リピート通販業界を専門に、デジタル領域におけるダイレクトマーケティング支援事業を行う株式会社ワンスター。2008年の設立以来、コスメや健康食品を中心とした単品リピート通販業界において屈指の支援実績をお持ちの企業です。
同社は、かねてより数々の媒体や手法を駆使してデジタル広告の運用を行ってきましたが、現在は動画を活用した広告配信に取り組むことで、さらに成果を伸ばすことに成功しています。
今回は、デジタルDRM事業部クリエイティブ局において、コスメ領域のクリエイティブディレクターを担っている加藤 敦 氏、山本 若菜 氏に、動画を活用した広告配信を強化している背景や、LetroStudio導入により得られた成果についてお話を聞きました。
-動画を活用した広告配信を強化している背景を教えていただけますか?
加藤氏:SNSやニュースサイトをはじめとした各媒体で動画の掲載面が増えてきたことが背景にあります。
動画は「絵が動く」という特性上、各媒体の掲載面の中でも比較的大きめの場所に掲載されることが多いことが特徴です。そのため、必然的にお客様の目に留まりやすく、効率も良化しやすいと言えます。
総務省による令和二年の発表で「今後2025年には契約回線ベースで46%が5G契約になる」との予測もあり、今後は広告だけではなくウェブマーケティング全体におけるコンテンツの動画化が進んでいくと考えられます。このような背景から、当社としても動画を重要視しています。
(左)加藤 敦 氏 株式会社ワンスター デジタルDRM事業部クリエイティブ局
(右)山本 若菜 氏 株式会社ワンスター デジタルDRM事業部クリエイティブ局
-「動画での広告配信」という新しい手法に挑戦することで、一時的に効率が悪化するリスクもあるかと思います。実際に、まだ動画広告に取り組めていない企業も多いです。そのような中、御社はなぜ動画での広告配信強化に踏み切れたのでしょうか?
加藤氏:新しいことでも「まずはやってみよう」という精神が、当社の基本スタンスだからです。
また、動画と言っても最初から全部を作りこむのではなく、静止画広告として勝っているクリエイティブの一部を点滅させるなど、簡易的なものでも良いから「まずは動画のフォーマットに取り組んでみる」ところからスタートしました。
「点滅させただけで何が変わるのか?」という方もいらっしゃるかと思いますが、実際に結構成果は変わるんですよ。動画広告に取り組む入り口として、まずは静止画でPDCAを回し、静止画の当たりが出たらその一部を動かして動画化するというやり方はおすすめです。
動画の場合はまだ新しい掲載面であることも多く、各媒体を利用するユーザーにとっても新鮮な体験なので、効率が良化しやすい傾向にあります。各媒体で動画用の新しい掲載面が出てきたら、スピード感を持ってまずは取り組んでみるのが良いと思います。
-動画広告への注力を進める上で、課題はありましたか?
加藤氏:動画広告用のクリエイティブ制作リソースの確保です。動画をもっと増やしたい一方で、なかなかその体制を整えることができませんでした。
当社には、動画の撮影から(Adobeなどの)動画編集ソフトを使ってクリエイティブの制作まで行えるチームがありますが、小さなチームのため、動画広告に取り組むクライアント数や商材数が増えるに連れてリソースがひっ迫してしまいました。
そこで、デザイナーでなくても動画を作れる体制を整えることで動画クリエイティブを量産したいと考え、LetroStudioを導入しました。
-なぜ、デザイナーの追加採用ではなく、動画制作ツールの導入を選んだのですか?
加藤氏:動画を作れる人材を増やすことも考えました。ただ、世の中にはWebCMなどの動画を作れる方はたくさんいますが、当社が必要とするようなWeb広告用の動画制作ノウハウを持っている方はまだ少ないのです。
当社の中で広告用動画に特化した人材を一から育てていくのも難しいですし、再現性も乏しいです。
それであれば、ディレクター自身が手を動かして動画を作れるようになる方が早いと考え、動画制作ツールという手段を選択しました。
-LetroStudio導入後、動画制作時間は短縮されましたか?
山本氏:LetroStudio導入前に比べて、動画制作のスピードが格段に上がっています。今までは、静止画をちょっとだけ動かしたり少し点滅させたりするだけでも、社内の制作チームに対応してもらうため、3~4営業日は待たなければなりませんでした。
今はディレクター自身の手で動画を作れるようになったので、静止画をちょっと動かす、点滅させるくらいであれば、30分程度で用意できるようになりました。Web広告に特化したテンプレートやスタンプも豊富に用意されていますし、それを組み合わせるだけでかなりのバリエーション数を自分ひとりで作れます。
-LetroStudioの使い勝手はいかがですか?
山本氏:入社して2ヵ月目の頃に初めてLetroStudioを触ったのですが、特にデザインの知識がない私でもスムーズに使うことができました。直感的に理解しやすいUIだと思います。
加藤氏:編集の自由度がとても高いところも、使いやすいです。例えば、クライアント様から「ここの位置を少しだけ上げたい」「この部分の色彩度を少しだけ下げたい」などのリクエストをいただくことがあります。他のツールだとテンプレートから変更する自由度が少なく、「できません」の一言で終わってしまいますが、LetroStudioでは「少しだけ移動する」「少しだけ色を変える」などを、自由度高く対応できます。
特にコスメ商材ではブランドイメージを大切にするクライアント様も多いです。
LetroStudioを使えばブランドイメージを損なわずに動画を作成できるので、とても助かっています。
動画を静止画として切り出す機能も便利ですね。例えば4シーンある動画であれば、4枚の静止画として切り出すことができます。静止画のクリエイティブを作るのにも重宝しています。
-LetroStudioを導入して得られた定量的な成果を教えてください。
山本氏:LetroStudioを活用して作った動画が当たったことで、それまで毎月700~800万円ほどだったクライアント様からの預かり予算を、1媒体だけで最大3,000万円ほどにまで拡大することができました。そのほとんどをLetroStudioで作った動画広告で獲得しています。
それまで配信していた静止画と比較して、平均CVRが3.5倍以上も改善しました。一つの広告だけでなく、リタゲ、デモグラ、類似配信など、配信手法に関係なく平均してこうした成果が出ているので、静止画ではなく動画というフォーマットが成果向上に寄与したと判断できます。
この動画クリエイティブは、私が新卒入社して半年くらいの時に作りました。経験に関わらず価値を生み出せるのも、LetroStudioのすごいところだなと思っています。
-静止画と比較して、動画にはどのような傾向・特徴があると思われますか?
加藤氏:動画は静止画に比べて比較的摩耗しにくい感覚があります。動画は、まだ静止画ほどインプレッションが出にくいからではないでしょうか。その分CPMは高くなる傾向にありますが、大きな掲載面に出やすいので、ムダ打ちは少ない印象です。実際に、動画からLPに流入するユーザーの方がCVRが高くなる傾向にあります。
静止画よりもインプレッションの母数、クリック母数、出稿金額が少なくても見極めしやすいのが動画の強みとも言えます。
-LetroStudioで作った動画広告を、具体的に何の媒体で活用していますか?また、どれくらいの本数を制作しているかも教えてください。
加藤氏:主にLINE広告、Facebook広告、Yahoo!広告で活用しています。本数はクライアント様により異なります。最初は3本程度から始める企業様もいますし、月200本程度制作しているクライアント様もいます。
-動画広告のPDCAは、どのように回しているのですか?
加藤氏:LetroStudio導入前は、動画広告のPDCAを回すうえで、例えば動画の冒頭、中盤、終盤のオファーなど、どの要素が当たったのか分からないのが課題でした。
LetroStudioでは、要素を分解した上での検証を楽に行うことができます。動画のシーンごとに区切られたブロックをドラッグ&ドロップするだけで順番を入れ替えることができますし、テキストや色、エフェクト、素材などの入れ替えもスピーディーに対応できます。動画検証のスピードを圧倒的に早められているからこそ、より成果につなげられていると感じています。
-これから動画をどのように活用していきたいか、お聞かせください。
加藤氏:EC通販では、お客様と持てる接点がWeb上のLPや記事のみに限られてきます。動画は、そうした顧客接点をよりリッチにしていく上で、さまざまな可能性を秘めていると思います。
また、媒体毎のトレンドやお客様の傾向はどんどん変わっています。昔は、商材のボトルが正面を向いていないクリエイティブなんてあり得ないという時代でしたが、今はお客様がロゴを隠して手にもっているUGC風のクリエイティブが当たったりします。
この業界には一定のセオリーがありますが、そのセオリーそのものが変わっていくのもこの業界の特徴です。余計な固定概念は取っ払って、今のデジタルネイティブ世代の感性を取り入れていきたいです。
-最後に、LetroStudioの導入を検討している方に向けてアドバイスをお願いします。
山本氏:LetroStudioは、とにかく使いやすいツールです。Photoshopなどを使ったことがなくても直感的に操作できます。
加藤氏:今まで動画をやったことがない、素材もそんなに持っていない…という方こそ、LetroStudioの導入をお勧めしたいですね。今まで使っていた静止画を簡単に動画化することができるため、新たに素材を用意する必要もありません。各媒体にあわせたテンプレートやサイズ展開が用意されており、動画から静止画に切り出すこともできます。広告運用者にとって、導入して絶対に損がないツールと言えると思います。
また、今回お話に上がったLetroStudioでは、現在無料トライアルを実施中です。
是非実際にLetroStudioの管理画面を触って、動画を作成してみてください!
記事公開日:2022.06.09
LetroStudioは「パワポ感覚×柔軟な制作機能」「媒体別の勝ちトレンドを反映した1000以上のテンプレート」と「広告×SNSに精通した専任コンサルタントの1to1支援」が特長の動画制作ツールです。
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