モニプラファンブログ(以下モニログ)のファンサイト・オブ・ザ・イヤー2018(以下FOY2018)でUGC賞(※)を受賞したのは、世界の一流品から日本の伝統工芸品まで、さまざまな種類の食器やテーブルウェアを販売する「ノーブルトレーダース株式会社」です。

同社は、モニターによるUGCを、「商品を体験した生活者ならではの切り口で、自社制作では思いつかない着眼点のコンテンツ」として、WEBサイトや店舗での商品説明などにフル活用しています。また、UGCを集める際も、単純に商品を渡して投稿してもらう、という形ではなく、過去の商品体験者の方に再度投稿してもらい新しい切り口のUGCを生み出すなど、独自の工夫をしています。同社のUGC活用手法について詳しくお話を伺いました。

       (※)UGC(User Generated Contents)とは
企業ではなく、一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのことを言います。 最近はInstagramなどSNSに投稿された写真や動画などが UGCとして注目されています。

モニターInstagram写真二次活用ノーブルトレーダース株式会社 営業部 インターネット課 長谷川様

Topics

「お客様に伝わる商品の表現」を大切に

-まずは御社の商品の概要と、現在のマーケティングにおける基本方針を教えてください。

弊社は、「ようこそ、食卓のミュージアムへ」をコンセプトに、世界の一流品から日本の伝統工芸品まで、様々な種類の食器やテーブルウェアを取り扱うセレクトショップを運営しており、現在は250を超えるブランドの取り扱い、30万点ほどの在庫があります。

マーケティングやPRにおいては、これらの豊富な種類の商品を「お客様に伝わる言葉で表現すること」を重視しています。

ファンの新たな視点がマーケティングのヒントに

-モニログを導入したきっかけを教えてください。

弊社がモニログに参加したのは今から7年前、2011年の11月のことでした。弊社はもともとブランド洋食器を中心に取り扱っているのですが、ちょうどその頃、オリーブオイルや紅茶などの食品カテゴリーで新規に取扱いを始めるブランドが増えることになり、お味の感想などユーザーさんの感想を直接お伺いしてみたいとなったことが利用のきっかけでした。

ノーブルトレーダースモニターファンブログファンサイト「ル・ノーブル ドットコム」ファンサイト(https://monipla.jp/lenoble/)

-その後、現在に至るまで約7年間の間、モニログを継続してご利用いただいています。その理由を教えてください。

皆様の使用後の感想のお声はもちろん、記事に沿えてあげられる素敵なお写真の数々や、弊社では思いつかないような新たなコーディーネートのご提案をいただけることが、弊社がモニログを継続して利用している理由です。特にその写真のクオリティの高さや、新たな視点にはいつも感動させられています。

弊社がファンの皆様に試していただいているのは主に弊社のオリジナル商品です。

まだ商品の打ち出し方が決まっていない時など、ファンの皆様の声をヒントにしています。仕入れの担当者からも「モニログには質の高いユーザーさんがいらっしゃる」という信頼があるため、新商品が出たら、仕入れ担当の方からモニログに出してくれないか、と相談を受けることもあります。

また、新商品だけでなく、従来から取り扱っている商品に関しても、季節に合わせたコーディネートをしてくださるので、お客様の画像や言葉を利用して、新しい情報として発信できています。

弊社の社内だけでは出てこないような新しいアイディアが頂戴できるのも魅力です。例えば、グラスをモニターいただいた時などに感じるのですが、ただ飲み物を注ぐだけでなく、ゼリーや前菜をグラスに入れて盛り付けるなど他の使い方もご提案いただけるので、新たな切り口の訴求が可能になっています。

UGCを自社サイトや店舗説明などにフル活用

-ファンからの使用後の感想や画像などのUGCを、具体的にどのように活用していますか?

商品の具体的な実用例として、ファンの方のUGCを、自社サイトや店舗での説明、POPなどにフルに活用しています。特に店舗では、店舗スタッフに支給しているタブレットに、商品ご案内画像として、ファンの方に投稿していただいた画像がたくさん入っていて、店舗スタッフがお客様へのご案内に使用しています。ファンの皆様のお写真を活用することで、数えきれないほどある商品画像を豊富に用意できますし、また、お客様には商品購入前にリアルな使用風景をご想像いただきやすくなりました。

ノーブルトレーダースファン投稿二次活用ノーブルトレーダース株式会社が日本総代理店を務める「ダ・ヴィンチ クリスタル」の“LILIUM(リリウム)”
シリーズ紹介ページ。モニログのファンが投稿した画像とテキストをコンテンツとして掲載している。

「この商品はとても素敵だけど、実際には、どんな料理を盛り付けたらよいのだろうか?」「自分に使いこなせるかな?」「この食器は和食にも合うのかな?」といった、お客様のリアルな疑問に対して、「普段使いでお料理を盛ったらこのようなイメージになりますよ」という具体的なご提案ができています。

弊社でも、もちろん撮影はするのですが、どうしても形式ばったスタイルや、決まりきったパターンになってしまうことがあります。また、ファンの方のように、「お手持ちの食器とあわせるとこんな感じになる」という提案は、弊社にはなかなか難しいことです。

また、ファンの皆さまにモニター商品をお送りすると、色んなパターンで料理を盛り付けたりしてくださいますが、これを自社でやろうとすると、スタジオ、カメラマン、コーディネート担当の手配…など多くの時間とコストをかけなければなりません。自社コンテンツを、時間をかけずに、低コストで獲得できるという点でも、大変助かっています。

-よいUGCを集めるために、工夫していることはありますか?

単純に商品を渡して投稿してもらう、というだけではなく、過去の商品体験者の方に再度投稿してもらい新しい切り口のUGCを生み出すなどの工夫をしています。

よく実施しているのは、過去に体験した商品と、今回お渡しする商品の二つを組み合わせたテーブルコーディネート画像の投稿の依頼です。そういったUGCがあると、お客様は「これとこれを組み合わせると、食卓が華やかになる」というイメージを持てます。

-最後に一言、今回の受賞に対するメッセージをお願いします。

私自身もファンとしていくつかの企業さまに登録し、商品をモニターしたことがあります。その際に感じたのは1つの商品を試し、記事を書くということは非常に時間と労力がかかるということです。イベントの参加自体はファンの皆様の自由意思ではありますが、モニターの記事をご投稿いただいた方には、いつも心から感謝しております。

今回の受賞をきっかけに、この7年間を振り返ってみましたが、ファンサイトを通して本当に多数の皆さまとご縁ができたと思っております。

人気ブロガーになりレシピ本を出版された方、東京店舗に訪ねて来てくださった方、京都・長岡京店での文化セミナーがきっかけでポーセラーツ教室に通い始められたとおっしゃられる方…、これからもファンの皆様との絆を大切に、新しいファンの皆様との出会いに期待して、ファンサイトの運営に努めてまいります。