株式会社日テレ7
2020.12.9株式会社日テレ7
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-まずは御社の事業内容や、前田様のご担当業務について教えてください。
日テレ7は、「テレビを超えろ」というスローガンのもと、日本テレビの番組出演タレントとのコラボ商品企画など、次世代型ショッピングポータル事業を行なっている会社です。
私が所属する事業本部では、主に新規事業の立ち上げを担っています。昨年12月には日本テレビの地元・新橋の活性化を目的とし地元町会・商店会・自治体とともに「新橋SLビール」を販売するなど、これまでの事業の枠にとらわれない新しい事業開発に取り組んでいます。
こうした取り組みの中で、新たに始めた事業が、お客様の定期購入を前提とした「リピート通販事業」です。私はそこで立ち上げたスキンケアブランド「白萄しずく」の企画から販促まで担当しています。現在はテレビ通販を中心に、ネット通販でなどデジタルでのマーケティング・販促活動に取り組んでいます。
-「白萄しずく」の開発や販売において、特にこれまでと違って苦労された点はどういったところでしょうか?
今までもテレビ通販用の商品開発を行ってきましたので、商品企画開発経験は今回のリピート通販事業でも活かせたと思います。
ただ、今回立ち上げた「白萄しずく」は、従来のテレビ中心の販売方法ではなく、主にネット通販で展開することを想定していました。また、「リピート購入」を念頭に置いた商品展開はこれまで経験のないことであり、ノウハウが少ないネット通販において、リピート通販型商品の売り上げをどう伸ばしていくかについては、手探りで進めてきました。
-ネット通販とテレビ通販とでは具体的にどのような点が異なるのでしょうか?
大きく異なるのは、お客様のご購入スタイルの違いです。
テレビ通販の場合は主に番組をご覧いただいているときにお電話で受付を行います。そのため、リピートで商品を購入するというよりは、出会い頭にご購入いただく場合が多い傾向があります。よって、効率的に売り上げを上げていくためには1回あたりの購入金額を上げることが大切であり、白萄しずくの場合はスキンケアを3点セットにして販売しました。
一方ネット通販はお客様のタイミングで来訪し、ご購入いただくことができます。リピート通販事業を始めるにあたり、ネット通販を選んだのもそのためです。お客様のリピート購入を目的としておりますので、ECでは商品の購入ハードルを下げてその後の定期購入やリピート購入につながりやすい3点トライアルセットを販売し、そちらのご注文をたくさんいただきました。
-そして今回の「白萄しずく」ではモニプラファンブログをご活用いただきました。どのようにご活用いただいたかお聞かせください。
「白萄しずく」は2020年6月に発売しましたが、アイディアが出たのは販売から1年以上前になります。商品発売前の開発段階から、モニプラファンブログを活用しました。
まず、化粧水とクリームの試作品がそれぞれ2種類できた段階で、モニログのユーザー100名様に試してもらい、ご意見を聞く調査を実施しました。
イベント詳細:https://monipla.jp/ntv7/20190910/
このモニター調査では、商品の使用感だけではなく、容器の種類やブランド名についての意見も収集しました。ブランド名は候補として社内で上がっていた5つの案の中から、どのブランド名が商品のイメージとマッチするかを選んでいただきました。容器に関しても、社内で3種類まで絞り込んだ中から、どの容器が好みかもご回答いただきました。
-100名のモニターさんが「好みだ」と答えた方の試作品や、ブランド名や容器の種類は、実際に採用されたのでしょうか?
ブランド名でいうと、複数案あったうち「白萄しずく」はアンケートでもっとも人気だった名前です。実は私自身は別の案を推していたのですが、数値として可視化されたので納得ができました。(笑)
また、実際に販売する商品も、アンケートで人気だった方の試作品を商品化しました。
-100名モニター実施後、実際に対面でのモニターさんをオフィスにお呼びし、商品座談会を実施されていますね。
商品発売の8ヶ月前に「スキンケア座談会」を実施し、10名のモニターさんに弊社にお越しいただきました。この座談会は、モニターさんに目の前で商品を使ってもらい、率直な感想を知ることが一番の目的でした。
-実際に対面でのモニターさんの反応はいかがでしたか?
アンケートの質問では知ることが出来ない反応を得ることができました。
例えば、クレンジングでは、1人のモニターさんから「クレンジングのテクスチャーが柔らかすぎて、汚れが落とせている実感が湧かない」というご意見をいただきました。他のモニターさんからも同じ意見があったことから、クレンジングジェルのテクスチャーをもう少し硬くしようと決めました。
スキンケア商品は世の中に溢れており、商品スイッチが起こりやすい商材でもあります。そのため、もしお客様が少しでも商品に違和感を持てば、リピート購入にはつながらないと考えています。
今回、「ジェルが柔らかすぎて汚れが落ちた感じがしない」という意見をもとに、実際の販売前に商品を改良したので、お客様の「買わない理由」を1つ排除できたと思います。
-なぜそこまで「ユーザー目線」にこだわって商品開発されたのでしょうか。
こだわったと言うよりは、そうせざるを得なかった、に近いですね。(笑)
私達は化粧品メーカーではありませんので、より良い商品を作るためには自分たちだけではなく、「実際に使用する人」からの意見が欠かせません。
商品のターゲット層でもあるモニターさんから得られた感想は、将来のお客様が持つ感想だと思います。弊社ではモニターさんを「将来のお客様」として捉え、正直な感想をもとに商品開発に取り組んでいます。
-また発売2ヵ月には、「撮影モデル」としてモニターさんにご協力いただいています。
はい。発売の2ヵ月前、販促に使用する素材の撮影のために、「撮影モデル」としてご協力いただける方を募集するイベントを企画しました。しかし撮影を予定していた時期に国内でも新型コロナウイルス感染症の流行が問題となり、モニターさんをお呼びしての撮影は実現しませんでした。
イベント詳細:https://monipla.jp/ntv7/20200327/
そこでご協力いただけるモニターさんに、ご自宅でお写真を撮影していただきました。いただいたお写真は、現在広告LP内に活用しています。モデルアサイン費用を抑えつつ、撮影が難しい状況下でもクリエイティブの素材を確保できたことはとても良かったです。
-実際に商品を発売し、その反響などははいかがですか?
現在はテレビ通販とネット通販を併用しながら販売しており、おかげ様で大きな反響をいただいております。
モニログでも、完成した商品をようやくモニターさんにお試しいただくことができました。お使いいただいたモニターさんには、多くの人に広めて貰えるよう、SNSへのレビュー投稿もご協力いただいています。
-商品開発から販売後の口コミ拡散まで、モニログをフル活用いただいてるんですね。
はい。商品の企画段階、発売前の改善、モデルのご協力に到るまで、「白萄しずく」はモニターさんのおかげで完成した商品です。
同時に、商品の良さを広めてくれる弊社の「サポーター」としてご協力をいただいています。これらはモニログだからこそ実現できた施策だと考えています。
-最大限にご活用いただけて嬉しいです!最後に、モニプラファンブログをご検討中の企業様にひとことお願いいたします。
モニログを活用して良かったと思うことは2つあります。
1つ目はユーザーさんが前向きにご協力していただけるところです。商品開発にご協力いただいたモニターさんは皆さま誠実で、商品のことを一緒に真剣に考えてくださいました。まさに日テレ7の社外サポーターのような存在だと思っています。
2つ目は、コンサルティング担当者さんのサポート体制です。特に、世の中がリモート勤務体制となって、社内外問わず、コミュニケーションが取りにくくなっていた時も、電話やメールにてスムーズにご対応いただけました。
また、ツールの使い方だけではなく、弊社のマーケティングを一緒になって考え、イベント企画のご提案をいただけたのもすごく助かりました。他のサービスと比べても、サポート体制は圧倒的に素晴らしいと思います。
ありがとうございました!