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「Twitter × UGC」影響度を徹底調査。Twitter上でクチコミが起きる理由とは?

大解剖 Twitter×UGC‐ogp

Twitterでクチコミが広がった商品がヒットする。Twitterで話題になったものや場所がテレビでも取り上げられる…Twitter上のクチコミが世の中のトレンドや生活者ひとりひとりの購買行動に影響を与える現象がよく見られます。

企業がマーケティングにTwitterを活用するにあたって、いかにクチコミ(UGC)してもらうかは欠かすことのできない視点でしょう。

そこで今回は、Twitter上のUGCは、生活者の購買行動にいったいどれだけの影響を与えているのか、生活者は誰のどんなUGCに心を動かされるのか、そしてどんな時に自らUGCを投稿しようと思うのかについて、詳しく調査しました。

本記事では上記調査結果の一部を公開しております。
全調査結果をご覧になりたい方は、下記よりダウンロードください。
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■調査概要
調査名称 : ライフスタイルに関する調査
調査主体 : アライドアーキテクツ株式会社
調査時期 : 2022年1月27日~1月28日
調査方法 : Fastask(株式会社ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施
調査対象 : 全国に住む16~59歳の男女で、Twitterを利用していると回答した人
調査対象数: 881名
・設問ごとの有効回答数を「n=」で記載しています。
・本調査の内容を転載・ご利用いただく場合は「アライドアーキテクツ株式会社調べ」とクレジットを記載してください。

1.Twitter上の情報×購買への影響度は?(Twitter上の情報をきっかけや参考に、商品やサービスを購入した経験)

Twitter上の情報は、人々の購買行動にどれくらい影響を与えているのでしょうか?まずは、Twitter上の情報をきっかけや参考とした商品・サービスの購入経験の有無/購入経験がある商品のジャンルについて聞きました。

購買経験の有無

Twitter上の情報をきっかけや参考に商品やサービスの購入したかアンケートグラフ

全体の65.5%の人が、Twitter上の情報をきっかけや参考として、何らかの商品やサービスの購買経験があると回答しました。

<年代別>

Twitter上の情報をきっかけや参考に商品やサービスの購入したかアンケートグラフ‐年代別

年代別に見ると、若い年代ほどTwitterをきっかけとした購買経験率が高く、15~19歳は72.7%、20代は71.5%に及びました。30代も63.7%と、過半数を大きく上回っています。一方、40代は45.5%と過半数を下回る結果となりました。Twitterをきっかけにモノやサービスを購買する行動については、10~30代と40~50代の間で大きな差があると言えそうです。

購買経験率が高いものランキング

Twitter上の情報をきっかけや参考に商品やサービスの購入したかアンケートグラフ‐年代別

もっとも多かったのは食品・菓子(40.7%)です。次に化粧品・コスメ(26.6%)、飲料・酒類(25.8%)、生活用品(19.8%)、書籍、映像・音楽ソフト(18.7%)、ファッション用品(17.9%)と続きました。

男女別、年代別に見ると、購入している商品・サービスに違いがあることが明らかになりました

Twitter上の情報×来店への影響度は?(Twitter上の情報をきっかけや参考とした来店・訪問の経験)

次に、Twitter上の情報をきっかけや参考とした店舗・施設への来店経験の有無/来店経験があるお店のジャンルについて聞きました。

来店経験の有無

Twitter上の情報をきっかけや参考に、お店や施設に来店したことがあるかアンケートグラフ

全体の62.4%の人が、Twitter上の情報をきっかけや参考として、何らかのお店や施設への来店経験があると回答しました。

<年代別>

Twitter上の情報をきっかけや参考に、お店や施設に来店したことがあるかアンケートグラフ

年代別に見ると、先ほどと同様に若い年代ほどTwitterをきっかけとした来店経験率が高く、15~19歳は69.7%、20代は67.9%に及びました。30代も62%と、過半数を大きく上回っています。一方、40代は48.2%と過半数を下回る結果となりました。

来店経験率が高い場所ランキング

来店経験率が高い場所ランキング

もっとも多かったのはコンビニエンスストア(40.1%)です。次にスーパーマーケット(31.1%)、ドラッグストア(25.8%)、ショッピングモール(20.3%)、飲食チェーン店(15.8%)、百貨店(12.8%)と続きました。

男女別、年代別に見ると、来店しているお店・施設に違いがあることが明らかになりました…(続きは本資料をダウンロードしてご確認ください)。

男女・年代別
Twitterをきっかけとした来店経験のあるお店・施設は?
本調査レポートの完全版はこちら
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Twitter上の「誰」の投稿が購買や来店のきっかけとなるのか

では、Twitter上の誰の情報が購買や来店のきっかけを作っているのでしょうか?

Twitter上の情報をきっかけや参考に商品または店舗に来店したことがあると答えた方は、誰による投稿がきかっけとなったかアンケート

購買や来店のきっかけになった投稿としては、回答者全体の57.8%が「友人やフォローしている方などの一般の人の投稿」と回答しました。次いで、インフルエンサーや芸能人の投稿(49.4%)、企業アカウントの投稿(47.8%)が続きました。

<男女別>

Twitter上の情報をきっかけや参考に商品または店舗に来店したことがあると答えた方は、誰による投稿がきかっけとなったかアンケート-男女別

男女別で見ても、一般ユーザーのUGCがもっとも購買・来店のきっかけを作っていることが分かります。

ただし、第二位は男性は企業アカウントの投稿、女性はインフルエンサーや芸能人の投稿となり、男女で違いがある結果になりました。ニュース・メディアの投稿についても男性は回答者の約3分の1が「購買や来店のきっかけとなった」と回答しているのに対し、女性は約4分の1に留まりました。

<年代別>

Twitter上の情報をきっかけや参考に商品または店舗に来店したことがあると答えた方は、誰による投稿がきかっけとなったかアンケート-年代別

年代別に見ても、すべての世代で一般ユーザーのUGCがもっとも購買・来店のきっかけになっています。

なお、第二位も世代により違いが見られました。10代、20代はインフルエンサーや芸能人の投稿が第二位に挙げられた一方で、30代、40代は企業アカウントの投稿が第二位に挙げられました。

Twitter上に商品やサービスに関するUGCを投稿した経験はある?

購入した商品の感想をTwitterに投稿したことがある人はどれくらいいるのでしょうか?商品の種類別に調べました。

Twitter上で商品・サービスに関するUGCを投稿したことがある人の割合

購入した商品についてTwitterに感想を投稿したことはあるかアンケート

全体の46.7%の人が、Twitter上に何らかの商品・サービスの感想を投稿したことがあると回答しました。

Twitter上でUGCが生まれやすい商品・サービスランキング

Twitter上でUGCが生まれやすい商品・サービスランキング

もっともUGCが生まれやすいのは食品・菓子で、回答者全体の30.8%がTwitterに感想を投稿したことがあると答えました。続いて、飲料・酒類(19.9%)、化粧品・コスメ(17.0%)、生活用品(12.6%)が並びます。Twitterをきっかけとした商品・サービスの購入経験とほぼ同じ並びとなりました。

Twitter上にお店やEC通販サイト・ネットショップに関するUGCを投稿した経験はある?

利用したお店についての感想をTwitterに投稿したことがある人はどれくらいいるのでしょうか?種類別に調べました。

Twitter上で利用したお店・EC通販サイトやネットショップに関するUGCを投稿したことがある人の割合

利用したお店・EC通販サイトやネットショップについてTwitterに感想を投稿したことがあるかアンケート

全体の41.0%の人が、Twitter上に何らかのお店・EC通販サイト・ネットショップの感想を投稿したことがあると回答しました。

Twitter上でUGCが生まれやすいお店ランキング

利用したお店・EC通販サイトやネットショップについてTwitterに感想を投稿したことがあるかアンケート‐来店経験率が高い場所ランキング

もっともUGCが生まれやすいのはコンビニエンスストアで、回答者全体の23.7%がTwitterに感想を投稿したことがあると答えました。続いて、スーパーマーケット(22.6%)、ドラッグストア(15.9%)、ショッピングモール(13.7%)が並びます。Twitterをきっかけとしたお店・施設の来店経験とほぼ同じ並びとなりましたが、飲食チェーン店が9.4%と10人に1人にも満たない意外な結果となりました。コロナ禍による需要や人々の生活様式の変動も影響していると考えられます。

Twitter上に購入した商品や来店したお店の感想(UGC)を投稿する理由は?

では、購入した商品や利用したお店についてTwitterに感想を投稿する理由は何なのでしょうか?

購入した商品・利用したお店・EC通販サイトやネットショップについてTwitterに感想を投稿した理由アンケート

Twitterに感想を投稿する理由は、クーポンやプレゼントがもらえるキャンペーンをやっているから(43.0%)、良い点をより多くの人に知ってもらいたいから(41.1%)がトップに並びました。自分にとっての直接的なメリットがあるからという理由と、純粋にその感想を多くの人に伝えたいという理由がほぼ同率の結果となりました。

次いで、Twitter上でトレンドに掲載された話題だから(35.9%)、フォローしているユーザーが話題にしているから(30.2%)が理由に挙げられています。Twitter上での話題に自分も乗っかって投稿したい、というモチベーションが働いているようです。

Twitter上のUGCに対して、企業はどのように反応すべきか

最後に、Twitterに投稿された自社の商品やお店についての感想(UGC)に、企業公式アカウントとして反応すべきなのかを調べました。

自分の投稿に企業アカウントが反応した場合の投稿意欲の変化

自分の投稿に企業アカウントが反応した場合の投稿意欲の変化グラフ

企業によるアクションがあった場合、もっと多く投稿しようと思う人が34.6%となり、もっと少なく投稿しよう(投稿しないようにしよう)と思う人の6.7%を大きく上回りました。

自分の投稿に企業アカウントが反応しなかった場合の企業に対する印象の変化

自分の投稿に企業アカウントが反応しなかった場合の企業に対する印象の変化グラフ

企業から反応があった場合と比較し、企業から何も反応がなかった時に、「印象が悪くなる人」の割合が増えており、かつ「印象が良くなる人」の割合も明らかに減っていることが分かります。

これらの結果から、全般的に企業によるアクションはTwitterユーザーに歓迎されており、企業は、自社に関するUGCを投稿したユーザーとより積極的にコミュニケーションを取ることで、さらにエンゲージメントを深めることができると考えられます。

Twitter×UGC影響度調査結果まとめ

今回の調査を通じて、Twitter上のUGCは購買に大きな影響を与えていることが改めて明らかになりました。

①日々の生活に身近なジャンルを取り扱う企業や、10代~30代までをターゲットとする商材では特に積極的にTwitter上でのUGC生成の促進や情報発信を行うべき

6割以上のTwitterユーザーが、Twitter上の情報をきっかけとして商品・サービスを購買した経験やお店や施設に来店した経験があります。年代別に見ると若い世代の方がよりその率が高く、10代・20代では約7割に及びました。

なかでも、食品・菓子や、飲料・酒類、化粧品・コスメ、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストアなど、日々の生活に身近なジャンルの商品やお店への影響が大きい結果となっています。これらのジャンルに該当する企業は、よりTwitter上で自社に関する情報が生まれるように、UGCの生成促進や企業からの情報発信活動に注力することで、結果につながりやすいでしょう。

②一般ユーザーからのUGC生成に注力を

Twitterをきっかけとした購買や来店のきっかけを最も作りやすいのは、一般ユーザーによるUGC投稿(57.8%)で、インフルエンサーや芸能人の投稿(49.4%)、企業アカウントの投稿(47.8%)よりも影響が大きいことが分かりました。

企業は公式アカウントで情報を発信するだけでなく、Twitterユーザーから積極的にUGCを投稿してもらえるよう、働きかけを行うことが必要です。

③一般ユーザーからのUGC生成にはキャンペーンの活用が有効

46.7%のTwitterユーザーが、購入した商品や来店したお店の感想をTwitterに投稿した経験があり、感想を投稿する理由としては、クーポンやプレゼントがもらえるキャンペーンをやっているから(43.0%)が一番多いことが分かりました。その他、良い点をより多くの人に知らせたい(41.1%)、Twitter上でトレンドに掲載された話題だから(35.9%)が続いており、思わず人に知らせたくなる商品・サービス作りや、トレンド化するような話題作り、ハッシュタグの工夫も重要です。

④企業公式アカウントは、UGCを投稿したユーザーと積極的にコミュニケーションを

企業公式アカウントから反応があった場合、34.6%のTwitterユーザーがさらにその企業に関連したUGCを投稿しようと考えることが明らかになりました。

企業公式アカウントは、自社に関するUGCを投稿したユーザーと積極的にコミュニケーションをとることで、よりエンゲージメントを深め、購買に影響を与えるUGCをさらに生成することができるでしょう。

本資料の完全版では、本記事でご紹介したデータの男女別/年代別などの詳細データのほかにも、

  • ・Twitter上の「どんな種類」の投稿が購買や来店のきっかけとなるのか(全体/年代別)
  • ・Twitterユーザーは、Twitter上の「誰」の投稿に対して「どんなアクション」を取っているのか
  • ・自分の投稿に企業アカウントが反応した場合の企業に対する印象の変化
    といった情報をご紹介しています。詳しくはダウンロードしてご覧ください。

▼本調査の完全版データ(PDFファイル)を以下よりダウンロードいただけます。