SNS×動画で、漫画ファンの輪が広がる。株式会社文藝春秋がコミックのプロモーションに動画を活用する理由

株式会社文藝春秋のコミック編集部は、SNS上でのコミックのプロモーションに動画制作ツール LetroStudioで制作した動画を活用しています。

今回は、株式会社文藝春秋 コミック編集部の久恒 萌 氏、君島 佳穂 氏に、LetroStudioで動画を制作する時に気を付けていること、SNSにコミック動画を投稿して得られた反応やLetroStudioの使い勝手についてお話を伺いました。

SNS上でのコミックのプロモーションに動画を活用

－お二人の担当業務を教えてください。

私たちは主にコミックの編集業務を担当しています。文藝春秋には宣伝を専門とする部署もありますが、コミック編集部は小さい編集部ですので、編集部員が書籍の宣伝も担当しているんです。最近はSNSで漫画の情報を集める方が多いので、SNS上でのプロモーションに力を入れています。

（左）「悪役令嬢バトルロワイヤル1」（小川 夏、岩咲 兎夢子著）
（右）「悪いのはあなたです2」（ふせでぃ 著）

－今回、SNS上でのコミックのプロモーションに動画を活用しようと思った理由は？

最近、Twitterで動画形式でのコミックの広告を見かける機会が増えてきたなと思っていました。YouTubeで漫画を見る方も多く、特に若い方の間では動画を見ることが習慣になっていると感じます。

また、静止画だと画像や文字で情報を伝えるのにある程度のボリュームが必要ですが、動画であれば短時間で視覚的に伝えることができます。情報を見る方にとって、動画の方がより負担が低いのではないかと考えました。

動くコミックに作家・ファンが歓喜、SNS拡散の原動力に

－LetroStudioを使って制作した実際の動画をご紹介ください。

2つご紹介します。まず1つ目は、「悪役令嬢バトルロワイヤル1」（小川 夏、岩咲 兎夢子著）のプロモーション動画です。LetroStudioを使って1.5時間くらいで作りました。コミックのJpegデータから動画に使うコマを切り抜き、その素材をLetroStudioに流し込み、アニメーションをつけて仕上げています。

このようなコミックの場合は、読者の方が期待する「お決まりのストーリー展開」があるんです。今回の動画も、コミックの中からその展開が伝わりやすいシーンを抜き出してまとめました。

また、SNSのタイムラインに流れてくる動画は、全体の尺があまり長くなく展開も早い方が見やすいのではと考え、短い尺で複数のシーンをテンポよく切り替えるように意識しました。

もう一つは「悪いのはあなたです2」（ふせでぃ 著）のプロモーション動画です。

キャラクターの顔を描くのが上手な作家さんの作品なので、一コマ目以外は顔のアップが描かれたシーンを選び、短い尺の中でできるだけキャラクターの個性が伝わり、インパクトのある動画になるようにしました。

－動画をSNSに投稿した際の反応はいかがでしたか？

作品によって差があるので単純な比較は難しいですが、動画の方がフォロワーからの反応は良かったと思います。静止画の投稿よりも、動画の方が一つの作品のようなイメージでコメントしていただけるのかなと感じました。

また、何より嬉しかったのは、作家さんが動画のプロモーションをとても喜んでくれたことです。作家さん自身がSNSで何度もリツイートしてくださり、それを見た作家さんのファンの方も喜んでくれて、拡散力を上げることができました。

LetroStudioで動画の制作時間が短縮、思い立ったらすぐ動画を作れるように

－LetroStudioの使い勝手について、感想をお聞かせください。

テンプレートやエフェクトが幅広く用意されていたので、初めてでもサクサク作ることができました。

これまでも、外部の制作会社に依頼してコミックのプロモーション用の動画を作ったことはありましたが、どんな動画にするかの打合せから実際に動画が納品するまでに、やはり2週間くらいはかかっていたんです。

LetroStudioがあれば、思い立った時にすぐに動画を作ることができます。書籍の素材が揃うのがプロモーション開始前ギリギリになり、あまり時間がないような場合でも、焦る必要がなくなりました。

－これから、動画をどのように活用していきたいですか？

SNSと相性が良い作品については、今後も動画を積極的に活用していきたいです。また、目的によって長尺・短尺の動画のパターンを作ったり、動画を最後まで見たらプレゼントに応募できるキャンペーンを開催したりと色々な挑戦をしてみたいですね。

－最後に、LetroStudioの導入を検討されている方へ、コメントをお願いします。

LetroStudioは、初めての方でも本当に簡単に動画が制作できるツールです。気軽にチャレンジしてみることをお勧めします。