2022.9.16
「最近Instagramのフォロワー数が伸び悩んでいる」
「Instagramでファンをもっと増やしたい」
このような課題に対し、有効な打ち手のひとつが「Instagramの保存数を増やす施策」です。
Instagramでは「いいね」や「コメント」「保存」をエンゲージメントと呼び、エンゲージメント率が高いほど影響力が高いアカウントと見なされ、よりおすすめに表示されやすくなります。
本記事では、なぜ保存数が重要なのか、そして保存数を増やすにはどうすればよいか、実例も用いて分かりやすく解説します。
おすすめお役立ち資料
Instagramアカウント設計・運用の見直しチェックシート
Instagramアカウント運用を始めたものの、なかなか先が見えない、購買に繋がらない...、そんな悩みを持つInstagramアカウント運用担当者のための「アカウント運用の手引書」です。
Instagramの保存数とは、フィードやリールに投稿したコンテンツがユーザーに保存された数を指します。
スマートフォンの写真フォルダに保存された数ではなく、Instagramアプリ内の「保存」アイコン(リボンのような見た目のアイコン)を押された数です(下画像参照)。
ユーザーは投稿をアプリ内で保存することで、好きなタイミングで見返したり、自分好みにグループ分けをしたりできます。
「保存される投稿=もう一度見返したくなる投稿、後で知り合いにシェアしたくなる投稿」と考えてもよいでしょう。
Instagramの保存数を確認するには、まず自分のアカウントをプロアカウントにする必要があります。
切り替える手順は次の2つです。
プロアカウントへ切り替えるとインサイトが見られるようになります。
インサイトとは、保存数やインプレッション数(投稿が露出した数)やプロフィールへのアクセス数などが表示される機能です。
Instagramの保存数が重要な理由は次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
Instagramを本格運用するにあたり、目標となるのはやはりフォロワー数やいいね数ではないでしょうか。
Instagramには膨大なコンテンツが投稿されているため、やみくもにコンテンツを作っても見てもらえません。
そこで、自分の投稿のうち保存回数の多いコンテンツの要素を抽出し、その要素を持った投稿をしていくという打ち手が有効になります。
ユーザーが保存する投稿=後で見返したくなるほど良いコンテンツだった、と考えられるからです。
要素は様々ですが、「画像・動画の構成」「色」「長さ」「文字の大きさ」「文字の多さ」といったデザイン的要素だけでなく、「流行りの情報」「役に立つ学び」といった情報の中身についての要素もあります。
例えば、料理レシピのコンテンツを投稿するアカウントを想定してみましょう。
単純に料理の写真とその分量を投稿しているコンテンツと、料理をしている手元を撮影し、「どんな切り方か」「どのぐらい焼けばよいのか」などが分かるコンテンツでは、伝わる情報量に差が生まれます。
このように、保存されなかった投稿と保存された投稿を見比べ、その違いを言語化することで、投稿の方向性が決めやすくなるでしょう。
Instagramを売上につなげるには、ファンの創出はかかせません。
ここでのファンとはフォロワーではなく、そのアカウントがおすすめする商品や世界観に対して共感し、強い興味を持っている方を指します。
フォロワーでない方であっても、投稿を保存して見返す回数が増えれば、次第にアカウントに対して興味を持ち、ファンになる可能性が高まるでしょう。
このように、興味のない事柄であっても複数回接触することによって興味を持つようになる現象を「単純接触効果」と呼び、マーケティングでも多用されています。
アカウントに強く興味を持っているユーザーを増やすことにもつながり、その結果Instagram経由の売上アップに貢献すると考えられます。
また、「保存」や「コメント」をしてアカウントに興味を持ったユーザー(Instagramアカウントに対してアクションを実行した人)に対し、Instagram広告を配信できるメリットもあります。
Instagramのアルゴリズム上、保存数の多い投稿は「ユーザーからのアクション・反応が高いコンテンツ」と評価され、発見タブやフィード、ストーリーで上位表示されるチャンスが高まります。
Instagramは、ユーザーにいかに長くInstagram内に滞在してもらえるかを重要視しているからです。
保存数が増えれば、フォロワー外のユーザーに投稿を届けやすくなり、新規フォロワーや保存数のさらなる増加が期待できます。
Instagramの保存数を増やすには、ユーザーの各行動フローに準じた戦略が重要です。
ユーザーは投稿を保存するまでに以下のような行動をするでしょう。
このような行動フローに即した保存数を増やす4つのポイントをご紹介します。
ユーザーに投稿を保存してもらうには、まず投稿を見てもらう必要があります。
投稿がユーザーの画面に表示される回数(インプレッション数)を増やす打ち手は様々です。
例えば、投稿頻度や投稿するハッシュタグの数、投稿の種類などが挙げられます。
Instagramには「フィード」「ストーリーズ」「リール」「Instagram動画」の4種の投稿方法があります。
株式会社KiraraMarketingの運営する「イエタッタ山口」のInstagramアカウントでは、フィードに動画を投稿したところ、静止画比較でインプレション数は26倍、プロフィール表示数2.7倍という結果につながりました。
本事例の詳細はこちら
▶【Instagramフィード投稿でインプレッション数が26倍、プロフィール表示数が2.7倍に向上】 静止画と動画の比較検証/株式会社KiraraMarketing|LetroStudio
法人が運営するアカウントで、上記4種の投稿方法においてその頻度をあげるためには体制作りが必須です。
リールの場合は必ず、ストーリーズの場合もメインは動画での投稿になりますが、動画制作にかける時間を短縮することでより効率的に運用ができるようになるでしょう。
法人に特化した動画制作ツールである「LetroStudio」には、Instagramに特化したテンプレートが多数用意されており、素人でも短時間で動画を量産可能です。
こういった動画制作ツールの導入や、社内での投稿制作チームの効率化によって、インプレッション数の増加につながるでしょう。
保存するということは、アカウントのコレクションから何度も見返したくなるのと同義です。
ユーザーが保存する動機としては、「今この瞬間に投稿内容をインプットできないものの、後でしっかり学びたい」「今度ここに行ってみたい。忘れないように保存しておこう」などが考えられます。
例えば食品系のアカウントの場合「簡単10分で作れるレシピ4選」や「手土産におすすめのお菓子3選」といったアイディアが挙げられるでしょう。
何度も見返したくなる投稿の作り方としても、多くの情報量を視覚的に分かりやすく伝えられる動画がおすすめです。
共立食品株式会社は、レシピ紹介を静止画から動画に切り替えたところ、それまでの3倍以上の保存数を獲得することに成功しました。
自分のアカウントで保存した投稿や保存された投稿に共通する傾向を探りましょう。
など、様々な要素が考えられます。
ペット用品通販事業などを展開する新日本カレンダー株式会社では、Instagramフィードに動画を投稿したところ、保存・リーチ数ともに静止画比較約1.8倍の結果につながりました。
静止画素材の強調したいメッセージにアニメーションをつけて動かすことで、ユーザーにより多くの情報を伝えることに成功しています。
保存を促すメッセージとは「この情報を忘れないように保存しておこう」や「いいね、保存よろしくお願いします」といった文言を、投稿の最後のページにつけることを指します。
投稿をしっかり見てくれたユーザーに対し、次にして欲しい行動を明示することで、より保存やフォローを促すことができるでしょう。
例えば、インテリア専門店を展開する株式会社迫田では、「保存して後から見る」という文言と共に、保存アイコンへの矢印やイラストを加えることによって、ユーザーに行動を促しています。
さらに「過去の投稿はコチラから」とプロフィールへの導線をつけることによって、アカウントに興味を持ってもらうユーザーを増やす工夫がなされています。
Instagramの保存数の重要性や、保存数を増やすためのポイントについて解説しました。
自分がInstagramで他人の投稿を保存する際に、「なぜ保存しようと思ったのか」「なぜこの投稿が目に止まったのか」を言語化することで、自分のアカウントにも応用しやすくなるでしょう。
Instagramのエンゲージメントを上げる運用ができているかを簡単にチェックできるシートを作成しました!
自社のアカウント運用の見直しに、今後の方向性決めに、ぜひお気軽にご活用ください。
記事公開日:2022.09.16