動画広告にチャレンジしたい!でも検証のやり方がよく分からない。他社はどんな風にPDCAを回しているか知りたい…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、全世界で累計100万台の販売実績を誇るマッサージ機「BODY PIXEL」のプロモーションに動画広告を活用している株式会社クライムアップの代表取締役CEO 柳 晋司 氏に、実際に出稿したクリエイティブの実例をもとに、ABテストで検証している項目や成果につながるPDCAの回し方について教えていただきました。
※本記事は2022年4月19日にアライドアーキテクツ株式会社が開催したセミナー「実は知らない動画広告クリエイティブの検証パターン大公開!CPA50%改善を実現したPDCA戦略とは?」の内容を編集したものです。
-広告の運用体制を教えてください。
私たちクライムアップは、全世界で累計100万台の販売実績を誇るコンパクトマッサージ器「BODY PIXEL」の販売を行っています。主な販売経路はオンラインであり、現在はWEB広告を活用した新規顧客獲得に注力しています。
株式会社クライムアップ 代表取締役CEO 柳 晋司 氏
以前は、クリエイティブの制作も含めて代理店に広告の運用をお願いしていましたが、なかなか小回りが利かないジレンマがあったため、クリエイティブの制作から運用まで、すべてインハウスで行う体制に切り替えました。
現在は、インハウス運用の強みを活かして、時間帯や曜日によって広告予算を臨機応変に変更したり、一つのクリエイティブに対して細かくセグメントを設定したりと、細やかでスピード感のある運用を行っています。
株式会社クライムアップが販売するコンパクトマッサージ器「BODY PIXEL」。
-動画広告に取り組み始めたきっかけは?
インハウス運用を行うにあたり、クリエイティブを効率的に制作する方法を模索していたのですが、その中で動画制作ツール「LetroStudio」に行き当たりました。
LetroStudioには広告に特化したテンプレートが多数用意されており、デザイン知識がなくてもすぐに広告が制作できること、柔軟に編集ができるため私たちが大切にしている細やかな運用スタイルにも合っていることから導入を決定し、本格的に動画広告に取り組み始めました。
-動画広告ではどのような項目を検証していますか?
静止画では「テキスト訴求、画像、色、レイアウト」が主な検証項目ですが、動画はそれに加えて「尺、シーン数、テンポ、エフェクト、アニメーション」なども検証項目になります。
同じ訴求・画像・色・レイアウトだったとしても、動画のテンポやアニメーションの付け方など、「動画としての作り方」でも効果が大きく変わってくるんです。
動画広告は静止画広告に比べて検証項目が多いため難しい面もありますが、その分改善の余地も大きいので、一つ一つ細かく要素を分けて、成果につながる項目を検証しています。
-具体的な検証例を教えてください。
実際に出稿したクリエイティブのABテストの結果を8つご紹介します。
これまでは、肩こりや腰痛でお悩みの方に向けた商品であることを訴求していましたが、より既存のマッサージチェアからの「乗り換え」を強調するテキストを2種類用意し、テストしました。
その結果、以前の訴求に比較し「乗り換え」訴求の方が成果が良く、なかでも「乗り換え続出」の方がより反応が良いことが分かりました。
背景に季節感を持たせたクリエイティブが勝利しました。
BODYPIXELは季節商材ではないため、クリエイティブにその時々のフレッシュさを出さないと飽きられてしまうのだと分析しています。LetroStudioにある季節毎のテンプレートを活用して、クリエイティブに季節感を出すようにしています。
オファーの色は背景色と同系色が良いのか(ブルー)、目に留まるビビットカラーが良いのか(ピンク)、背景色の補色が良いのか(オレンジ)でテストし、オレンジが勝利しました。色を変えるだけで成果は10~30%も変わってきますので、カラーバリエーションのテストはとても重要だと考えています。
背景色×帯の色のかけあわせをテストし、季節にあわせたカラーを使用したクリエイティブが勝利しました。
Facebook広告とInstagram広告で利用しているクリエイティブに「4:5」の画角を加えたところ、広告の全体効率が15%程度改善しました。「4:5」はスマートフォンでもっとも大きく表示される画角であり、広告の視認性が上がったと考えています。
動画のシーン数は「4」が勝利しました。BODY PIXELは商品のパーツが多いため、4シーンを使った方が情報が伝わりやすかったと考えられます。
ただし、テンポを良くするために1シーンあたりの秒数を短くすること、シーン数が多くても「30%OFF」など一番伝えたいことを最初に持ってくることは大事だと思います。
動画の尺は「25秒」が勝利しました。最後まで視聴いただける割合も高かったです。
通常、広告で25秒は少し長いのですが、BODY PIXELは動きやパーツの多さが特徴の機能性商材のため、尺が長くても機能がしっかり伝わる動画が成果につながったのかなと考えています。
スタジオで撮影した素材を活用したクリエイティブと、自分でスマホで撮影した素材を活用したクリエイティブでは、「スマホ撮影」が勝利しました。
実際のユーザーが撮ったような「UGC風」のクリエイティブがSNSのフィードになじみ、ユーザーから受け入れられやすかったのではと思います。
-動画クリエイティブの継続使用/出稿ストップを判断する際のルールは?
動画クリエイティブは1週間に1回の頻度で見直しをかけています。その時点で想定するラインより超えているものは残して、基準に満たないクリエイティブは差し替え対象にします。
広告の出稿をスタート後、1~2日ですぐに結果が出るわけではないので、1週間程度は様子を見ています。CV数やCPCに加え、オークションの競争度やフリークエンシーも注視しています。1週間たって1コンバージョンも出ていない場合は、すぐにストップします。
-静止画や動画クリエイティブのストック数は?
常時5つくらいの広告グループを運用しており、一つの広告グループに3パターンくらいのクリエイティブを用意しています。その成果を見ながら、良いクリエイティブがあれば横展開パターンを作成し、成果が出るクリエイティブがなければ一から新しいクリエイティブを追加するやり方を取っています。
-広告運用におけるチーム体制は?
クリエイティブ制作担当、広告運用担当、レポート担当と私の4人体制で運用しています。広告成果を記録するシートは毎日書き込んで状況を共有し合い、会議の場では「その結果を踏まえてどうするか」という未来の話にフォーカスしています。
-広告成果を上げるためのコツは?
小回りの利くチームでスピード感をもってPDCAを回すことです。きれいなクリエイティブを作ることが目的ではないので、あくまで成果にこだわってクリエイティブを継続的に検証し続けることが大切だと考えます。
LetroStudioには広告に最適なテンプレートや素材がたくさん用意されているので、短い時間でクリエイティブを量産できます。レスポンシブな広告運用に最適だと思っています。
ただいまLetroStudioでは、無料トライアルを実施中です。
是非この機会にLetroStudioの管理画面を触って、テンプレートや素材の種類には何があるのかを確認してみてください!
記事公開日:2022.06.06
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