2022.12.8
InstagramやYouTubeと並び、TikTokは企業のマーケティングツールとして欠かせない存在となりつつあります。
一方、いざTikTokに取り組もうとすると
「動画の作り方がわからない」「思ったよりも動画に反応がない」
といった運用課題が生じるケースも多いのではないでしょうか。
そこで今回はTikTokの運用のコツについて、事例も交えて解説します。
TikTok運用代行の費用相場や公式アカウントの作り方もご紹介するため、これからTikTokを始められる方はぜひ参考にしてみてください。
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TikTokは中国のBytedance社が提供している動画SNSで、スマートフォンを縦にしたまま動画を閲覧できるのが特徴です。
「誰が動画を投稿しているのか」よりも「1本1本の動画の面白さ」が重視される傾向にあるため、動画の中身次第では短期間で多くのフォロワーを獲得できます。
10代の利用率は62.4%、20代の利用率は46.5%と若年層に多く利用されているため、音楽やファッションなどトレンドが生まれる場所としても認知されています。
出典:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査|総務省
TikTokでは、AIがユーザーの興味関心を分析しており、流れてくる動画がユーザーによって異なります。
動画をスクロールするだけで次の動画に遷移するのに加えて、1本1本の動画も約60秒と短いため、「見始めたら止まらなくなって、気づいたら数時間経っていた!」という方も少なくないでしょう。
TikTokで動画が多く再生されるためには、アルゴリズムを把握して「おすすめ」に掲載される必要があります。
TikTokのアルゴリズムでは、次の5つの要素が重要です。
視聴完了率は、動画が最後まで視聴される割合を示す指標です。
「最後まで見てください」や「質問の答えは最後に紹介します」といった文言を動画冒頭で紹介するといった工夫が挙げられます。
視聴時間は、動画がどれくらいの時間再生されたのかを示す指標です。
動画が序盤でスクロールされてしまうと、「そのユーザーの興味・関心に沿わなかった」と判断される可能性があります。
エンゲージメントは、動画への「いいね」「コメント」「シェア」を指します。
ユーザーが「いいね」する目的のひとつは、後で見返しやすくするためです。
ユーザーの学びになるコンテンツなどを発信するとよいでしょう。
リピート再生数は、動画が繰り返し再生された回数を指します。
TikTokは、時系列に沿って投稿が並べられるInstagramやTwitterと違い、ユーザーの反応がよかった動画は繰り返し「おすすめ」に流れてきます。また、何度でも見返したくなる動画も、おすすめに表示されやすくなるでしょう。
同アカウントの動画の視聴回数は、そのアカウントの動画が再生された回数を指します。
ユーザーがひとつの動画をきっかけに、プロフィールへ飛び、過去の動画を再生することで、アカウントのフォロワーになってくれる確率が高まるでしょう。
TikTokを開始する際に、ターゲットの年齢・性別・職業・顕在/潜在ニーズを言語化しましょう。ターゲットが高校生であれば、視聴されやすい登下校時間に投稿するといった工夫ができます。
ポジショニングとは、アカウントのTikTok内での立ち位置です。
TikTokにはすでにコンテンツが溢れており、統一感のないものや誰に向けて発信しているのかわからないものは響きません。
例えば、グルメ系のアカウントの場合「地域×値段×シーン」でポジショニングするなどが挙げられます。
TikTokでは、動画が流れてきて最初の数秒間で「自分にとって有益もしくは面白い動画か」が判断されます。
ユーザーに問いを投げかけたり、「○○対決」と称して動画の最後に勝敗が分かる構成にしたり、最後のオチが気になるようにドッキリでスタートしたりと、できるだけ長く動画を見てもらえるような工夫が大切です。
TikTokのアルゴリズム上、「いいね」「コメント」が多い方が人気があると判断され、おすすめにも表示されやすくなります。
ユーザーの中には、TikTokの動画そのものではなく、コメント欄も合わせて楽しむ方も少なくありません。
どのようなコメントが来てほしいかを予測して構成を練るのと同時に、動画の最後で「コメントで意見を聞かせてください」といった文言を入れるのも効果的です。
TikTokのみならず、人間は何度も同じ対象に接することで親近感を覚えます(単純接触効果)。その効果を活用するには、TikTokに動画を定期投稿することが大切です。
最低でも週に3回投稿し、ユーザーにアカウントの顔や声、色味、デザイン、動画構成を覚えてもらいましょう。
何度かおすすめに表示されるたびに、ユーザーがそのアカウントに興味を持ってくれる可能性が高くなります。
近年、TikTokから音楽やファッション、ゲームなどのトレンドが生まれています。
特にTIkTokは動画投稿時に流行りの音楽をBGMとしてつけられるため、その音楽に合ったコンテンツを投稿すると興味を持ってもらいやすくなります。
流行りを知りたい方は、TikTokをしばらくチェックしてみるのが良いでしょう。
使いたい音源が見つかったら、その音源をタップし、「この楽曲を使う」を選択すれば動画を作成できます。
アサヒグループ食品は2022年5月にアカウントを立ち上げ、わずか4ヶ月で複数の投稿で10万回以上再生されており、中には100万回以上再生された動画もあります。
アマノフーズや和光堂ベビーフードなど同社複数ブランドの商品紹介の動画をメインに投稿しており、「私もこれにお世話になった!」とポジティブなコメントが多く届いています。
企業視点で商品の機能や魅力を詳しく伝えるというよりも、TikTokらしい音楽や表現方法に乗せて、「簡単に用意できる」などユーザー視点に立ったメリット訴求に徹している点が魅力のアカウントです。
アサヒグループ食品 TikTok運用担当者へのインタビューはこちら
▶TikTok1投稿で100万回再生!アサヒグループ食品 TikTok×ブランドコミュニケーションへの挑戦
Buymaは株式会社エニグモが運営する海外ブランドファッション通販で、TikTokのフォロワー数は3,000人以上です。
主に商品紹介動画をメインに投稿しており、1,000以上のいいねがついている動画もあります。アパレル関連商品を紹介している分、ポップな配色や文字アニメーションなど投稿のデザインにこだわりを感じられます。
商品をただ紹介するだけでなく、ランキング形式で「母の日」や「ホワイトデー」などシーズンに合わせた投稿もしています。
土屋鞄製作所は革製品のメーカーで、TikTokのフォロワーは6,000以上です。
商品紹介の動画のほか、革製品の手入れ方法やレザーバッグの雨対策など、ユーザーの学びになるコンテンツも多く投稿しています。
他のTikTokerとのコラボ動画も人気を博しており、再生回数は1万回を超えています。
ユーザーからも「めちゃくちゃ欲しい!」などポジティブなコメントが多く届いており、土屋鞄製作所側も積極的に返信しています。
TikTok企業アカウントに特別な作り方はなく、一般のユーザーと同じプロセスで運用をスタートできます。
①まずは、TikTokアプリもしくは公式サイトにアクセスします。
https://www.tiktok.com
② 「ログイン」をクリックし、登録・ログイン方法を選択します。
上記のいずれかで登録が可能です。
③ プロフィール等を入力し、「ビジネスアカウント」に切り替える
ビジネスアカウントとは、平均視聴時間や合計再生時間、フォロワーの属性など投稿動画の分析ができるようになるアカウントです。
「アカウント管理」から誰でも設定することができます。
画像引用:【公式】TikTokのビジネス(企業)アカウントとは?概要と作成方法をスクショ付きで解説|TikTok
TikTok運用代行とは、アカウントの設計からコンテンツの企画、投稿、改善を代理で実施してもらうサービスです。
自社にTikTok運用の知見やリソースがなく、ビジネスを伸ばす打ち手としてTikTokが有効打な場合は、比較検討してみるのも良いでしょう。
TikTok運用代行・コンサル会社を4つご紹介します。
アライドアーキテクツはSNSマーケティング領域で約17年間の実績を持つ企業です。TikTokを始めとしたSNSのアカウント戦略策定・運用支援から、SNS広告運用、SNSプロモーション、SNS上のUGC生成やマーケティングへの活用支援、SNS×動画プロモーションなど、幅広い支援を行っています。SNSへの深い知見と豊富な実績から、本質的なSNSコンサルティングを提供していることが特長です。
アライドアーキテクツのTikTok支援に関するインタビューはこちら
▶TikTok1投稿で100万回再生!アサヒグループ食品 TikTok×ブランドコミュニケーションへの挑戦
株式会社pamxyは、TikTokだけでなくSNSやECサイトなど包括的なマーケティング支援事業を展開している企業です。総フォロワー数180万人を誇る自社アカウントの確かな実績をもとにしたTikTokコンサルティングが期待できます。
Star Creationは株式会社スターミュージック ・エンタテインメントが展開するTikTok支援事業で、総フォロワー数は2億を超える500名以上のTikTokクリエイターが参画しています。
TikTokが日本に上陸する以前から、Bytedance社と協業していることもあり、TikTokに対して深い知見を持ったコンサルティングが期待できます。
CARAFUL株式会社はInstagram、Twitter、TikTokと主要SNSを網羅したプランニングに強みを持つ企業です。
TikTokクリエイター育成についてのマネジメント契約をTikTok公式と締結していることもあり、インフルエンサーを活用したプロモーション実績が豊富です。
TikTok運用代行の費用相場は「月額課金型」と「成果報酬型」で異なります。
月額課金型の場合、初期費用が約5〜40万円、加えて月額30万円~が相場です。
固定費用がかかる一方、TikTokのフォロワー数や再生回数が爆発的に伸びた際、TVCM並の影響を低価格で獲得できるメリットがあります。
成果報酬型の場合、初期費用や月額の固定費用がかからない一方、1フォロワー増加あたり100円、CVあたり数百〜数千円など、成果に応じて費用がかかります。
アカウントが伸びるほど支払う金額も大きくなりますが、固定費用を抑えながら、アカウント運用を任せられるという点が魅力です。
TikTokの運用のポイントや企業事例、運用代行について解説しました。
TikTokはコンテンツの中身さえ評価されれば、一気にフォロワーやいいねがつきやすいSNSです。その特性を利用して、TikTokで知名度を上げてから、商品を販売したり、YouTubeに移行したりといった戦略も考えられます。
「TikTokに取り組みたいが、社内にコンテンツ制作のノウハウがない」という方におすすめなのが、法人利用に特化した動画制作ツール「LetroStudio」です。単なるツール提供にとどまらず、専任の担当がつき、貴社のTikTok用のコンテンツ制作をサポートします。
TikTok向けのテンプレートも多数用意されているので、初心者でも簡単にTikTokにピッタリの動画が作れます。
LetroStudioは、現在無料トライアル中です。操作感や費用が気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
記事公開日:2022.12.13