるため、編集技術を習得するまでに時間がかかることもあります。絵コンテから考えたり、媒体ごとの広告クリエイティブのトレンドやノウハウを調べる必要もあるため、クリエイティブ制作に知見が少ない初心者の場合は取り組みにくいこともあります。

③ 広告運用担当者向けの動画制作ツールを使う

広告運用担当者向けの動画制作ツールは、動画クリエイティブをデザイナーでない人でも効率よく簡単に制作できるのが特徴です。このような動画制作ツールでは「テンプレート」が用意されていることも多く、短時間で動画を制作できます。
テンプレートとは、あらかじめ用意されている動画の”型”であり、1から動画を作る場合と比べて大幅に制作時間を短くすることができます。その分、成果の良い広告クリエイティブの検証を速く回すことができ、広告成果に繋がりやすくなります。LINE広告やInstagramのストーリーズ広告など、配信したい広告媒体にあったテンプレートがあるかどうかをチェックするようにしましょう。

また、動画制作をサポートするコンサルティングがついているケースも多く、最新の広告トレンドやノウハウをアドバイスもらいながら制作することができます。動画制作ツールを導入する場合、月額固定の費用が発生します。毎月の動画クリエイティブが1~2本など、少ない場合は費用対効果が合わないこともあるでしょう。一方で動画クリエイティブを毎月10本以上制作するなど、多くの動画クリエイティブを活用する場合には、有効な手法となります。

下記は動画制作ツールを30個ご紹介する記事です。社内で動画の制作を検討している方は是非チェックしてみてください。

【2021年最新版】動画制作ツールおすすめ30選と押さえるべき3つの比較ポイント

まとめ

いかがでしたでしょうか。
動画広告市場は、今後も更なる拡大が予想されます。広告クリエイティブを動画にすればすぐに成果が出るというわけではありません。各広告配信媒体、その目的に合わせた動画を制作し、広告効果の改善を回し続けることが大切です。 動画制作にかかる費用や社内の制作工数を踏まえて、自社に合った動画制作手法を選択するようにしましょう。