2022.12.28
「TikTokを効率よく伸ばしたい」「10〜20代の若い人に商品を知ってもらいたい」という目的で、TikTok広告を検討する方は多いのではないでしょうか。
TikTok広告は少額から誰でも始められる一方で、ターゲットの設定や広告用動画作りのハードルは依然高いままです。
本記事では、TikTok広告の特徴・種類と共に実際に出稿されているTikTok広告の事例を元に、TikTok広告動画制作のポイントなどを解説していきます。
おすすめお役立ち資料
【TikTok・Pangle広告】COREKARAに聞く、縦長動画広告で成果の出たクリエイティブ&PDCA大公開
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TikTok広告は、縦型動画SNSであるTikTokに広告を出稿できるサービスで、オーガニックの投稿と同じく、「おすすめ」欄に表示されます。
広告媒体の主な特徴として「若年層のユーザーが多い」「縦型動画視聴に特化している」「レコメンドの精度が高い」などが挙げられます。
令和2年度と3年度の総務省のデータを比較すると、20代の利用率の伸びが顕著であるほか、30〜40代の利用率も伸びていることが分かります。
博報堂の調査によると、日本のTikTokの平均年齢は34歳、平均世帯年収が646万円であるとも報告されており、商品次第では幅広い年代に訴求できる媒体とも言えるでしょう。
参考:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ|DIGIDAY
参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する報告書|総務省
参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省
TikTok広告についてさらに詳しく知りたい方は次の記事がおすすめです。
▶【3分でわかる】TikTok広告の基本を解説!コツやメリットとは?
TikTok広告は大きく4種類に分かれます。
商品やブランドの認知獲得、購買など目的に合わせて使いこなしましょう。
TopView広告は、TikTokを起動して最初にインフィードに表示される広告です。
全面クリック可能で、最大60秒までの動画を配信できます。
1日最大500万リーチが期待でき、1日1社限定となっています。
起動画面広告は、TikTokを起動して最初に表示される広告で、同じく1日1社限定です。
音声は再生されませんが、静止画でも出稿できます。
インフィード広告は、おすすめ欄にユーザーの投稿と混じって表示される動画広告です。
通常の投稿と同じく「いいね」や「コメント」も可能なため、違和感のない広告を配信できます。
インフィード広告は、運用型でターゲティング可能な「ブランドオークション」や「Brand Premium」、固定費形式の「One Day Max」「One Day Max Plus」などに分かれます。
運用型広告では、通信環境やキャリア、性別、年齢、地域、興味関心、といった項目でターゲティング可能です。
ハッシュタグチャレンジは、企業がTikTok運営側と独自の「ハッシュタグ」を企画し、ユーザーやインフルエンサーを巻き込みながら宣伝をする広告です。
自然とUGC(User Generated Contentsの略。ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツ)が生まれ、ブランドの認知度向上や購入意欲の醸成に寄与します。
ブランドエフェクトでは、2D・3D・ARなどのテクノロジーを使って企業独自のTikTokエフェクトを生成します。
ユーザーがそのエフェクトを用いた動画を作ったり、視聴したりすることで、ブランドリフト効果が生まれます。
※ブランドリフト効果とは:ブランディングを目的とした広告の接触ユーザーと非接触ユーザーを比較して、接触ユーザーがどれだけブランドの認知や購買意欲の向上に寄与しているかを表す
@ORUN公式通販 こんな感じにニットが好きなORUN。カード分割&後払いOK
♬ Promoted Music - ORUN公式通販
韓国ファッションアパレル通販「ORUN」を運営する株式会社LilyuのTikTokインフィード広告です。全12秒の1秒ごとに画像が切り替わる動画となっており、2,000を超えるいいねがついています。
いきなりECサイトを知ってもらおうとするのではなく、「こんな感じのニットを沢山取り揃えています」と商品を数点紹介している点もポイントです。
クロックスジャパン合同会社のcrocsを宣伝するインフィード広告です。
全20秒、音楽に合わせて0.2〜0.3秒でシーンが切り替わり、視聴者を飽きさせない作りになっています。
モデルを引きで撮ったあとに、crocsを履いた足にフォーカスしたり、画面を3分割したりなど、動画にメリハリが生まれており、いいね数は2,000を超えています。
化粧品や美容家電を販売する株式会社I-neのヘアアイロンブランド「SALONIA」のTikTokインフィード広告です。
企業発信ではなく、実際に使用しているユーザー(美容師)発信で機能・メリットを紹介しているため、より説得力のあるコンテンツになっています。
テロップがついているため、マナーモードでTikTokを利用するユーザーにも情報が伝わります。
iPhoneやiPadなどを展開するApple Japan合同会社のTikTok広告です。
冒頭にロゴを提示することで、Appleの広告だとユーザーは認知し、Appleファンや新製品について知りたい方を繋ぎ止めています。
iPadを持った人物が横に移動するたびに色が変わり、カラーバリエーションの伝わる動画となっています。
動画の最後に再度ロゴを表示させることで、ブランドを強く印象づけています。
航空会社Air CanadaのTikTok広告です。
「いよいよ」「旅の始まり」など、テキストを小分けにして表示させることで、文章を読んでもらうストレスが減り、続きの文章も読みたくなる工夫がされています。
動画の最後には「便利な直行便でカナダへ行こう!」と訴求して予約を促している点もポイントです。
1,700万ダウンロードの航空予約チケットアプリ「スカイチケット」のTikTok広告です。
アプリのスクリーンショットを背景に、「福岡行きチケットめっちゃ安い!」「航空券の最安値探すならこのアプリ最強かも」とシンプルな訴求ですが、200以上のいいねを得ています。
ハーゲンダッツジャパンの新フレーバー「ショコラデュオ」を宣伝するTikTok広告です。
芸人を起用し、ブランドの世界観が感じられる動画を背景に、商品画像を中央に配置して認知向上を図っています。
フレーバーの特徴を文字・音声であえて訴求せず、実際に食べている人のコメントを載せることで、商品への期待感を醸成しています。
株式会社プレミアムの運営する国産和牛ハラミ専門店「北新地はらみ」のTikTok広告です。動画素材は使っておらず、複数の画像素材を組み合わせた動画広告となっています。
「誘いたくなる店、2人の隠れ家焼肉」という冒頭のキャッチコピーで興味を引き、最後のページで「詳しくはこちら」と訴求し、予約を促しています。
住宅販売や不動産投資事業を営むオープンハウス株式会社の、採用を目的としたTikTok広告です。給料を一番の訴求ポイントとし、背景には街の風景を切り取ったシンプルな映像が使われています。
冒頭は「オープンハウスに26歳で転職して2年。生活が一変した」と、しっかり年齢をターゲティングした上で、「何か今の状況を変えたい」と思っている方にささるコピーになっていると思われます。
建設業に関する工事を手がける株式会社スリーシップスの採用目的のTikTok広告動画です。
広告と思わせない始まりでユーザーの気を引き、「時給も良くて、日払いで、カンタン作業で稼げる仕事はないかと思ったあなた!朗報です」と次のシーンを見てもらうきっかけを作っています。
TikTok広告の特徴や種類、業界ごとの広告動画クリエイティブを解説しました。
動画素材がない場合でも、画像の組み合わせやテキストのアニメーションで広告動画は完成します。
しかし、いざTikTok広告を制作するとなると、「どのような構成にすればよいか分からない」「動画広告のノウハウがあまりない」といった課題にも直面します。
LetroStudioでは、TikTokで成果が出やすい各種テンプレートを用意しています。また、各社ごとに担当がつき、ツールの活用のみならず、動画の企画〜改善までサポートする環境が整っています。
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記事公開日:2022.12.28