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”生活者を味方につける” Twitterプロモーション管理ツール「echoes」の強み、こだわり、今後の方向性とは?【事業責任者インタビュー】

echoesリニューアルにあたってのインタビューアライドアーキテクツ株式会社 プロダクトカンパニー Promotion事業統括部部長 井出修二朗

2018年3月にサービス開始以来、多くの企業様にご利用いただいているTwitterプロモーション統合管理ツール「echoes」。今回は、2019年11月の提供プランリニューアルを機に、事業責任者の井出に「echoesの強み、こだわり、今後の方向性」をインタビューしました。

”インスタントウィンツール”から、認知から売上向上までをフルカバーする”プロモーション統合管理ツール”へ

-まずはechoesのサービス概要と今回のリニューアルの内容を教えてください。

echoesは、もともと「インスタントウィン(当たり・はずれがその場ですぐ分かる)形式」のTwitterキャンペーンを提供するツールですが、リニューアルにより、Twitter上における企業プロモーションを統合管理できるSaaS型マーケティングツールへと進化しました。

商品・サービスの認知拡大からその理解、店舗集客や売上向上までを目的とした4つのメニューを用意しており、お客様のその時々の課題に適したメニューをご提供できることが特徴です。
また、これらのメニューを、お客様ご自身が管理画面から運用可能・使いたい放題でご利用いただける月額定額プランと、利用頻度や必要なサポート内容に応じて設計するカスタムプランの2つの形で提供しています。

工夫したプライシング、使いやすさにこだわった管理画面、カスタマーサクセスチームによる丁寧なサポートや施策ご提案など、お客様が中長期に渡って取り組みやすく、Twitterを介して生活者との繋がりの資産を拡大していけるようなシステムとサービスの提供にこだわっており、その点は多くの企業様からご評価いただいていると自負しております。
また、お客様のご希望に応じて、キャンペーン事務局や商品配送の代行など、セルフ運用では負担の高い業務もサポートしています。

echoesサービス概要

<4つのメニューの詳細>

・echoes RT
フォロー&RTに対してその場で抽選し、当選落選の自動返信(オートリプライ)を行うことで、インスタントウィン形式のTwitterキャンペーンが実施できるメニュー。
①商品・サービスの認知拡大 ②生活者との接点の維持が主な役割。フォロー&RTはTwitter上におけるキャンペーンのスタンダードで、容易にアクションしやすい形式のため、施策規模を出しやすく接触を最大化するのに向いている。

・echoes #Hashtag
フォロー&ハッシュタグツイートに対してその場で自動返信を行う形式のTwitterキャンペーンが実施できるメニュー。インスタントウィン形式にすることも可能。
③商品・サービスの理解 ④生活者による話題化が主な役割。ハッシュタグに訴求軸や話題となる切り口を絡ませやすく、企画性を高めて理解度を上げたり、ブランドイメージを醸成する目的に活用できる。RTと組み合わせて、規模を最大化させながらブランド理解を図るような施策も取ることが可能。

・echoes Coupon
RT、#Hashtag、Lightと組み合わせて⑤店舗集客・売上向上 の用途に活用できるメニュー。
TwitterのDMで送付可能な消込型デジタルクーポンを配布することで、店頭への送客を促進し、売上成果に繋げることができる。

・echoes Light
オートリプライ機能を持たない低価格版。定時のキャンペーンツイート投稿、応募ツイートの収集、抽選と当選DMの自動化ができるため、1回の成果は通常版より下がるものの、より低コストで中長期の取り組みがしやすいプラン。

-今までechoesはどのような企業が利用し、どのような成果が出ているのでしょうか?

2018年3月のサービス開始以来、食品、化粧品、日用雑貨などの消費財メーカー企業や外食、エンタメ、旅行、メディア、金融など、業界を超えてさまざまな企業様にご導入いただいており、成果向上を実現してきました。

例えば、echoesを使わなかった過去のTwitterキャンペーンとの比較でフォロワー数が10倍、キャンペーン合計のインプレッション数が30倍になった事例や、10万人規模のキャンペーン参加者を集めた事例、クーポン配布者の68%が実際に来店した事例などがあります。
詳しくは導入事例ページをご覧ください。

echoesインスタントウィンキャンペーン事例echoes導入事例ページ:さまざまな業界の「お客様の声」が多数掲載されている

Twitter上で”生活者を味方につける”

-ではここからは、echoesの提供を開始した背景や、こだわりについて教えてください。まず、echoesはどのような価値を提供すべく誕生したプロダクトなのでしょうか?

echoesは、企業のプロモーション活動において”生活者を味方につける”ことで成果と効率を高めることを価値として提供するプロダクトです。

スマートフォンが普及し、生活者のSNS接触時間が伸長し続ける中で、企業がその環境に最適なプロモーションをしやすくすることを意図して開発しました。
ひと口にSNSといってもさまざまな媒体が存在していますが、echoesでは現在、「Twitter」におけるプロモーションに特化し、Twitterにおいて生活者を味方につけることでお客様のマーケティング課題解決に貢献したいと考えています。

Twitterは、SNSの中でも特に「気軽に繋がる」ことができ、「話題が広がりやすい」という特長のある媒体です。この特長を活かして、生活者と繋がり、生活者と共に話題を広げていけるようになることを、私たちの言葉で「生活者を味方につける」と表現しています。スマートフォンやSNSの普及に伴い情報量は増大し、生活者の趣向はますます多様化しています。
そのため、広告の効率は下がり、企画・制作・運用の3つのコストが上がっていく課題を企業はこの先ずっと抱えていくことになります。

そこで私たちは、企業が「生活者とのつながり」を作りやすく、さらに「生活者を味方にしてその力を借りやすくする」ことで、広告効率の低下やコスト増を将来に渡って防ぎ、むしろ成果を向上できるようになることを目指しています。

echoesインタビュー井出:「Twitterはプラットフォームとしてもオープンで活用しやすく、マーケティングチャネルとしては活用次第でレバレッジがかかりやすいため、プロダクトが貢献できる幅が広いのも魅力」

-Twitterにおけるプロモーション形式として、なぜechoesは「インスタントウィン」をサービスの軸にしているのでしょうか?

スマートフォンに慣れている生活者にとっては、情報を処理する際に「瞬間に要不要の判断が付くこと」が極めて重要になっています。
特に企業発信の情報は、自分ごと化できるコンテンツ、もしくは得られるメリットが明確でないと、スルーされたり、途中で離脱する可能性が高くなっています。そのなかで、インスタントウィンはメリットが明確で、かつレスポンスがすぐにあるため、意識的に広告を見てもらい、アクションしてもらいやすい形式だと思います。

ただ、インスタントウィンという形式はあくまで成果を高める手法の1つでしかありません。今後Twitterの仕組みが変わっていく可能性もありますし、常に生活者の行動に合わせた最適な手法をご提供していきたいと考えています。

生活者とのポジティブな繋がりを広げ、中長期に渡って成果向上に貢献する

-他社のTwitterプロモーションツールと比較し、echoesならではの強みやこだわりは何ですか?

「生活者を味方につける」ためにコストが大きくかかってしまうのでは、広告効率を高めるという価値になりません。また、「生活者に応援してもらえる関係性」の価値を最大化するには、中長期視点を持って良い関係性を蓄積し、活用する取り組みを続けていくことが重要です。そこでechoesは、短期的な成果向上に貢献するだけでなく、中長期にわたって使いやすく、成果向上に貢献することを目指して、システム開発やサービス提供をしています。

まずシステム面では、お客様がセルフでも負担なく運用いただける管理画面にこだわっています。MA、広告管理、SNS投稿管理など、お客様によってはさまざまなマーケティングツールを使っていらっしゃると思いますが、「いろんな機能があっても、なかなか使いこなせない」ことも多いのではないでしょうか。よって、echoesでは「お客様が本当に必要な機能を負荷なく利用できること」を重要視し、利便性と利用負荷のバランスを取りながら追加開発を行うようにしています。

サービス面では、echoesご利用のお客様専任のカスタマーサクセスチームを組んでおり、お客様毎の状況にあわせて必要なサポートができる体制を整えています。システム利用における丁寧なサポート、お客様の手が足りない部分の業務代行、また弊社アライドアーキテクツが持つSNS活用のノウハウを活かした企画提案も行うことで、お客様の負担を減らして長期に頻度高く取り組むことができ、成果を出しやすいようにご支援しています。

弊社はTwitter認定広告代理店でもありますので、システムベンダーが提供する他サービスとは違い、Twitter広告と合わせてのご提案から運用までをサポートできることも、強みの1つです。

また価格面でも、お客様が中長期にわたって取り組みやすいものになるよう工夫しています。

echoes事業部echoes事業部の様子。セールス担当/カスタマーサクセス担当/開発メンバーが一体となり、日々お客様のTwitterプロモーションを支援している。

-echoesを長期にわたって使うことで、どのような成果の違いが得られるのでしょうか?

echoesは、ご導入いただくことで、今までTwitterキャンペーンを実施しても限定的だった施策規模を短期的にも大きく引き上げることが可能です。
ただ、Twitterのマーケティング活用においての価値は、短期的な成果だけでなく、プロモーションで得られた生活者との繋がりを、次のプロモーションでも「資産」として活かすことで、より「大きな成果」を「出し続けられるようになる」ことにあると思います。

実際に、弊社の実績では、長期利用をいただき、施策の度に成果指標の数値を伸ばしているお客様が多数いらっしゃいます。また、利用前と比較して、キャンペーンに関連しないオーガニック投稿のパフォーマンスも上がることが分かっており、常にポジティブな繋がりを広げ続けることにechoesが大きく貢献できていると評価いただいています。

このように、施策効果を向上するには年に1~2回の活用ではなく、より頻度高く定期的に実施いただくことで、生活者との繋がりをより大きく、より強固な繋がりにしていくことが重要だと考えています。

お客様の事業成長に貢献するサービスを目指して

-最後に、echoesの今後の方向性について教えてください。

まずは今後も成果を出すことと、企業担当者様の時間を可能な限り奪わないことの2点を追求していきたいと考えています。

「成果を出すこと」においては、現時点で、フォロワー数、インプレッション数やハッシュタグ投稿数などTwitter上で計測できるKPIと、全国規模の店舗数のある企業様の店頭集客に関してはかなり高い再現性をもって成果の向上に貢献できています。今後はWeb上で計測できるCV数、サーベイで計測できる態度変容、ターゲット属性が絞られるケースなどにおいても持続的に成果を上げていくことにチャレンジしていきたいと考えています。

「企業担当者様の時間を可能な限り奪わないこと」に関しては、まだまだ足りない部分が無数にあるなと思っているので、データを取るだけでなくお客様の声もしっかり聞き、より使いやすいサービスを追求していきたいと考えています。使いやすさと、多機能化や開発スピードはトレードオフの関係になることも多いので、レベルの高いバランスを保てるようもっともっと開発力を上げていきたいと思います。

echoesリニューアルインタビュー井出:「今後もechoesを、より使いやすく、成果にしっかり貢献するサービスに育てていく」

またそれに加えて、お客様の事業成長にも貢献できるサービスでありたいと考えています。

私は、これまで10年に渡って企業のSNS活用を支援する中で、マーケターの方が日々多岐に渡る業務を担うが故に、十分に顧客と向き合う時間が足りていなかったり、マーケティングの4PにおけるPromotionのみの活動に留まってしまっていたりと、本来やるべきと分かっている業務を後回しにせざるを得ないことで、中長期に事業成長するための戦略的活動ができずにいる課題を見てきました。

また同様に、複雑化するマーケティング課題に対応するために、支援側である広告代理店、制作会社においても業務負荷が高くなる、ワーク・ライフバランスの課題も多く見てきました。

その視点でechoesは、企業のマーケターの方が生活者を味方につけることで、安定して負荷低く施策成果が出やすい状態を作ること、またそれにより時間を作り、ProductとPromotionが戦略的に機能したマーケティングの実現や、より中長期的な事業課題に向き合えるようになることに貢献していきたいと考えています。手法論やフレームワークを導入するだけでは、現場で実際に起きている問題を解決することはできません。echoesのようなプロダクトを上手く活用いただくことで、マーケターやクリエイターが本来もっと時間を割くべき課題に取り組めるようになるのではと思います。

そして将来的には、echoesを通じてマーケターやクリエイター個人の力を最大限に発揮できる環境を作り、企業がマーケティングの力で競争力高く成長する、ひいてはそのような企業が多く生まれることで、生活者がその企業から生まれる価値を享受し、より豊かな社会になる…そんな世界を目指していきたいです。

echoesリニューアルインタビューチームメンバー一同事業部メンバー一同、お客様の事業成長に貢献するサービスを目指します。