導入半年でLINE広告への出稿額が2.7倍！ファインドスターに学ぶ、勝率を上げる動画広告の“打ち手”

2009年より日本・アジア圏の企業に対してデジタルマーケティングやECの支援を行い、現在17のグループ会社を展開するファインドスターグループ。

事業会社としての株式会社ファインドスターでは、コスメや健康食品、アパレルなど様々な領域のEC事業社をはじめとするクライアントのデジタル広告の運用を行っています。

同社は、特にLINE広告において動画クリエイティブを活用した広告が高い獲得成果を上げていることから、より規模を拡大することを目指して、LetroStudioが提供するLINE広告専用の動画クリエイティブパッケージ「エルスタ」を導入しました。その結果、たった半年で某化粧品メーカーのLINE広告への出稿額を2.7倍に伸長させることに成功しています。

今回は、クリエイティブ本部　マネージャーの湯本 絵里加氏にLetroStudio導入により得られた成果について詳しくお話を聞きました。

デザイナーのリソース不足が動画広告拡大の壁に

ー動画での広告配信を強化されている背景を教えてください。

湯本氏：ファインドスターは、もともと同封・同梱広告事業を強みにしており、デジタル領域においては後発の企業です。

「デジタル領域におけるファインドスターならではの強みを作れないだろうか」と考えた際に、これからますます需要が高まると想定される「動画」というキーワードが挙がりました。実際にお客様からも「なかなか自社で動画のPDCAが回せない」というお話をよく聞いていましたので、動画による広告配信を強化することになりました。

株式会社ファインドスター　クリエイティブ本部　マネージャー　湯本 絵里加氏

ー動画による広告配信はLetroStudio導入前も行っていたのでしょうか？

湯本氏：はい。社内のデザイナーがAdobe Premier Proで一から作成した動画を使って広告配信していました。

ーLetroStudio導入前の課題を教えてください。

湯本氏：対応できるデザイナーの数が少なかったため、静止画など他の制作もある中で動画を制作しスピード感をもって検証を回すのは、工数的にかなり厳しかったです。

社内のリソースがどうしても足りない場合は動画制作ができる会社に外注もしていましたが、費用、質、時間やコミュニケーションの面で課題がありました。

コストを優先してパートナーを選ぶとクオリティがついてきませんし、クオリティを重視するとコストがかかります。社内のデザイナーのようにスムーズにやりとりするのが難しいですし、良いパートナーを見つけるのにも時間をかける必要があります。クリエイティブに付けたい微妙な動きを言葉で説明する難しさも感じていました。

4営業日→1時間で10本制作可能に。ノンデザイナーによる動画の量産が実現

ー今回LetroStudioを導入してみていかがでしたか？

湯本氏：操作がとにかく簡単なことに驚きました。ノンデザイナーでも、パワポ感覚でやりたい動きを直感的に付けることができます。

スタンプ機能は特によく使っています。同じようなスタンプの動きを一から作ろうとするとかなり工数がかかりますが、LetroStudioではただ貼り付けるだけのワンアクションなので、本当にありがたいです。スタンプを付けるだけでも、クオリティがグッと上がると思います。

ー動画制作にかかる工数はどれくらい削減されましたか？

湯本氏：社内のデザイナーが一から動画を制作する場合、依頼から完成まで4営業日程度はかかっていましたが、LetroStudio導入後は、2～3時間程度で10～20本くらい作れるようになりました。1本当たり10分程度しかかからないものもあります。これによって検証のスピードを圧倒的に速めることができました。

案件をよく理解しているディレクターやアシスタントディレクター自身が動画を作れるようになったことも大きいです。一から案件の説明をせずにすぐに制作に入れるため、チェックフローを簡素化できました。その点も、工数削減の一つの要因となっています。

現在は、ほぼ外注なしで動画を作れる体制を構築できています。

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ー現在はどの媒体でLetroStudioで作った動画を広告配信していますか？

湯本氏：LINEを中心に、Facebook、Instagram、YDN、スマートニュース、TikTokなど幅広い媒体で利用しています。弊社で取り扱いのある媒体はほぼ網羅している状態です。

また、記事LPに挿入するGIFアニメの制作にも活用しています。「MP4からGIFへのフォーマット変換機能」など、広告担当者に嬉しい機能が備わっているのが助かりますね。

ー現在LetroStudioを使って月間どれくらいの本数の動画を制作していますか？

1案件あたり、平均して月間50～60本、多いものだと月間100本程度の動画を制作しています。制作スピードが上がったことで、動画を量産できるようになっています。

導入半年でLINE広告への出稿額が2.7倍に伸長。その“打ち手”とは

ーLetroStudio導入により得られた定量的な成果を教えてください。

湯本氏：LINE広告の運用を行う某化粧品メーカー様の案件で、「静止画バナー広告」と「LetroStudioで制作した動画広告」を比較したところ、「LetroStudioで制作した動画広告」が平均CTR1.75倍、CVR1.8倍と好調な結果を得ることができました。この半年でLINE広告への出稿額も2.7倍に伸ばすことができています。

実はこれまでLINE広告が伸び悩む時期があり、社内でも課題となっていました。今回、LetroStudioが提供するLINE広告専用の動画クリエイティブパッケージ「エルスタ」（※）を活用することで、正直ここまで改善できるとは思っていませんでした。高い成果につながって、とても嬉しく思っています。

ー大きく出稿額を伸ばせた要因をどのように分析していますか？

湯本氏：この某化粧品メーカー様の場合は、第一ステップとして、もともと静止画で見つかっていた勝ちパターンを活用できたことが大きかったと思います。要素の一部を動かすことで簡単に動画クリエイティブを作ることができ、配信面を広げることができました。

静止画に反応する方と動画に反応する方は全然属性が違うと考えられるため、静止画だけでは獲得数の上限が見えている場合でも、要素を少し動かして動画にするだけでまた違う層からの反応を得ることができます。同じクリエイティブをベースにした獲得件数を最大化させる意味で、大変有効なやり方だと捉えています。本案件では、さらにその次のステップとしてUGC風の動画やもう少し長尺の動画に取り組み幅を広げていきました。

PDCA速度を上げられた点も高い成果につながった要因だと考えます。Web広告は、勝ちパターンが見つかるまでにどれだけのスピードで入れ替えられるかがカギになります。

LetroStudioを使うことで、動画制作時間を短縮できるだけでなく、LetroStudio専任担当者によるサポートや動画広告に関する最新トレンドをまとめた「月刊LetroStudio」を通じて動画制作に関するノウハウや技術を蓄積することもできます。これらの点が検証スピードの改善および高い成果につながったと考えています。

エルスタが提供する動画テンプレートの一例

ー動画を制作する際に気を付けていることを教えてください。

例えば、

• ・イラストやモデルさんの素材を使用するときは、人による好き嫌いが生まれないように、あまり個性的なものを選ばないようにする。
• ・テキストにつけるアニメーションは、テキストの内容を想起させるような動きのものを選ぶ（「ふんわり」というテキストであればふわっとした動きのアニメーションを付ける）
• ・商品パッケージの色にあわせて背景やテキストを選ぶ。色数を増やしすぎない。

のように、素材の選び方やアニメーションの付け方、色の選び方などにこだわっています。クライアント様によって求められるレベルが異なりますが、LetroStudioではこうした細やかな調整もしやすいので助かっています。

ー動画広告の検証を回す際のポイントを教えてください。

検証はいつも2軸で回すようにしています。

一つ目は細かな要素の検証です。例えば背景の色だけ変える、テロップの一つの文言だけ変えるなど、変数を極力少なくしてA/Bテストを繰り返します。もう一つは、デザインが大きく違うなど、全く異なるパターンの検証です。

変数を少なくしてどの要素が良かったのかを見極めていくやり方が王道だと思いますが、細かい検証を繰り返していても爆発的な改善が見込めない場合もあります。小さな検証を重ねながら大きな検証も同時にやっていくのがポイントだと思います。

また、一度「勝ち」と判定した要素にも定期的に見直しをかけることが大切です。時期や媒体などさまざまな組み合わせで変動しますので、一度結果が出ても常に疑いを持つようにしています。

「動画広告と言えばファインドスター」を目指して

ーこれからの動画を活用した広告配信への展望を教えてください。

湯本氏：今後も動画広告のニーズはますます増えていくと考えられます。まだまだ「動画広告に強い」と自信を持って言える会社は多くないと思いますので、「動画広告と言えばファインドスター」と言ってもらえるように、これからも広告運用の質やスピードを磨いていきたいです。

ー最後に、LetroStudioの導入を検討中の方へアドバイスをお願いします。

湯本氏：LetroStudioは間違いなく動画制作コストやリソースの削減につながるツールです。

そして何よりすごいなと思っているのは、LetroStudioを使う中で「ここはこうなったらいいな」と伝えたものが実装された経験を何度かしている点です。開発／機能アップデートのスピード感が速いので、使えば使うほど使いやすくなるツールだと感じています。

「LetroStudioをとにかく使い倒す」を追及していくと、おのずと成果につながってくるのではないでしょうか。