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SSKセールス株式会社

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良い商品は良い消費者の声から生まれる。インスタグラムモニターの声を商品開発に活かす【老舗食品メーカー/SSKセールス株式会社】

sskインタビュー 集合写真(左から)SSKセールス株式会社 マーケティング部 部長 秋山 秀樹氏、マーケティング部  江藤 美悠氏
アライドアーキテクツ株式会社 モニプラファンブログ事業統括部 営業部長 亀田 明日花、
モニプラファンブログ事業統括部 カスタマーサクセス部 丸山 泰生

SSKセールス株式会社は、「シェフズリザーブスープシリーズ」など家庭で美味しく簡単に食べられるレトルト食品や水産・果実缶詰などの加工食品等を製造・販売する老舗の食品メーカーです。

モニプラファンブログ(以下 モニログ)を活用して消費者の声を定期的に収集、商品開発に活かしている同社に、サービス導入の背景や活用方法など詳しくお話を伺いました。

Topics

消費者の声を大切にした商品作りを目指して

-まずはじめに、御社の事業内容とマーケティング部の業務内容について教えてください。

弊社は、鈴与グループの食品事業会社として設立された清水食品株式会社を前身にもち、ツナやサバなどの水産商品、果実・農産商品の製造販売から始まり、現在では、温製・冷製スープ、和風総菜、パスタソースなどの調理品も手掛ける食品メーカーです。

現在の家庭向け商品の一番の主力は「シェフズリザーブスープシリーズ」として製造・販売しているレトルトスープです。温かいスープだけでなく冷たいスープも提供することで、年間を通じてご家庭にスープを提供できることが、弊社の一番の強みだと思っています。

私たちマーケティング部では、これら商品の企画・開発のコントロールから、販売促進・広告宣伝まで幅広い業務を担当しています。開発、生産、営業など様々な部署と連携しながら、一番最初に発案するところから、実際に商品として形にして世の中に広めるところまで、全体を見るのが私たちの役割です。

マーケティング部が一番最初のコンセプトワークから関わることで、「その商品コンセプトをお客様に伝えるにはどんなコピーが良いか?」「どんなパッケージが良いか?」など、きちんと消費者目線を反映しながら商品作りをすることを大切にしています。

-世の中の声をきちんと反映しながらの商品開発にこだわっていらっしゃるのですね。

はい。例えば、弊社の現在の家庭向け食品の主力である「シェフズリザーブスープ」は、取引先のスーパーマーケットさんとの会話から生まれた商品なんです。

家庭で食べるスープというと、どうしてもコーンスープやクラムチャウダーなど、温かいスープを想像しますよね。ですから、夏場はどうしてもスープ売場に足を運んでくださるお客様の数が減ってしまうという課題がありました。

ただ、消費者目線で考えると「夏場に食欲は落ちても野菜はしっかり取りたい」ニーズはあるんです。冷たい野菜飲料などで野菜を摂取しても、それは食品という感覚ではありません。

そこで、「野菜をしっかり食べられるような冷たいスープ」を朝食として提案すれば、この両方が解決できるのではないかという発想から、このシリーズが誕生しました。

sskセールス インタビュー(左から)SSKセールス株式会社 秋山 秀樹氏、江藤 美悠氏

-そのような商品開発やリニューアルはどれくらいの頻度で行っているのでしょうか?

商品の種類によって異なりますが、半年や1年に1回はリニューアルしています。特に、新規カテゴリの商品ですと、発売時に100パーセントのつもりで出したとしても、必ず改善すべきところが出てくるんですよね。

食品業界はどこも同じではないでしょうか。特に、カップ麺や菓子類、飲料などはリニューアルの回転が速く、商品を販売した瞬間から次のリニューアルに向き合わなければいけないほどのスピードで動いています。

「消費者目線を反映させた商品のリニューアル」を頻度高く行わなければいけない。一方で、食品メーカーは、スーパーマーケットなどのお取引先を通じて消費者に商品に届けるため、生の声を収集しにくい…これは弊社に限らず、食品業界全体に共通する課題だと思います。

モニログのアンケート機能をフル活用、低コストで高頻度に消費者の声を収集

-モニログをご導入いただいて約2年が経過しました。アンケート機能を中心にご利用いただいておりますが、モニログも「消費者目線を踏まえた商品作り」の一環として活用されているのでしょうか?

はい。やはり自社だけでは考えが凝り固まってしまい、消費者とずれてくるところもありますので、モニログを通じて、お客様がどのようなところに不満があるかを聞き、商品の課題の抽出と改善に活かしています。

例えばパッケージの開け方一つを取っても、メーカーと消費者の間にはずれがあるんですよね。消費者は「パッケージが開けにくい」だけでも買いたくないんです。そして、お客様がそのように不満を感じる瞬間が一度でもあると、もう二度と買っていただくことができません。

アンケートを通じてそんな課題を見つけ、一つずつ改善を積み重ねていくことが商品力に繋がっていくと考えています。

例えば、以前レトルトのパスタソースを販売する際に、レトルトパウチの温め方を湯銭のみにするか、電子レンジにも対応させるかで、社内で意見が分かれたことがあったんです。パスタの麺そのものはいずれにせよお湯を沸かしてゆでるわけですから、その時に大半の人はもう一つのお鍋で湯銭でソースも温めるから電子レンジは使わないのでは、あるいは麺と一緒のお鍋でソースを温める人も多いのでは、という意見が上がりました。

ところが実際にモニログでアンケートを取ったところ、「鍋が二つない」「ワンルームマンションで一口しかコンロがない」という方もいて、電子レンジ対応にきちんとニーズがあることが分かったんですよね。自分の生活では鍋を二つ使っているのが当たり前ですが、それを当たり前と思ってはいけないんだな、と。

ですので、現在はモニログを通じて頻度高く、消費者の声を収集するようにしています。

sskセールス 秋山様SSKセールス株式会社 秋山 秀樹氏

-モニログ導入前は、どのように消費者の声を収集していたのでしょうか?

弊社社員や、その家族・友人を対象に試食をお願いすることが多かったです。しかし、弊社の関係者に頼むと会社や知っている社員に対する遠慮が生まれてしまうのか、よい結果に傾きやすいという課題がありました。私たちとしては悪い意見こそ出していただきたいのですが、それがなかなか出てこないのです。アンケートの回収に時間がかかるという課題もありました。

かといって、調査会社にアンケートを頼むと、今度は調査費用の問題が発生します。内容次第ですが、ウェブ調査だけでも1回数万円、サンプルを試食いただいた上で評価いただき、ある程度信頼度のあるデータを取ろうとすると1回100万円以上はかかってしまいます。

低コストで定期的にWEBのフォームを使ってアンケートを実施し、さらにそのアンケートを通じて、弊社の商品を試していただいた方がファンになってくださるような施策があるといいな…と探していた中で出会ったのがモニログでした。

アライドアーキテクツ インタビューアライドアーキテクツ株式会社 モニプラファンブログ事業統括部 カスタマーサクセス部 丸山 泰生
モニプラファンブログ事業統括部 営業部 亀田 明日花

-モニログ導入後、御社の消費者の声を収集するプロセスにどのような変化がありましたか?

今までと比較し、かなり頻度高く消費者へのアンケートを実施できるようになりました。弊社の商品をお送りして実際にお召し上がりいただき、味を見ていただくタイプのアンケートだけでなく、商品の使い方についてなどの気軽な質問のアンケートも行っています。あっという間にアンケートを作成・回収・集計できるので、大変便利です。

-モニログでのアンケート作成時に気を付けていることはありますか?

ご回答いただく負担をなるべく少なくするために、5分程度で選択肢でお答えいただけるアンケートにするよう気を付けています。ただし、最後の自由記述式回答のところだけは思いっきりオープンにし、不満点、悪いところを率直に書いていただけるように工夫しています。

モニターのレシピ投稿を取引先への営業や自社ホームページに積極活用!コスト削減も

-モニログで「レシピ投稿」も募集していらっしゃいますね。こちらについても詳しくお聞かせいただけますか?

はい。弊社では、商品の卸先にレシピもあわせて提案することが多いので、その際にモニログの皆さんからいただいたアイデアを参考に「今はこんなものが流行っていますよ」「こういう組み合わせ面白くないですか?」といったご紹介をしています。季節感に合わせたレシピをタイムリーにいただけるので、とても助かっています。

また、頂いたレシピは、同じくアライドアーキテクツさん提供のツール「Letro」(※)を通じて、ホームページにも活用しています。

(※)Letroとは:
Instagram上にあるUGC(ユーザーコンテンツ)の活用を軸に、御社のマーケティングチームの一員としてクリエイティブ制作から検証を高速で実行。 UGCを収集、サイト内活用、広告クリエイティブへの活用、効果測定までを一気通貫でご支援するプラットフォームです 。

sskセールス モニプラ ugc「クラムチャウダーを使ったアレンジレシピ募集!https://monipla.jp/ssk/201811/」より

今までは弊社マーケティング部内の社員が、自分で料理を作って写真を撮って、レシピを作成していたんです。今ではモニログの皆さんから頂いたアイデアを元にレシピ作成ができるので、この業務にかかる時間や、食材・撮影などのコストも削減できるようになりました。

-モニログでのレシピ投稿募集時に気を付けていることはありますか?

一人一人のInstagramやブログの投稿をよく見ることです。ご飯の写真や、食品のアレンジレシピなどを投稿していらっしゃる方を選ぶようにしています。

sskセールス 江藤様SSKセールス株式会社 江藤 美悠氏

サポーターと一緒に物づくりを

-今後モニログで取り組んでみたいことはありますか?

試食会の開催など、モニターの方と直接お会いできる場を作ってみたいです。食品メーカーが実際の消費者の方とお話しする機会はなかなかありませんから、とても貴重な機会になると思います。また、そのような方々と定期的に繋がり、弊社を応援いただけるサポーターとして一緒に物づくりをしていけるような取り組みにも挑戦したいですね。

私たちの思い過ごしだけで商品作りをするのではなく、今後も消費者の声を大切にし、消費者の希望を形にしていくことでよりよい商品ができる、そう信じています。