YouTube広告を始めたい方へ|TrueView広告とは?活用のコツを徹底解説!

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YouTube広告を始めるにあたって、「TrueViewとバンパー広告の違いは何だろうか」「商品を知ってもらうためには、どの広告を選べば良いのだろうか」と悩まれる方も少なくありません。
本記事では、TrueViewに注目し、種類ごとの特徴や設定方法、活用方法について解説します。

TrueViewの種類と特徴

TrueView広告とは、動画の再生前後や途中、検索結果画面などに表示されるYouTube広告の一種です。
表示場所や再生時間によって種類が異なり、代表的なものとして

  • ・TrueViewインストリーム広告
  • ・TrueViewディスカバリー広告
  • ・TrueViewアクション広告

が挙げられます。
それぞれの特徴を解説します。

TrueViewインストリーム広告

TrueViewインストリーム広告とは、動画本編の前後や途中に流れてくる動画広告を指し、スキップ可能な広告とスキップ不可能な広告があります。

① スキップ可能なTrueViewインストリーム広告

スキップ可能なTrueViewインストリーム

スキップ可能なTrueViewインストリーム広告は、「5秒でスキップできる動画広告」を指します。
ユーザーがスキップしなかった場合、動画を長く見せることができるため、商品やブランドの深い理解や行為形成につなげることが可能です。
一方、ユーザーは選択した動画の続きが再生されるのを待っている状態であるため、「スキップ」ボタンに視線が集中しています。
続きが気になるストーリー構成の動画や、ユーザーの気を引くナレーションを冒頭に置いた動画を制作しましょう。

  • 動画の長さ:最長6分 (15秒~60秒程度推奨)
  • 推奨アスペクト比:16:9
  • 推奨解像度:720pt以上

① スキップ不可のTrueViewインストリーム広告

スキップ可能なTrueViewインストリーム

スキップ不可のTrueViewインストリーム広告は、「スキップされずに15秒間再生される広告」を指します。動画が確実に最後まで再生されるため、動画が視聴されたかではなく、広告が何回表示されたかが指標となります。 ユーザーにとっては15秒間最後まで必ず視聴しなければならないため、鬱陶しく思われないような動画クリエイティブを使用しましょう。

  • 動画の長さ:15秒
  • 推奨アスペクト比:16:9
  • 推奨解像度:720pt以上

各SNSの動画規格について詳しく知りたい方は、続けて「【2021年最新版】SNS動画規格一覧ガイドブック」をご覧ください。Facebook、Instagram、LINE、Twitter、YouTube、TikTokにおける、最新の動画規格が一目で分かる資料です。

TrueViewディスカバリー広告

TrueViewディスカバリー

TrueViewディスカバリー広告は、

  • ・YouTubeの検索結果
  • ・関連動画
  • ・モバイル版YouTubeのトップページ

などに表示される広告です。
動画の再生途中に流れるのではなく、他の動画と同じようにサムネイルをクリックして初めて再生されます。

「広告」と表示されている黄色いマークが目印です。

  • 広告見出しのテキスト:半角25文字、全角12文字以内
  • ファイルサイズ:最大1GB
  • 推奨解像度:640×360 (16:9) または 480×360 (4:3)を推奨

参考・画像引用:動画広告フォーマットの概要|YouTube

TrueViewアクション広告

スキップ可能なTrueViewアクション

TrueViewアクション広告は、スキップ可能なTrueViewインストリーム広告と表示形式は同じで、 ユーザーの行動促進や見込み顧客の獲得に特化しています。
TrueViewアクション広告では、動画に重なる形で「Call To Action」ボタンが置かれているため、インストリーム広告と比較して、サイトやアプリのダウンロード画面への遷移を促しやすいです。

参考・画像引用:TrueView アクション キャンペーンを作成する

バンパー広告との違い

バンパー広告は、「スキップされない6秒の動画広告」を指します。 TrueViewインストリーム広告との一番の違いは動画の長さです。 バンパー広告は6秒という短い時間で、メッセージを届ける必要があります。 一方で、TrueViewインストリーム広告の場合、動画に興味を持って貰えれば、バンパー広告よりも長い時間動画を見てもらうことが可能です。

バンパー広告について詳しく紹介している記事はこちら

▼【動画制作をはじめる方へ】動画を制作時に押さえておきたいTips10
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TrueViewを活用するメリットとは

幅広い年齢層にリーチできる

YouTubeの国内月間利用者数は6500万人に達しており、30~40代の利用率も80%を超えているため、幅広い年齢層に対して広告を配信できます。
参考:「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

全人口の28% (2019年時点)を占める「テレビ離れ層 (テレビを持っていない、または視聴時間が一日60分未満)」に対しても効率的にアプローチ可能です。
実際、Googleが2019年に行った調査によると、YouTube広告がテレビCMを上回るリーチ力を持っていることが確認されています。
参考:一人ひとり、みんなの「好き」とつながる|YouTube

精度の高いターゲティングが可能

YouTube広告はGoogle広告で管理するため、細かなターゲティング設定が可能です。 ターゲティング方法は「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティング」の2種類に大きく分かれます。 例えば、「オーディエンスターゲティング」では、ユーザーの年齢や性別、子供の有無などのユーザー属性から絞ります。 一方、「コンテンツターゲティング」では、広告を配信する動画のカテゴリーや、動画が視聴されているデバイスなどから絞り込みます。
狙ったユーザー層に広告がリーチすることで、スキップされにくくなったり、クリックされやすくなったりと、より効果的な広告配信が期待できます。

無駄な費用がかからない

YouTube広告は目的が達成されない限り課金されることはありません。
例えば、TrueViewインストリーム広告では、ユーザーが30秒以上動画を視聴しない限り費用は発生しません。
見込み顧客獲得や認知など、それぞれの目的を達成した場合にのみ課金されるため、広告費を効率的に使えます。

▼クリエイティブ作成時のポイントを解説!
bnr_labunder

TrueViewの課金形態

TrueView広告で使われる課金形態は「CPM 」「CPV」「CPA」の3つです。

CPM(Cost Per Mille)

インプレッション単価制と呼ばれ、広告が1000回表示されるごとに課金される方式です。 効率的に商品の認知が取れているかを知るための指標として、スキップ不可のTrueViewインストリーム広告で採用されています。

CPV(Cost Per View)

広告視聴単価制と呼ばれ、動画1回再生あたりに費用がかかる課金方式です。 スキップ可能なTrueViewインストリーム広告、TrueViewディスカバリー広告に採用されています。
再生の定義は次の3つです。

  • ① 動画が30秒以上再生されたとき
  • ② (30秒以内の動画の場合)動画が最後まで再生されたとき
  • ③ユーザーが何かしらのアクションを行ったとき (リンクをクリックなど)

CPA(Cost Per Acquisition)

目標コンバージョン単価制と呼ばれ、広告主側が設定した指標が達成されたときに課金されます。例えば、Webサイトへの遷移やWeb申込みなどをCV (コンバージョン)として設定されます。
ユーザーの行動を促すCTA (Call to action)がついているTrueViewアクション広告に採用されています。

TrueView広告の効果を最大化するコツ4つ

TrueView広告の種類によって上手く活用する方法は異なりますが、共通しているポイントをご紹介します。

①「ABCDフレームワーク」の要素を使った動画を作る

「ABCDフレームワーク」とはGoogleが提唱した効果的な動画広告に求められる要素です。

A (attract):視聴者の関心を引き込む
例)冒頭5秒に被写体をアップで使用する

B (brand):視聴者にブランドを認知してもらう
例)ロゴを表示させる

C (Connect):ブランドストーリーと視聴者の感情を結びつける
例)広告の冒頭に人物を登場させて視聴者を引き込み、ストーリー仕立てで感情に訴える

D (Direct):ブランドが望むアクションを視聴者に対して明確に提示する
例)「期間限定」「無料モニター募集中」などユーザーの行動を促す文言を表示させる

株式会社NTTドコモの事例

docomoTrueView事例
NTTドコモ「ギガホ・ギガライト 料金シミュレーション訴求篇」

この動画では、まず最初の5秒で質問を投げかけて視聴者の注意を引いています (Attract)。 ブランドロゴも左上に表示されており (Brand)、最後に「詳しくはここをタッチだかんな!」と明確なCTAを提示しています (Direct)。
参考・引用:コンバージョンを促す動画広告に必要な「ABCD フレームワーク」で TrueView アクション広告を分析する|Think with Google

② リマーケティング機能を活用する

Google広告のリマーケティング機能と合わせて活用することで、TrueViewだけでなく広告全体の効果を高めやすくなります。
リマーケティング機能とは、以前に広告主のWebサイトやYouTubeの動画を見たユーザーを追跡して、再度広告でアプローチする機能です。 例えば、自社のYouTubeチャンネルの動画を見たユーザーに対して、リスティング広告で再アプローチし、購入や新規会員登録につなげるといったイメージです。

③ 「HeartBeat型」のストーリー構成にする

TrueView広告を出来るだけ長く視聴してもらう上で、動画の構成は重要です。
従来のテレビCMのように、ユーザーが受動的に視聴する環境下では、「Hill型」と呼ばれる構成が効果的でした。
「Hill型」とは、静かな導入から徐々に盛り上げて、中盤から終盤にピークを置く構成です。 一方、YouTube広告は、ユーザーが能動的に視聴しようとしている環境下で流れます。スキップもできるため、ゆっくりとしたストーリーではなく、サビから初めて視聴者の注意を引くことが大切です。序盤で視聴者の心をつかみ、シンプルでわかりやすいメッセージを端的に伝え、短い動画内に山場を作る、という「HearBeat型」の構成にしましょう。

④ 音声や効果音を入れる

YouTubeで動画を見ているユーザーの95%が音声付きで見ています。
参考:YouTube 広告 1,000 本以上の分析でわかった「アクション」につながる広告、つながらない広告) さらに、TrueViewインストリーム広告の場合、ユーザーの視線がスキップボタンに集中し、動画が見られていない可能性もあります。 インパクトのあるナレーションや効果音を入れることで、ユーザーの聴覚にもアプローチできます。
YouTube 広告 1,000 本以上の分析でわかった「アクション」につながる広告、つながらない広告

TrueView広告の設定方法

ここでは、TrueViewインストリーム広告の設定方法をご紹介します。

1: まずは動画を制作し、YouTubeにアップロードしましょう。

広告配信まで動画を見られたくない場合は、「限定公開」の設定をしてください。

2: Google広告アカウントにログインし、キャンペーンを作成します。

キャンペーンとは、広告を管理するための単位です。 「新しいキャンペーン」を選択し、キャンペーンで達成したい目標は「販売促進」「見込み顧客の獲得」「商品やブランドの比較検討」のいずれかを選びます(自社の目的に合った目標を選択しましょう)。

TrueView設定①

キャンペーンタイプは「動画」を選びます。

TrueView設定②

キャンペーンで設定する項目には

  • ・キャンペーン名
  • ・予算の設定
  • ・ターゲットにする地域
  • ・ユーザーの言語

が挙げられます。
案内に従って、空欄を埋めていきましょう。

3: 広告グループを設定する

広告グループはキャンペーンの一部で、広告を管理するより細かい単位です。
広告グループで設定する項目には

  • ・広告グループ名
  • ・リーチしたいユーザー層 (年齢や興味関心などから絞ります)
  • ・広告を表示する場所
  • ・入札単価
  • ・配信する動画

が挙げられます。

4: 動画広告を設定する

1でアップロードした動画のURLを入力し、動画広告の種類を選択します。
最後にプレビューを確認すれば、完成です。
その後、Google広告の審査が通り次第、広告が掲載されます。

さらに詳しい設定方法が知りたい方は、Google広告ヘルプをご確認下さい。

▼【2022年最新版】SNS動画の規格・サイズ一覧表
bnr_labunder

まとめ

これからYouTube広告を始められる方に向けて、TrueView広告の特徴や使い方などを解説しました。
TrueView広告は、動画が長時間再生されることが強みです。
ユーザーにできるだけ長く動画を見てもらうことで、ブランドについてより深く知ってもらえます。
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