2020.12.10
海外に向けた商品・サービス情報発信においてSNSの活用は注目されていましたが、近年のコロナウイルスの影響により、オンライン上での発信・ファンづくりの重要性が高まった結果、海外向けSNSアカウントを立ち上げる企業が急増しています。
海外向けSNSアカウントを運用する上で、効率的に多くのユーザーに情報を届ける為には「動画」の活用が不可欠になってきます。
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今回は、海外向けのSNSアカウント立ち上げるにあたり、参考にすべき海外向けSNSアカウント、動画投稿をご紹介します。
多くの企業が海外に商品・サービスを販売していく際、SNSアカウントを立ち上げ情報を発信したり、生活者とコミュニケーションをとっています。
また、SNSでの発信を通してユーザーのコメントや「いいね」等もらうことができ、インサイト情報を分析することで、その国でのニーズを知りマーケットを把握するヒントを得ることもできます。
まずは、世界各国のSNS利用情報をご紹介します。
2020年の世界のSNSユーザー数は39憶6,000万人です。世界人口が77憶9,500万人、世界のインターネットユーザーが45憶7,000万人なので、インターネットを使っている人の約86%が何かしらのSNSを活用していることになります。
※参照:『Digital 2020 – We Are Social』
日本ではLINEが8400万人が利用しており最も活用されていますが、海外のSNS利用状況は異なります。
月間で最も活用されているのは、27憶4,000万人で「Facebook」、その次に20億人の活用で「YouTube」、「WhatsApp」「WeChat」「Instagram」「TikTok」と続きます。
特に、中国初のTikTokはライトに動画を共有できると若年層を中心に爆発的な広がりを見せています。
そして近年は海外向けのSNSアカウントを運用する際に、投稿の内容を動画にする企業が増えています。
SNS投稿で動画コンテンツを活用すべき理由は大きく以下の3つです。
参照:SNSの動画マーケティングを成功に導く4つのポイント〜10個の事例から読み解くSNS公式アカウントへの動画活用施策〜/SMMLab
世界でユーザ数が一番多いFacebookの幹部は、SNSプラットフォームは2021年までにはすべて動画になると予測しています。
画像引用:HubSpot:Facebookマーケティングより
動画にすることで、記憶に残りやすく、テキストや画像のみより商品・サービス情報も伝えやすくなります。特に昨今はTikTok等ライトな動画投稿SNSが世界中で活用され、SNSユーザーにとって動画がより自然に受信できるコンテンツとなってきています。
Instagramアカウント:@shiseido|Instagram
日本国内シェア日本1の化粧品メーカー、株式会社資生堂の海外向けInstagramアカウントです。資生堂は国内だけでなく、世界シェアも5位と世界中で知られた化粧品メーカーです。
投稿は色やテイストを統一し、魅力的に資生堂ブランドを表現しています。また、ストーリーズやフィードの投稿で動画を頻繁に投稿しており、テキストや画像では伝えにくい細かい世界観を伝えています。
上記のような動画は、端的なテキストを大きく中央に配置し目を引くだけでなくブランドメッセージを記憶に残りやすいカタチで伝えています。
Facebookアカウント:@uniqlo.au|Facebook
日本では誰もが知る、高品質なカジュアルウエアを低価格で販売し人気のユニクロの海外Facebookアカウントです。ヨーロッパ、欧米やアジア等に広く店舗を構え、世界中で人気のブランドです。
アカウントは、画像の投稿だけでなく適度に動画を挟み、ユーザーを飽きさせず商品、ブランドの魅力を効果的に伝えています。
動画は長々と説明するものではなく、1シーンにワンテキストでシンプルで見やすく、記憶に残りやすい表現となっています。
YouTubeアカウント:KING JIM - Global
Facebookアカウント:@kingjim.gl
株式会社キングジムは、オフィス用品や文具を販売する、日本を代表する文具メーカーです。海外の中国や東南アジア地域が中心に5つの法人を子会社として展開しており、海外事業を拡大しています。
文具は使い方等の説明が必要な商品が多く、商品の使い方や活用場面を動画にすることでわかりやすく説明しています。
説明テキストにはマーカーを引いて強調したり、特に強調したい部分は動くマーカー等エフェクトをかけることで印象に残りやすい動画となっています。また、シーンが変わるタイミングで横にスライドするアニメーションをつけたりし、メリハリもある素敵な動画になっています。
Facebookアカウント:Otafuku Sauce
Instagramアカウント:otafukusauce_global
オタフクソース株式会社は、1922年創業で、おなじみの「お好みソース」の他、だしやたれといった調味料を製造・販売しています。約22年前にアメリカに現地法人を設立して以来、中国、マレーシア、台湾、韓国といった国々で事業を展開しています。
主に日本食である「お好み焼き」や「たこ焼き」の作り方等をわかりやすく動画にし、発信しています。どれも1分ほどのレシピ動画であり、テキストを入れて見やすい内容になっています。
レシピ動画のトレンドとして、真上からの定点カメラで撮影し、コマ送りにすることでテンポよく見せる方法がありますが、どれもトレンドを抑えたわかりやすい動画となっています。
YouTubeアカウント:World Umami Recipes
味の素株式会社は、食品やアミノ酸、医薬品など、様々な事業をグローバルに展している企業です。1917年に海外展開を始めて以来、アジアを中心に30の拠点を構え、130を超える国と地域で商品を販売しています。
味の素株式会社は、食品やアミノ酸、医薬品など、様々な事業をグローバルに展している企業です。1917年に海外展開を始めて以来、アジアを中心に30の拠点を構え、130を超える国と地域で商品を販売しています。
SNSアカウントではレシピだけでなく、海外の向上の様子や海外に向けたメッセージ動画を配信し、商品の魅力だけではなく会社の雰囲気や魅力も伝えています。
一場面に1テキストとシンプルな構成で見やすく、また場面が変わるタイミングでフェードアウト等のアニメーションをつけることでメリハリのある見やすい動画となっています。
国内だけでなく、海外への展開でも重要となってくるSNSアカウントでの発信に是非動画を活用されてみてはいかがでしょうか。 ただ、動画を制作するとなると費用や制作時間、制作ノウハウ等が必要となり上手く活用できないことも多いです。
記事公開日:2020.12.10