モール前年比売上2倍！全タッチポイントで動画を活用した成果の裏側

株式会社カナック企画

カーAV取付キットのリーディングメーカーで知られる株式会社カナック企画。代表の鉄道好きが転じて生まれた鉄道グッズ事業「カナレール」ではお子様向けに鉄道・新幹線グッズの企画・販売を展開。子供だけでなく大人も楽しめるニッチでコア、ユニークな企画が盛り沢山です。
今回は広報戦略本部でプレスリリース及び「カナレール」のECサイト運営・クリエイティブ制作、SNS運用などご担当されている岡村右技様にお話を伺いました。

購入層の日常生活から媒体・施策選定

－現在注力されてる施策はどのようなものですか？

岡村氏：Instagram上の施策を注力しています。購買行動モデル“ULSSAS（ウルサス）”から、認知を広げるためにUGCを増やす活動をまずやろうと最初に決めたことで、今年は潜在層を増やす種まきの活動を強化しようと始めています。Instagramユーザー層と弊社の商品の購入層が合っている観点で、強化する媒体に関してもInstagramの配信は必然的でした。

またECはモール販売が中心ですが、楽天市場はレビューを見てから購入される方はやはり多いですし、購入する前にさらにInstagram内でもハッシュタグ検索をされている方も多いです。弊社のような十分に知られてないブランドだからこそターゲット層の利用が高い媒体に日常化できる情報を充実させることが重要です。

表現の疲弊と属人化の解消

－動画施策を強化された背景は何ですか？

岡村氏：SNSの表現方法が固定化され、一人でやり続けるには限界を感じていました。今までクリエイティブは静止画を中心に作成していましたが、アイディアが偏ってしまいネタ切れが常に悩みの種でした。かといって誰かに仕事をふることもできず、毎回同じようなテイストのものになりずっと悩んでいました。

そういった以前から悩みを抱えながら、時流もあり動画を見る層が明らかに増えていることから後押しされ、動画施策の強化に踏み切りました。

－LetroStudioを導入する前はどのように動画を制作していたのですか？

岡村氏：専門スキルを持った人が1～2名いたので社内の機材で撮影を行い、外注でナレーションをいれて作成してました。かなりリッチな動画を作成してましたが、時間も労力も拘束力も奪われ運用コストが一番の壁でした。認知拡大するために動画のクオリティよりも配信頻度を担保するために量の方が重要と考えていたので、運用コストをかけず手軽にできる方法はないかと模索していました。

－動画制作のワークフローがない中で体制構築される為に工夫されたポイントや目標指標はありますか？

岡村氏：社内で運用リソースを調整できたことが大きいです。これまで動画制作を人に依頼することはスキル的にも教育コスト的にも難しかったのが、LetroStudioはテンプレートがありパワポ感覚のUIで操作できサポートも定期的にしてくれるので、誰でも負荷をかけずに使えていることが大きいです。

教える必要がある場合、教える側の用意も力も伴うので、であれば自分でやっちゃえ！と結局そのままにすることも多いと思いますが、私が教えなくてもいいのは気が楽です（笑） 属人化されてる制作業務を人に渡せたらすごい楽だけど、なかなかその一歩ができないというのはどの担当者様も抱えてる悩みだと思いますので、今回導入ハードルが低く助けられました。

－実際にLetroStudioを使ってみていかがでしょうか？

岡村氏：直感的なUIUXでわかりやすく馴染みやすいです。あとは作成した動画はURLでクラウド上で共有できるのも、わざわざダウンロードすることなく手軽にできるのが負荷が掛からずありがたいです。

悩みの種だった投稿アイディアもテンプレートによって助けられてます。Instagramを日々運用しているとアイディアが疲弊してくるなど悩むポイントだと思いますが、テンプレートから投稿アイディアや表現方法を参考にできるので今では武器になっています。

InstagramのUGCを活用した商品レビュー紹介

－動画制作で気を付けていることやこだわりはありますか？

岡村氏：冒頭3秒のファーストビューは惹きつける魅力のあるものを必ず入れるように、キャッチ率を高める工夫を心がけてます。例えば、人のお写真を使う場合はできるだけ目線がこちらに向いている写真をファーストビューに使用したり、文字を入れる際には少ない文字量にし瞬時に読み取れるよう調整してます。

加えて、配色にも気を配っています。商品開発する上でもお客様との繋がりや、いただくご意見は会社として非常に大事にしているので、「親しみやすさ」と「ママに好まれるデザイン」に関してもあまり賑やかにならないよう配慮しています。

お客様との各タッチポイントに動画を活用

導線設計×定常配信でモール前年比売上2倍！

－実際にどのような媒体で利用されていますか？

岡村氏：現在はPRtimes、公式Instagramのストーリーズ・フィード、公式サイト、楽天市場ですが、商品発売前から購入までのタッチポイントとなる導線全てに動画を活用しています。

新商品発売前はPRtimesで活字と動画でリリース配信し、検索の受け皿としてInstagramのストーリーズも用意します。発売時はInstagramフィードで紹介し、プロフィールから公式サイトへ遷移された際の詳細情報、そこからさらに購入時は楽天市場に遷移するため、導線を考えタッチポイントとなる箇所のコンテンツを充実化をしました。

カナレール公式Instagram

－動画を配信し数値的な変化や効果はありますか？

岡村氏：モール全体売上が前年比で2倍以上に上がっています。どの要素が効いてるのか明確に判断するのは難しいですが、動画を各接点に置いたことがあってこその成果だと捉えています。
カナレールでは初めて広告配信も行いましたが、その判断をしたのもInstagramの投稿を定常的にコツコツやり続けることができたから次の打ち手を決める中で広告という思考回路になりました。仮に広告配信だけ行ったとしてもこの成果は得られなかったと思います。受け皿となる日々の投稿があることで広告を配信した際もフォロワー獲得に繋げられてますし、広告やInstagram経由で各サイトへの流入が増えたことが売上の伸びに繋がっています。点で施策を行っていたことが線となり相乗効果を発揮できたのは本当に嬉しい成果です。

私としてはこういった表現方法となる球をたくさん欲しいのです。今回その中の一つとして、すごい力を発揮してくださっているので、非常に感謝しています。

－LetroStudio導入を検討しているお客様へのアドバイスはありますか？

岡村氏： クリエイティブ制作に疲弊してる方、制作のリソース不足でお困りの方、教えるのがめんどうと感じる方は特に導入をおすすめします。時間効率が改善され自分が楽になれるのではないかと思います。

クリエイティブは人に依存してしまうところがあると思うので、誰でも動画が作れて自走できるようにすることは組織運営上、とても心強いと思います。他の事業部でも横展開でき導入後もサポートいただけるところが、教育コスト的にもコスパが良いと思います。