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シマダヤ株式会社

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ファンとの絆を武器に、シマダヤのネットマーケティングへの挑戦【シマダヤ株式会社】

シマダヤ インタビュー
(左)シマダヤ株式会社 マーケティング本部 商品企画部 古川 修一氏
(右)シマダヤ株式会社 マーケティング本部 商品企画部 菊池 祐二氏

モニプラファンブログ(以下モニログ)のファンサイト・オブ・ザ・イヤー2017(以下FOY2017)で銅賞を受賞したのは、「流水麺」をはじめとする麺類の製造を手がけるシマダヤ株式会社のファンサイトです。もうすぐ90周年を迎える老舗シマダヤは、そのブランド力から商品の認知度も高いが故に、「ネットマーケティングについては出遅れ感があった」と言います。しかし、商品開発に欠かせない「お客様の声」を、広い年齢層でさらに収集したいという理由からモニログを導入。アンケートの他にも、東京・大阪でのリアルイベント開催など、積極的にモニログを活用されていらっしゃいます。ネットマーケティングに取り組んだ感想や、モニログに熱心なファンが多い理由などをおうかがいしました。

目次

ネット調査では得られない生活者のリアルな「声」

-御社で「流水麺」をはじめ、家庭用ではチルドや冷凍食品、業務用では冷凍麺の製造をされています。現在、販売促進においての課題などはありますか。

 関西方面における認知度の向上が課題ですね。自社の商品は、北海道、九州、沖縄を除いた全エリアで販売をしているのですが、メインは主に関東圏。西へ行けば行くほど認知度が低くなる傾向があるんです。今後は関西方面を含めて、全国への販路拡大を狙いたいと思っています。

-モニログの運用はマーケティング本部商品企画部が担当されているそうですが、部署のミッションやコンセプトを教えてください。

コンセプトはお客様へ美味しい笑顔をお届けすること。お客様によろこんでいただける商品がテーマです。商品開発にはお客様のご意見を積極的に取り入れながら研究しています。例えば、「付属のスープの袋が開きづらい」というご意見があれば、どんな袋にすれば開きやすくなるかを考えて新しい商品を生み出します。ですから弊社にとってお客様からのご意見は、新商品はもちろん、既存商品のリニューアルにも必要不可欠なものなんです。こうしたリアルな声をもっと幅広い方からお聞きしたくてモニログを導入しました。

-導入は2010年からですが、それまでお客様のご意見はどうやって集めていたのですか。

自社でも「お客様相談室」という消費者からのご意見を受け付ける電話窓口を設けています。導入前はここに寄せられたご意見を参考にしていました。
しかし、お客様相談室の受付は平日の朝から夕方までですから、ご意見をいただける年齢層が限られてしまうんです。平日日中は電話をかけることが難しい30~40代の方の声も聞きたいけれど、術がなかった。そこでモニログを導入して、アンケートやイベント開催を行うことにしたんです。

-モニログのユーザーと御社が接点を持ちたい年齢層が合致したということですね。導入のきっかけはアンケート実施のためということですが、商品開発の参考にする以外でも活用をされているのでしょうか。

営業時の交渉材料のひとつとして利用しています。漠然としたインターネット調査よりもはるかに説得力がありますね。自社は他社と比べると、まだまだネットマーケティングに弱い部分がありますが、これを埋める手段としてもアンケートが利用できると考えています。

ファンとの絆を武器に、シマダヤのネットマーケティングへの挑戦
シマダヤ株式会社 マーケティング本部 商品企画部 菊池 祐二様

老舗であるがゆえの弱点も。モニログから始めたネットマーケティング

-自社サイトにレビューとして掲載するなど、モニログでのアンケートの回答は利用方法がたくさんありますので、ぜひ、さまざまな方向でご検討ください。ちなみに、御社のイベントは、毎回多くの方が参加されますが、何が要因だと思われますか。

やはりまずは「シマダヤ」という会社のブランド力ではないでしょうか。おかげさまで2021年に90周年を迎える老舗ということで、会社の知名度がそのままイベントの集客につながっていると思います。これは、うれしいことですが、一方で、この老舗ブランドがネットマーケティングへの参入を遅らせてしまった理由でもあると思います。

-実際にモニログでイベントを開催してみていかがでしたか。

普段は接する機会がない生活者の方と直接つながることが出来て、さらにご意見までいただけるので、とても貴重な場だと感じています。イベントでは「座談会を開催してほしい」「商品開発者から、商品のくわしい説明や製造過程を聞きたい」というご要望から、「商品パッケージにもっと美味しさの訴求があったほうがいいのでは」という本質的なご意見まで、様々なお声をいただいています。
モニログ導入前は、アンケートだけなら一般的なネット調査でもいいのではと考えたこともありましたが、こうした具体的なアドバイスをいただくことは難しかったでしょう。

-御社が欲しいと思っていた「リアルな声」をイベントで聞くことができたということですね。他にもモニログに魅力を感じていただいているエピソードはありますか。

イベントでは「流水麺」を扱ったのですが、それ以外の商品認知も得られたことですね。他にも、事前に特にお願いはしていなかったのに、イベント後すぐにブログや写真をUPして丁寧な感想を書いてくださった方がいたことが、予想外のうれしい出来事でした。

-リアルイベントは東京の他にも大阪で開催されていました。東京に比べて大阪の参加者の反応に違いはありましたか。

大阪での認知度は高くないにも関わらず、かなり盛り上がったなと感じました。気質なのか、みなさんとても気さくで、積極的に意見してくださいました。

シマダヤが獲得した企業と消費者の絆
シマダヤ株式会社 マーケティング本部 商品企画部 古川修一様

シマダヤが獲得した企業と消費者の絆

-リアルイベントだけに関わらず、御社には積極的に意見をくれるファンが多いと感じます。これには、企業と消費者の間にあるはずの「壁」を越えたコミュニケーションを感じるのですが、いかがですか。

そう言っていただけるとうれしいですね。モニログには、私たちを「企業」としてではなく、家族や仲間のように考えてくださっている人が多いと思います。こうした「絆」のような関係性は企業単体ではなかなか作りづらいものですから、モニログを導入してよかったと思いますね。

-シマダヤのファンはどんな人が多いですか。

シマダヤの商品が好きで、新商品はどんな味か、どんな食べ方ができるのかを試してみたいという方が多いです。ファンのみなさんの思いを大切にするためにも、商品の品質は常にこだわって、一度でもがっかりさせることがないようにと、イベントでお話するたびに身が引き締まります。

-モニログでファンを集めることに、どんなメリットを感じていらっしゃいますか。

なんと言っても一番は直接ご意見をいただけることです。先ほども申しましたが、「美味しい」以外にも具体的な改善策やアイデアなどをいただけるんです。これらは企業自身では気づきにくく、実際に商品を食していただいた消費者ならではの視点のものが多い。これは企業にとって、すごく貴重なものです。 あとは、イベントに参加してくださった方が、さらにクチコミで周囲へ広めてくれることに、ネットでの情報拡散の威力を感じますね。

-現在はモニログ以外にSNSなどを活用されていらっしゃいますか。

SNSの企業アカウントは、取得しているものの活用していると言えるほどの運用はまだですね。今後は、モニログから生まれたコンテンツをUGCとして、SNSやSNS広告にも活用してみたいと思っています。

-これからはSNSの積極的な活用も考えていらっしゃるんですね。最後に、今後の展望を教えてください。

モニログは出来ることがとにかくたくさんありますから、これからも色々な利用法を試していきたいと思っています。現在行っているリアルなイベントだけではなく、弊社のコンテンツに利用させていただけるような写真の募集や、レシピ募集などはぜひやりたいですね。
店頭用に作る販促物などでレシピを載せた冊子を作るのですが、そこへファンからのレシピを取り入れていきたいんです。生活者のアイデアレシピには驚きや意外性があるので、ファンの方に楽しみながらご協力いただけるような企画を実施したいと思っています。

ネットマーケティングについての構想はまだまだたくさんありますので、今後ひとつひとつ実現していきたいですね。